リード文:
試合の最後まで守備で寄せ続け、攻撃では走り勝つ。そのために必要なのは「ただ長く走れる脚」ではなく、「ゲームのリズムで動き続けられる身体」です。本記事では、サッカーのスタミナ強化メニューを、ピッチ上の実戦ドリル中心に体系化。心拍・RPE・MASなどの指標を使いながら、90分を走り切るための具体メニューと設計のコツをまとめました。難しい器具は不要。部活やクラブ、親子での自主トレにも落とし込める内容です。
目次
- 導入:なぜ“90分走り切る”が難しいのか
- 科学的基礎:エネルギー供給と心拍ゾーンの理解
- 原則:伸び続けるためのトレーニング設計
- ウォームアップと走りの基礎作り
- ピッチ上“実戦ドリル”集:90分仕様のメニュー
- 走力補強(補助ラン):校庭・トラックでの持久系
- 週2〜3回の“実戦スタミナ”メニュー例(インシーズン)
- オフシーズン/プレシーズンの積み上げ方
- ポジション別アレンジ
- 自主トレ・少人数・雨天の代替プラン
- 測定とモニタリング:伸びを可視化する
- 回復戦略と栄養・水分補給
- ケガ予防と“壊れない脚”づくり
- メンタルとペーシング:賢く走り、賢く休む
- よくある失敗とその回避策
- Q&A:現場の疑問に答える
- 実行チェックリストと進捗テンプレート
- まとめ:2週間で効果を体感するための次の一手
導入:なぜ“90分走り切る”が難しいのか
試合の運動強度の実態と“止まらない”ための条件
サッカーは、歩き・ジョグ・テンポ走・ダッシュ・方向転換が混在する「インターミッテント(断続的)」な運動です。平均的には低〜中強度が多く見えても、決定的な場面ほど高強度が要求され、これが繰り返されます。止まらないための条件は次の3つが重なります。
- ベースの有酸素能力:心拍が高くなっても余裕を保てる土台。
- 高強度の繰り返し耐性:スプリント→回復→再スプリントの循環。
- 加減速・方向転換を支える筋力と接地の効率:フォームと脚づくり。
サッカーのスタミナを構成する3要素(有酸素・無酸素・反復スプリント能力)
スタミナは一言でまとまりません。実戦では以下の3要素が相互に作用します。
- 有酸素(長く動き続ける力):心肺の土台づくりと疲労からの回復力。
- 無酸素(高強度の出力):相手を振り切るスプリントや強い寄せ。
- 反復スプリント能力(RSA):短時間の全力を短い回復で繰り返す力。
どれか1つでは足りません。ゲームの要請に合わせた「配合」が大切です。
よくある誤解(長距離だけでは試合で走れない理由)
長距離だけで走り込みを続けると、有酸素の土台は育ちますが、加減速の筋力や高強度の再現性が上がりにくいことがあります。試合では「止まって→速く→また止まる」が頻発するため、一定ペースの持久走はそのままでは再現性が低いのが理由です。ゆえに、ゲーム様式のドリルとインターバルの組み合わせが有効です。
科学的基礎:エネルギー供給と心拍ゾーンの理解
エネルギーシステムの役割(有酸素・解糖系・フォスファゲン)
- フォスファゲン系(ごく短時間・瞬発):1〜10秒の全力ダッシュやジャンプ。
- 解糖系(短時間高強度):10秒〜数分のハイテンポや連続寄せ。
- 有酸素系(持続):長時間の移動と回復局面の“息の整え”に寄与。
試合ではこれらが入れ替わり立ち替わり働きます。トレーニングは、どの系を主に狙うかを意図して設計します。
反復スプリント能力(RSA)とサッカー特有の疲労
RSAは「全力に近いスプリントを短い休息で何本も繰り返す能力」。サッカー特有の疲労として、加減速に伴う筋損傷、方向転換の神経的疲労、そして高心拍での判断力低下が挙げられます。RSAの強化は、走力だけでなく試合終盤の意思決定にも効いてきます。
心拍ゾーンと主観的運動強度(RPE)の目安
