「サッカー パス 練習 メニューで狙った所に通す具体例」をテーマに、今日から実行できるセットをまとめました。足元だけでなく、相手の逆足側、走り出しの前方30cmなど、狙いを細かく指定して出し分けることがゴールです。距離・速度・相手プレッシャーを前提に、数値で管理しながら再現性を上げていきましょう。ひとり、二人組、少人数、ミニゲームの順で強度を上げ、実戦で使える精度へ橋渡しします。
目次
- 狙った所に通すパスとは何か:定義と到達基準
- 正確なパスのための技術要素チェックリスト
- ウォームアップ:精度を上げるための入門セット(10分)
- ソロでできるパス精度メニュー(スペース小さめ対応)
- 二人組の精度強化:足指定とタイミングを合わせる
- 三角・四角形パターンで狙いを通す(3〜4人)
- 距離別メニュー:5m/10m/20m以上での具体例
- 動くターゲットに通す:実戦的なタイミング練習
- 守備者を想定した制限付きゲーム(実戦移行)
- 認知と判断を鍛える:スキャン・合図・言語化
- 非利き足強化プログラム(4週間)
- ポジション別の狙い所具体例(局面別)
- GK・ビルドアップでのパス精度(プレッシャー下)
- 計測と記録:精度を伸ばす可視化の方法
- よくあるミスと修正キュー(コーチングワード)
- 練習メニュー具体例:狙った所に通すセットリスト
- 自宅・狭いスペース・親子でできる工夫
- 週間プラン例(60分×3回):基礎→応用→実戦
- 天候・環境別の調整ポイント
- クールダウンとケガ予防
- まとめ:練習を試合の一手に変えるために
狙った所に通すパスとは何か:定義と到達基準
試合で求められる精度の基準(足元・逆足側・前方スペースの3軸)
正確なパスは「受け手が次の一手を最短で選べるボール」です。基準は以下の3軸で考えると明確になります。
- 足元指定:受け手の軸足側/逆足側のどちらかに20〜30cmの誤差で置く。
- 逆足側:相手に寄せられている面と反対の面に置き、守られにくい方で触らせる。
- 前方スペース:走り出しの先30〜60cmに置き、減速ゼロで触らせる。
この3軸を出し分けられると、同じ距離でもプレーの質が大きく上がります。
許容誤差の考え方(距離×スピード×相手プレッシャー)
許容誤差は状況で変化します。距離が伸びるほど、速度が上がるほど、相手の距離が近いほど許容は厳しくなります。目安は以下です。
- 5m以内:±15cm程度までOK。テンポ重視。
- 10m前後:±10cmを目標。速度と面の作りが重要。
- 20m以上:到達点の縦ズレ±20cm、横ズレ±30cm以内。弾道の安定が鍵。
プレッシャーが強いときは、あえて相手の届かない側へ1歩分(約70〜80cm)外して逆足で触らせる判断も有効です。
練習で数値化する指標(ターゲットサイズ・成功率・速度)
狙いを言葉だけでなく数値で管理します。
- ターゲットサイズ:ゲート幅(60→40→30cm)。コーン間やA4紙を活用。
- 成功率:各セットで70%以上を目標。60%を下回ったら難易度を1段階下げる。
- 速度:動画で到達時間を計測し距離÷時間で推定。短い距離でも遅すぎると奪われやすい。
正確なパスのための技術要素チェックリスト
体の向きと軸足の角度:45度のオープン姿勢を作る
股関節を開き、軸足つま先と胸の向きを目標に対して約45度外に開くと、面が安定します。軸足はボールから約20〜30cm外、つま先は狙いの方向へ。腰が正対し過ぎると押し出しが弱く、閉じ過ぎると曲がりやすくなります。
ミートポイントと足の面(インサイド/インステップ/アウト)
- インサイド:5〜15mの直進性とコントロールに最適。足首固定。
- インステップ:10〜30mのドリブン向き。ボールの赤道やや下を捉える。
- アウト:角度をつけたいとき。接地時間を短くし、手前から外へ払う。
ミートは体の中心よりやや前。遅れると浮き、早すぎると引っかかります。