- ゾーン1(HRmax 50–60%/RPE 2–3):回復ジョグ・ウォームアップ。
- ゾーン2(60–70%/RPE 3–4):ベース作り。会話が可能。
- ゾーン3(70–80%/RPE 5–6):テンポ。ややキツいが持続可能。
- ゾーン4(80–90%/RPE 7–8):インターバル。明確にキツい。
- ゾーン5(90–100%/RPE 9–10):全力域。短時間のみ。
心拍計がない場合はRPE(主観)でも十分管理できます。習慣的に記録して傾向を掴みましょう。
MAS(最大有酸素速度)を使った強度設定の考え方
MASは「有酸素的に最大で維持できる速度」の目安です。現場では以下の簡便法が使えます。
- 1200mタイムトライアル(できれば均一なトラック):
MAS(m/s)= 1200 ÷ 記録秒数。km/hは m/s × 3.6。 - 5〜6分走の総距離から算出する方法もあります(距離 ÷ 時間)。
メニューは「MASの何%で走るか」で決めると個別化が進みます。例:30-30インターバルを100–110%MASなど。
原則:伸び続けるためのトレーニング設計
オーバーロード・回復・超回復のバランス
- 少しだけ難しい刺激(量・強度・密度)を与える。
- 回復(睡眠・栄養・軽い運動)で適応を待つ。
- 疲労が抜けるタイミングで次の負荷を入れる。
「やり過ぎ」も「不足」も停滞のもと。週あたりの高強度セッションは2〜3回が目安です。
ピリオダイゼーション(年間→月間→週間)
- 年間:基礎→強化→試合期→移行期という流れで計画。
- 月間:3週積む→1週やや軽く(疲労を抜いて伸ばす)。
- 週間:試合日から逆算(MD-4に高強度、MD-2に中、MD-1は軽く等)。
個別化とポジション別最適化
同じチームでも、選手のMAS、ポジション、試合出場時間が違います。設定は「個人基準」。次章のポジション別アレンジも参考に。
モニタリング:RPE・心拍・主観疲労の活用
- セッションRPE(RPE×時間)を週合計で管理。
- 安静時心拍の上昇や睡眠の質低下は疲労サイン。
- 脚の重さ・筋肉痛・集中力も合わせて記録。
ウォームアップと走りの基礎作り
循環器系を上げる5分アクティベーション
- 1分:ジョグ→スキップ→バック走(各20秒)。
- 2分:前後サイドのシャッフル+股関節回旋。
- 2分:低強度の加速(30m×4、60–70%)+軽い方向転換。
可動性+ランニングドリル(Aスキップ、カリオカ等)
- Aスキップ/Bスキップ:リズムと接地時間を短く。
- カリオカ:骨盤の回旋と股関節の連動。
- ハイニー・バットキック:ストライドとピッチのバランス。
加速・減速の基礎(10〜20m)と方向転換の準備
10m×6本(加速のみ)→10m加速+5m減速×4→5mカットの方向転換×6。休息は歩きで十分。姿勢と足裏の接地意識を統一します。
ピッチ上“実戦ドリル”集:90分仕様のメニュー
4v4+3ポゼッション・インターバル(高密度有酸素)
目的
狭いエリアでの連続関与と高心拍の維持。
設定
- グリッド:20×20m前後。4対4+フリーマン3名。
- 作業:2分×6〜8セット、セット間レスト1分(歩き)。RPE 7前後。
- ルール:3タッチ以内、10本パスで1点など。
ポイント
守備側のスイッチの声、パス後の小移動を止めない。心拍はゾーン3〜4を目安。
6v6+GKトランジションゲーム(攻守転換の反復)
目的
奪って出る、失って戻るの切り替えを高頻度で。
設定
- ピッチ:40×55m程度、両端にゴール。
- 3分ゲーム×4、各間レスト2分。RPE 7–8。
ポイント
シュート後の即時再配置をルール化(5秒以内に陣形回復)。
ハイプレス→即時奪回→カウンター3波(波状負荷)