フォロースルーとボールの回転コントロール(スライス・フック・無回転)
フォロースルーの方向=ボールの初速ベクトルです。弾道を直線的にしたい場合はフォロースルーを低く長く。スライスは外→内、フックは内→外へ振り抜く。風が強い日は回転量を少なめにしてブレを抑えます。
視線とスキャンの順序:目→ボール→目のルーティン
視線は「状況確認→ミート→状況再確認」。出す直前に再度相手と味方の距離をチェック。視線が落ちっぱなしになるのを防ぎます。
パススピードのコントロールと重さ(受け手の状況に合わせる)
近距離は転がり始めを速く、終点で減速する「重さ」を意識。遠距離は初速と低弾道。受け手が背負っているなら足元に重く、前を向けるなら前方に軽く置く、が基本です。
ウォームアップ:精度を上げるための入門セット(10分)
足首・股関節モビリティと片脚バランス
1分×3部位(足首・股関節・ハムストリング)+片脚バランス30秒×左右×2。面の安定は可動域とバランスから。左右差を感じた方を1セット追加。
ショートタッチ+壁当てインサイド5m(テンポ一定)
壁から5m。インサイドで片側30本、テンポは一定。リズムはメトロノーム100〜110BPMが目安。跳ね返りを同じ足でコントロールし面を作る。
両足ワンタッチリズムパス(左右交互)
左右交互で20本×2。コーチングポイントは「軸足を先に置く」「体の前で触る」。ワンタッチの姿勢に入るのを早くすることで精度が安定します。
ソロでできるパス精度メニュー(スペース小さめ対応)
壁当て9マスチャレンジ:A4紙9枚のターゲット撃ち分け
壁にA4紙を3×3で貼り、距離6〜8m。各マス3本ずつ、計27本。狙いを声に出してから蹴ると認知がクリアになります。成功率70%で距離を1m伸ばす。
ゲート通過パス:コーン2本の幅60cm→40cm→30cmに縮小
距離10m。各幅で10本×2。30cmで60%を切るなら40cmに戻す。ゲートの先にA4紙を置き、通過後の減速を数歩で止められる重さを目安に。
コーン倒しゲーム:距離7m・10m・15mで狙う重さを調整
コーンの根本を狙い、強すぎず弱すぎずで倒す。距離別に10本×3。15mはインステップでドリブン気味に。回転は少なめで直進性を優先。
ワンバウンド制限ドリル:指定回数以内で一直線のボールを出す
15mでバウンド1回以内。弾道が浮くならミートを手前に、被せる。芝や路面でバウンド差が出るので、環境ごとの差をメモ。
伸びるドリブンパス20m:浮かせずにバウンド1回以内を目標
ボールの赤道よりほんの少し下をインステップで強く。フォロースルーは低く長く前へ。到達時間を動画で測り、毎回同じ速度を再現。
二人組の精度強化:足指定とタイミングを合わせる
足指定パス:右足アウト側/左足イン側の面指定で10本×3セット
受け手が示す足の「外・内」を声または合図で指定。出し手は20〜30cmの枠へ。成功とミスの理由を1フレーズで言語化して次に活かす。
前方スペースへのリードパス:3m先のミニゲートに走り込みで受ける
受け手は合図でスタート。出し手はゲートの手前30〜60cmに置く。走行速度が上がるほど前方へ置く量を増やす。10本×3。
ワンタッチ限定ラリー:距離8〜12m・テンポ120BPMのメトロノーム活用
テンポを一定に保つと、軸足の設置タイミングが安定します。8mからスタートし、12mまで伸ばしてもテンポを崩さず繋げるかをチェック。
速度階段:時速感覚を段階化(弱→中→強)して同じコースに通す
同じコースに対して速度だけを3段階で打ち分ける。受け手は最小限の調整で触れるかを評価。10往復×2。
逆足メインセット:非利き足のみで成功率70%を越えるまで継続
8〜10mの足指定で非利き足のみ。疲労でフォームが崩れやすいので小刻みに休息。成功率が70%超えたら距離を2m伸ばす。
三角・四角形パターンで狙いを通す(3〜4人)