目的
高強度の局面を連続で処理する能力。
設定
- コーチの合図でハイプレス→奪回→3本連続の速攻を規定。
- 90秒作業×5バウト、間2分。ゾーン4〜5。
ポイント
3波目まで質を落とさず、最後のフィニッシュ精度を要求。
リピートスプリント・シャトル20-20-20(RSA強化)
目的
短い回復での高速反復。
設定
- 20m往復×3(計120m)を30秒以内目標→レスト30秒。
- 6〜10本×2セット、セット間3分。
ポイント
ターンの減速・再加速を意識。タイムが落ちたら1本短縮して質を守る。
テンポ走×ボール保持(テンポコントロール能力)
目的
ゾーン3での持続と判断の両立。
設定
- 外周テンポ走(3分)→中央でボール保持2分→外周へ戻る。
- 3〜4周。テンポは会話困難レベル(RPE 6)。
コーナーtoコーナー・インターバル(大局面移動)
目的
サイドチェンジや大移動の再現。
設定
- コーナーフラッグから対角へダッシュ(約70m)→戻りジョグ。
- 45秒サイクルで12本。ゾーン4。
サイドバックの連続オーバーラップ・バウト
目的
縦の高速反復とクロス後の復帰走。
設定
- 自陣ハーフからオーバーラップ→クロス→全力帰陣。
- 60秒作業×6、間90秒。2セット。
9v9連続ゲーム(ボールアウト最小の持続負荷)
目的
ゲーム様式での長時間負荷。
設定
- 35×60m、オールプレー(タッチライン外は即ボール投入)。
- 12分×2〜3本、間3分。ゾーン3〜4。
ウェーブ走からのフィニッシュ反復(加減速×判断)
目的
速度変化からの決定力。
設定
- コーチの笛でジョグ→テンポ→ダッシュを切替(各5–7秒)。
- 切替3回目でボール受け→フィニッシュ。90秒×8。
アジリティラダー→50mスプリント連結(技術連動)
目的
素早い足さばきからの伸びやかな加速。
設定
- ラダー(2パターン)各5秒→即50mスプリント。
- 1分サイクル×8〜10。RPE 8–9。
走力補強(補助ラン):校庭・トラックでの持久系
30-30インターバル(MAS比での設定)
- 30秒走(95–110%MAS)→30秒歩きorスロー。10〜20本。
- MAS 4.5 m/sなら30秒で135mが目安。マーカーを置いて管理。
4分インターバル×レスト2分(閾値に近い刺激)
- 4分×4〜6本、ゾーン4(RPE 7–8)→2分ジョグ。
- 呼吸は荒いがフォームを崩さないペース。
ファルトレク(地形や時間で変化をつける)
- 例:1分速い→1分ゆっくりを15〜20サイクル。
- 坂・芝・直線を混ぜ、接地とピッチを変える。
ビルドアップ走(ペース制御と配分力)
- 15分の中で5分ごとにRPE 4→5→6へ上げる。
- ラストはフォームと呼吸のリズムを意識。
ヒルスプリント(短時間高出力と接地強化)
- 上り20–30m×8–12本、歩き戻り。
- 地面反力の使い方と前傾を体に覚えさせる。
週2〜3回の“実戦スタミナ”メニュー例(インシーズン)
週2構成:試合−48h後の高強度→中強度の流れ
- MD+2:RSAやハイプレス系(ゾーン4–5)。
- MD+4/5:ポゼッションやテンポ走(ゾーン3)。
週3構成:高−中−低の波形設計
- MD+1/2:高(RSA・トランジション)。
- 中日:中(4分インターバル・9v9)。
- MD-1:低(スピードタッチ・セットプレー確認)。
試合前日(MD-1)の微調整とタイトニング
- 20〜30分:短い加速、セットプレー、ボールフィーリング。
- 発汗は軽く、神経系にキレを残す。
オフシーズン/プレシーズンの積み上げ方
基礎期:有酸素の土台と動き作り
ゾーン2〜3中心。ランニングドリル、モビリティ、軽い筋力。
強化期:閾値・テンポ・インターバルの導入
4分インターバル、30-30、ファルトレクを増やし、週2回の高強度を確保。
仕上げ期:RSAとゲームスピードの最適化
実戦ドリルの比率を上げ、9v9やトランジションゲームで最終調整。
ポジション別アレンジ
サイドバック/ウイング:縦反復と高速回数の確保
- オーバーラップ・バウト、コーナーtoコーナーを多めに。
- ラスト5分でクロス精度ドリルを合わせる。
センターミッド:連続介入と短距離反復の密度
- 4v4+3や6v6での「常に関与」を重視。
- 10–20mの加減速反復とスライドを混ぜる。
センターフォワード/センターバック:スプリント質と回復能力
- RSAと50mスプリント、対人後の再加速。
- 空中戦後の二次アクションまでを1セットに。
ゴールキーパー:短時間高出力と復帰走の設計
- ダイブ→起き上がり→5–10mスプリント→復帰の連結。
- ポジショニング移動のテンポ走を短時間で。
自主トレ・少人数・雨天の代替プラン
1人でできるボール有りスタミナ(狭小エリア)
- 8×8mグリッドで「2タッチ→マーカー突破→戻る」を60秒×8。
- 壁当て10本→5mダッシュ→ターン→再開のループ。
2〜4人でのテンポポゼッションとスプリント連結
- ロンド(3対1)90秒→2本の20mスプリント→ロンド再開。
- 合計15〜20分。役割交代で負荷を均等に。
室内/雨天:シャトル・サーキットの工夫
- 10-10-10mシャトル×10本→自重サーキット(スクワット、プランク)。
- マットとラインテープがあれば実施可能。
測定とモニタリング:伸びを可視化する
Yo-Yoテスト(IR1/IR2)の実施と解釈
20m往復の段階的テスト。到達レベルや総距離の増加が、有酸素と反復能力の向上の目安になります。実施条件(地面・シューズ・体調)を毎回揃えると比較が正確です。
30-15IFTによる速度設定と進捗管理
30秒走・15秒休を繰り返し、速度を段階的に上げるテスト。最終到達速度をもとにインターバルの距離やターゲット速度を設定できます。再測は4〜6週ごとが目安。
簡易シャトル(5-10-5等)での敏捷と疲労チェック
方向転換のキレや疲労の影響を確認。タイムが普段より落ちる日は負荷調整のサインです。
心拍・RPE・移動距離(GPS/スマホアプリ)の活用
心拍・RPE・移動距離の3点セットで把握。どれか1つに頼らず「複数の物差し」で判断しましょう。
回復戦略と栄養・水分補給
クールダウンとストレッチの位置づけ
5〜10分の軽いジョグ→静的ストレッチ。翌日の動き出しが変わります。痛みが強い部位は無理をしないこと。
炭水化物・たんぱく質・電解質のタイミング
- 運動後30分〜2時間:炭水化物(目安0.8〜1.2g/体重kg)、たんぱく質(約0.3g/体重kg)。
- 発汗が多い日は電解質(塩分・カリウム)も意識。
- こまめな水分摂取。体重減少が大きい日は追加補水。
睡眠と翌日のリカバリー走/モビリティ
睡眠は最強の回復策。翌日は20〜30分のゾーン1〜2のジョグ+モビリティで巡りを戻します。
ケガ予防と“壊れない脚”づくり
ハムストリング対策(ノルディック等)
- ノルディックハム×2–3セット(少回数から)。
- ヒップヒンジ系(RDL、ブリッジ)で後鎖を強化。
ふくらはぎ・アキレス腱の耐久強化
- カーフレイズ(膝伸ばし・曲げ)各15–20回×3。
- 片脚のエキセントリックをゆっくり。
股関節・体幹の安定化と方向転換の保護
- サイドプランク、デッドバグ、モンスターウォーク。
- 切り返しで膝が内に入らないラインづくり。
スパイク選定と接地の癖を整える
接地が重い・踵着地が強いと疲労が蓄積しやすいことがあります。グラウンドに合うスタッド、適正なサイズを選び、ランニングドリルで接地を整えましょう。