三角形のパス&ゴー:サポート角度45度を保ちながらゲート通過
三角形の各辺8〜10m、各辺にゲート30〜40cm。受け手の前方に置く意識で周回。左右回り各3周×2セット。
四角ロンドのレーン通し:守備者2人の間30cmを抜く条件付き
4対2ロンドで守備者の間を30cm想定のレーンに通すと難度アップ。速さと面の安定が同時に鍛えられます。
オーバーラップ受けの前方スペース指定:走り出しに合わせて置く
重なりの走者の2歩先に置く。受け手が減速したらミス。走りの質で置く距離を調整します。
受け手の足元→逆足→前方の3連コンボで精度変換
3連続の異なる狙いを即時に切り替える。各10回×2。判断→技術の切替速度を高めます。
ミニスイッチ:縦→横→縦の切替で視野と狙い直しを鍛える
縦パスからの横、再び縦へ。各タッチで受け手の逆足側を指定。2周×3セット。
距離別メニュー:5m/10m/20m以上での具体例
5m:インサイドの面作りと無回転の直進性チェック
ゲート30cmで20本。無回転で一直線に転がるか確認。曲がるなら軸足の位置とフォロースルー方向を合わせる。
10m:速度を落とさずにゲート30cm通過に挑戦
速度をキープしながら精度を上げる。30本中21本以上を目標。失敗は方向・強さ・接触のどれかに分類。
20m以上:ドリブンの弾道と低弾道スルーパスの落とし所
腰の高さ以下で一直線の弾道。受け手の足元20cm前にワンバウンドで到達する強さを探る。
浮き球のレンジパス:ワンバウンドで足元に到達させる
ハーフボレー気味に軽く浮かせ、減速をコントロール。風が強い日は回転を抑え、落とし所を手前に。
距離に応じた軸足位置とフォロースルーの可視化
近距離は軸足近め、フォロースルー短め。遠距離は軸足やや後ろ、フォロースルー長め。動画で確認すると習得が早いです。
動くターゲットに通す:実戦的なタイミング練習
移動ゲート(手持ちコーン)を通す:サーバーがゲートを動かす
味方が手でコーン2本を持って横移動。出し手は動く窓を通す。10回×3。動体視力とタイミングの練習に。
背中越しのスルーパス:受け手が視線を切る瞬間に差し込む
受け手が背中を向けて動き出す瞬間、相手の逆足側を通す。合図は声や手で統一。ファウルを誘わない重さを意識。
斜め走行へのリード:2歩先に置く vs ピタ止めの判断
斜めの走路に対して2歩先が基本。相手の距離が近い時はピタ止めで足元に。迷ったら安全側へ。
遅らせ→速い差し込み:プレスを引き寄せてからの通す技術
一拍タメて相手の足が出た瞬間に通す。踏み込み強く、低い弾道で。タイミングの駆け引きを学べます。
ファーストタッチ方向を指示してからのワンタッチパス
受け手が「右・左」とタッチ方向を宣言→ワンタッチで次へ。出し手は宣言方向の逆足側に置く。判断の共有を鍛えます。
守備者を想定した制限付きゲーム(実戦移行)
2対1のレーンブレイク:守備者の間30cmウィンドウを射抜く
守備者は常に寄せる役割。レーン通過のみ得点。判断と技術を同時に鍛える定番です。
3対2の条件付きポゼッション:前進はゲート通過のみカウント
安全な横パスは得点にならない制限で前進の質を高める。ゲート幅40cm→30cmへ。
5対5ミニゲーム:パス成功条件=受け手の逆足側面指定
成功条件を明確にして意思のあるパスを促す。成功時のみスコアに加点。
縦パス→落とし→スルーの型を3タッチ以内で完遂
型をスピーディに反復。10回中7回成功を目指し、狙い所の共通理解を深める。
サイドの狭い局面からの内側通し(インナーラップ連動)
タッチライン際で相手の足間30cmを通す条件。走者のタイミングと置きどころが鍵。
認知と判断を鍛える:スキャン・合図・言語化
スキャン頻度ドリル:1秒に1回の首振りをメトロノームで習慣化
テンポ120BPMで首を左右に。ボールを触る直前に必ず1回スキャンを入れる癖づけ。
トリガー合図(声・手の合図)に反応して狙いを切替
合図で足元→前方、逆足→足元など切替。意図合わせの精度が上がります。
目線フェイク→実際の狙いのズラし方
目だけ先に別方向へ、体は最後に。フォロースルーを隠すことで通しやすくなります。
プレー前言語化:出す足・コース・重さを小声で宣言
言語化は判断の迷いを減らします。習慣化すると実戦でも迷いが減ります。
視野の優先順位:ボール→味方→相手→スペース→ゴール
順序を固定すると認知が速くなる。優先順位を乱さないのが安定のコツです。
非利き足強化プログラム(4週間)
週1:フォームづくり(短距離5m・面の固定)
5mゲート40cmで50本。面と軸足の位置を固定し、同じフォームで打つ。
週2:中距離10m・足指定の再現性を70%へ
受け手の足指定へ30本×2。70%到達で幅30cmに挑戦。
週3:動きながらのワンタッチ導入
8〜10mでワンタッチ20本×2。体の前で触る位置を徹底。
週4:ゲーム条件付きで非利き足限定のレーン通し
4対2ロンドで非利き足限定。守備のプレッシャー下で再現性を作る。
継続評価:週次で成功率とミス傾向を記録
方向ズレ・強弱・回転を分類。動画で1週間ごとの変化を確認。
ポジション別の狙い所具体例(局面別)
CB:縦パスをアンカーの逆足側面へ通す
相手FWの足間30cm〜50cmを通し、逆足で前を向かせる。重さは強め。
SB:インナーラップに合わせて前方30〜60cmに置く
走者のスピードに応じて置く距離を微調整。外へ流れすぎない直線的な弾道で。
ボランチ:サイドチェンジは受け手の前足に届く高さと速度
浮き球は速い回転でブレを抑え、ワンバウンドで前足に落とすのが理想。
トップ下:最終ラインの足と足の間を通すスルー
DFの重心が移った瞬間に逆へ。受け手の2歩先を目安に。
FW:落とし目の前方20cmへ差し込むラストパス
落としてから次へ行きやすい位置へ。密集では逆足側面へ軽く置く判断も有効。
GK・ビルドアップでのパス精度(プレッシャー下)
GKの逆足サイドに置くセーフティパス
味方GKの安全側(逆足側)にズレたボールで相手を外す。強さは強めでミスを減らす。
プレス回避のワンタッチリターンと角度作り
受け手は体の向きで次の角度を示す。出し手は逆足側へ置き、ワンタッチで外へ。
ライン間へ刺す地を這うボールの重さ
浮かせないドリブンで、受け手の前足20〜30cmへ。相手が触れない速度を確保。
サイド圧縮時のファーサイド転換の弾道
高め・速めの弾道でワンバウンド。到達時間の短縮が生命線。
遅い・速いを織り交ぜたリズム破壊
同じコースでも敢えて強弱をつけ、守備の読みを外す。意図のある速度変化を。
計測と記録:精度を伸ばす可視化の方法
ターゲットサイズと成功率の週次ログ
幅と距離、成功本数をスプレッドシートに記録。週ごとの改善を可視化。
距離と到達時間から速度を推定(動画で距離÷時間)
スマホ動画のタイムスタンプで計算。一定速度を再現できるかを確認。
ミスの類型化:弱すぎる/強すぎる/方向ズレ/回転不良
ミスは原因ごとに直すと早い。1回の練習で修正ポイントは1つに絞る。
セット×本数×成功率の漸増計画(負荷管理)
本数を急増させず、成功率70%以上を維持したまま距離や幅を厳しくする。
練習前後のフォーム比較(スロー動画)
インパクト時の足首、軸足、上半身の傾きに注目。小さな差が大きなズレを生みます。
よくあるミスと修正キュー(コーチングワード)
ボールが曲がる:軸足とフォロースルー方向を合わせる
軸足つま先と振り抜き方向を狙いへ。面の角度を一定に保つ。
弱い:最後まで足首ロックと踏み込みを強く
インパクトで足首を固定。踏み込みをボール方向にしっかり。
高く浮く:ミート位置をやや手前・被せる意識
ボールの中心をやや上から、上体を被せて低く。
味方の背中に出る:受け手の体の向きと歩幅を観察
顔の向き・利き足・歩幅を見て前方か足元かを決める。
視線が落ちすぎ:見る→触る→見るの順を崩さない
ミートの瞬間以外は顔を上げる。最後の確認を忘れない。