メンタルとペーシング:賢く走り、賢く休む
前半の配分と“勝負どころ”の見極め
前半から飛ばし過ぎると終盤で失速。配置や相手の強みを見て「上げる局面」をチームで共有します。
呼吸法とレジリエンス(自己トーク)
苦しい時ほどリズム呼吸(2歩吸う・2歩吐く等)で落ち着きを。自己トークは短く肯定形で。
プレー強度の波を作るゲームマネジメント
ボール保持でペースダウン、ラインアップで休むなど「走らず休む」時間を設計。これも立派な戦術です。
よくある失敗とその回避策
高強度の入れすぎ/不足の見分け方
- 入れすぎ:安静時心拍の上昇、眠りが浅い、タイム低下。
- 不足:RPEが常に低い、試合での伸びが止まる。
連日ハードの落とし穴(隠れ疲労のサイン)
筋肉痛がないのに重だるい、集中しにくい日は“隠れ疲労”の可能性。思い切って回復日に振り替えましょう。
水分・補給ミスでのパフォーマンス低下
喉の渇きを感じてからでは遅れがち。開始2時間前から少しずつ補水、ゲーム前は糖質を軽く。
フォーム崩れと接地時間の悪化を防ぐ
疲れてきた時のフォーム維持が課題。短い技術ドリルをセット間に挟むと崩れにくいです。
Q&A:現場の疑問に答える
高校生の適正ボリュームとセット数
高強度セッションは週2〜3回が上限目安。同一部位に強い筋肉痛がある日は量を半分にし、技術中心へ。
短期間で試合に間に合わせたい時の優先順位
- RSA(20-20-20、短いトランジションゲーム)。
- 4分インターバルで心肺の底上げ。
- 技術を落とさない範囲での質の維持。
疲れている日の代替メニュー
- ゾーン1〜2の20分ジョグ+モビリティ。
- ボールタッチ1000回の技術デーに切替。
“持久走は必要?”への実戦的回答
必要かどうかは「目的次第」。土台づくりやリカバリーには有効。ただし試合の再現には、ポゼッションやインターバルとの組み合わせが前提です。
実行チェックリストと進捗テンプレート
週間チェック(負荷・睡眠・主観疲労)
- セッションRPE×時間の合計を把握したか。
- 睡眠時間と質(自己評価)を記録したか。
- 朝の安静時心拍・脚の重さをメモしたか。
試合日の準備と補給ルーティン
- 3〜4時間前:主食中心+少量のたんぱく質。
- 60分前:軽食(消化の良い糖質)と補水。
- ウォームアップ:発汗し過ぎない範囲でキレ重視。
メニュー記録テンプレと振り返り
【日付】/【体調(1-5)】/【睡眠時間】【メニュー】例:4v4+3 2分×8(RPE7)【心拍】平均/最大(任意)【感じたこと】良かった点/改善点【次回の調整】強度↑ or 量↑ or 維持 or 回復
まとめ:2週間で効果を体感するための次の一手
スタータープランと優先ドリル3選
- 週2回:4v4+3(2分×6〜8)+20-20-20 RSA。
- 週1回:4分インターバル×4〜6で心肺の底上げ。
- 毎回:5分のアクティベーション+ランニングドリル。
伸びを数字で追う(指標の決め方)
- RSA本数の落ち幅、4分インターバルのペース維持。
- RPEの体感、Yo-Yoや30-15IFTの再測(4〜6週)。
継続のコツ:環境・仲間・仕組み化
- マーカーで距離を見える化、タイマーで自動進行。
- 2人組で声掛け、役割交代制でテンポ維持。
- 小さな達成を毎回1つ。記録→共有で定着。
後書き:
「走れるチーム」は、走る練習だけをしているチームではありません。ゲームのリズムに合わせた負荷設計、賢い回復、そして継続できる仕組み化が揃っています。今日の練習に、1つでいいので本記事のドリルやチェックを足してみてください。2週間後、息の整い方や終盤の一歩に変化を感じられるはずです。安全面に配慮しつつ、あなたの現場に合う形でアレンジしていきましょう。