練習メニュー具体例:狙った所に通すセットリスト
セット1:ゲート30cm通過チャレンジ(10m×50本)
成功率70%で合格。60%未満なら幅を40cmへ戻す。
セット2:足指定ワンタッチラリー(8m×左右各30本)
右外→左内など指定を変化。テンポ一定で。
セット3:縦→落とし→スルー(3人組×20回)
3タッチ以内。落としの置く位置20cmを意識。
セット4:20mドリブンでバウンド1回以内(30本)
弾道は低く、フォロースルー長く。到達時間を計測。
セット5:条件付き3対2(レーン通過のみ得点×6分×3本)
制限下での再現性を仕上げるセット。狙い所を宣言してから実行。
自宅・狭いスペース・親子でできる工夫
家具保護の柔らかいボールと小型ターゲットの活用
ソフトボールやスポンジボールで面づくり。A5紙や小型コーンで代用。
親子ゲート移動ドリル:動く窓を通す遊び化
保護者がゲート役で歩きながら揺らす。通過できたらポイント制で楽しく。
壁がない時のリバウンダー代替(クッション・ネット)
分厚いクッションやネットで反発を吸収。音も静かで近所に配慮できます。
音を小さくする床マットと低反発ボールの選択
ジョイントマットで騒音対策。夜間も安心してタッチ数を確保。
短時間ルーティン(5分×朝夕)で接触回数を担保
毎日10〜20本でも継続が力。曜日ごとにテーマを固定すると続きやすい。
週間プラン例(60分×3回):基礎→応用→実戦
Day1:基礎精度(ソロ+二人組)
ウォームアップ10分→ゲート通過20分→足指定ラリー20分→計測10分。
Day2:動きながらの狙い所(移動ターゲット)
移動ゲート・リードパス30分→三角・四角形パターン20分→反省5分。
Day3:制限付きゲームでの再現
2対1、3対2、型の反復を合計45分→クールダウン15分。
ボリュームと強度の目安(成功率が落ちすぎない範囲)
成功率60%を下回ったら負荷を下げる。70〜85%で推移する設定が最適。
振り返りシートで次週の課題設定
「距離」「幅」「速度」「判断」のうち1つに的を絞って改善。動画1本を必ず記録。
天候・環境別の調整ポイント
雨天:濡れた芝でのボールスピードと滑りやすさ対策
滑りで速くなる前提で重さを軽く。軸足の踏み込みは深く低く。
冬場:可動域低下へのウォームアップ延長
モビリティ+軽いパスを計15分。足首・股関節の温度を上げる。
屋内:反発強い床でのバウンド制御
低反発ボールや空気圧を落として調整。回転量を増やすと制御しやすい。
風の影響下:低弾道と回転でブレを抑える
向かい風は低く強く、追い風は落とし所を手前に。回転を増やす。
照明条件:夜間の視認性とコーン色の選び方
背景とコントラストの強い色を選ぶ。白線に溶けない蛍光色が有効。
クールダウンとケガ予防
ふくらはぎ・ハム・内転筋の静的ストレッチ
各30秒×2。張りを残さないことが翌日の精度につながる。
足首と股関節のリカバリーケア
円運動や軽い可動域運動。フォームの再現性を保つための必須項目。
翌日の軽いボールタッチで可動域維持
5分でOK。接触回数をゼロにしないことが大切。
練習量を急に増やさない原則
週あたり本数は1.1〜1.2倍まで。急増はフォーム崩れと故障の原因。
痛みが出た時の中止判断と再開基準
鋭い痛みや腫れは中止。痛みゼロの動作が確認できたら再開。
まとめ:練習を試合の一手に変えるために
狙い所の言語化→数値化→実戦化の流れを回し続ける
「どこに・どの重さで・いつ」を言葉にし、ゲート幅・成功率・速度で可視化し、制限ゲームで再現。これが最短ルートです。
非利き足と動くターゲットを欠かさない
止まった的だけでは試合で通りません。非利き足と移動ターゲットを毎週必ず入れる。
成功率だけでなく意思決定の質も評価する
正解のコース選択ができたかも記録。技術と判断がそろって初めて「狙った所に通す」になります。今日の1本を、次のゴールに直結させましょう。