CFポストプレーのコツを役割・立ち位置・判断基準から徹底解説

CFポストプレーのコツを役割・立ち位置・判断基準から徹底解説。ボールを失わずに前進し、味方を生かし、自分も点に絡む。そのための“型”と“考え方”を、今日から使える言葉でまとめました。難しい図解なしで、ピッチでの再現性にこだわった実戦ガイドです。

CFポストプレーのコツを役割・立ち位置・判断基準から徹底解説（概要）

この記事で得られることと活用シーン

ポストプレーの定義、役割、立ち位置、判断基準を共通言語化し、練習から試合までブレない基準を持てます。自陣からの逃げ場、ミドルでの前進、ファイナルでの一撃まで、各ゾーンで使える具体策を整理。個人練習メニュー、味方との連携テンプレ、評価指標もセットで提供します。

ポストプレーの定義とCFに求められる本質

ポストプレーとは「受ける→つなぐ（はたく）→再関与」までを含む、一連の前進と時間創出の行為です。本質は“味方のプレーを前向きにする”こと。保持するために止まるのではなく、味方が走れる角度とテンポを出すために止まります。強さだけでなく、角度、タイミング、情報量が武器になります。

ポストプレーがチームの得点期待値に与える影響（起点化・前進・時間創出）

良いポストは、ボール喪失を減らし、ライン間侵入やサイドの深度を引き出し、二次攻撃の回数を増やします。数値の出し方はいくつかありますが、共通して「ロスト減→前進回数増→シュート関連の連鎖増」という形で得点期待に貢献します。まずは“前進の再現性”と“落とし後のシュート関与”を追えば、チームの攻撃効率は明確に上がります。

CFの役割を再定義する：ポストプレーのタスク設計

攻撃局面：前進のハブ／時間と角度の創出／スイッチの起点

CFは「最初に触る人」ではなく「最適な角度に通す人」。中央で受けて外を開き、外で受けて中央を刺す。ボールが来る前に“落とし先の前向き確保”を最優先に設計し、ワンタッチ基調でテンポを作ります。

守備から攻撃への切り替え：カウンターの第一タッチ基準

回収直後は「止める・出す・走る」を3秒で完結。縦の最速コースが空けば前向きタッチ、潰しに来る背圧ならワンタッチはたき、逆圧（内側から外へ押す）の場合はスイッチでフリーサイドへ。基準を共有しておくと再現性が上がります。

攻撃から守備への切り替え：即時奪回のスイッチと遅らせ

落としてミスが出た瞬間は“ボールラインを越えない”を徹底。前向きに出られる角度を遮り、ファウルリスクを抑えつつ遅らせます。奪回隊の寄せタイミングと、CFのコース切りを事前に合わせておくと被カウンターを減らせます。

セットプレー前後のポストワーク（セカンドボール整理）

CK/FK後の流れでは、CFがセカンド地点の“時間役”。弾かれたボールに半身で入り、ワンタッチで角度を作り直す。無理にターンせず、外の再配球や大きなスイッチで相手の整列を遅らせるのが得策です。

立ち位置の原則：レーン・ライン・距離感の使い分け

相手CB間・アンカー脇・背後の3択を常時提示する

常に「CB間」「アンカー脇」「背後」の3レイヤーを見せ続けます。相手の視線と体の向きを割り、迷いを作ることが目的。受けない動きも武器で、立っているだけで守備の判断を鈍らせられます。

縦5レーンとハーフスペースを使うCFの基本配置

中央レーンに固定せず、ハーフスペース（左右の内側レーン）に一時退避すると角度と前向きが得やすい。トップがズレるとIH/WGが内外を入れ替えやすくなり、三角形が自然に生まれます。

支持足の向きと身体の半身化：受ける前にゴールを見られる姿勢

半身で受け、支持足つま先を“落とし先”へ。これだけでワンタッチの質が上がり、相手は奪い所を失います。肩越しのスキャンは到達2〜3歩前、最後の一振りはボールが離れる瞬間に。

味方との距離感（10〜18m目安）とサポート角度の作り方

落とし先は10〜18mが目安。近すぎると密集、遠すぎると精度低下。縦一直線を避け、45〜60度の角度に一人置くと前向きの時間が生まれます。

オフサイドラインの管理と裏抜けの脅威を残す立ち方

常に背後を匂わせることで、受けに下りてもCBはつき切れません。ラインを見るのではなく、相手CBの肩と芝目（ライン）で管理し、静止しない“歩き直し”でタイミングをずらします。

低い位置でのポストとハイラインでのポストの違い

低い位置は安全第一（外逃がし・逆サイド落とし）。ハイラインはスピード第一（ニア落としからの一撃）。同じ技術でも目的が変われば選ぶタッチが変わります。

状況別の立ち位置と受け方：ビルドアップ〜ファイナルサード

自陣ビルドアップ時：ロングターゲットとセーフティの確保

GK/CBのロングに対し、CFは“当て逃げ”の意識でワンタッチ落とし。左右どちらかに安全弁（SB/CM）を必ず準備し、背負いながらも外へ外へと逃がします。浮き球は胸トラから外インサイドで即落としが安定します。

ミドルサード：前進優先の角度と落とし先の優先順位

優先は「前向きのIH/CM→内側のWG→戻しのSB」。中央密集なら一度外→即内のスイッチでゾーンを崩します。落とし先が前を向けないなら、受ける位置を半歩外へ調整します。

ファイナルサード：ペナルティエリア前でのワンタッチ落とし

ペナ前は“置いた瞬間が最速”。ニアで固定してミドル、またはダイレクトで縦スルー。保持より時短が得点に直結します。

サイド展開時のニア・ファー・トップの三角形

サイドでのクロス予備動作は「ニア固定」「ファー攻撃」「トップ落とし」の三角形。CFはニアで相手を抑えつつ、折り返しの落としも準備。ニアが空けば自分でスプリントで差し込みます。

カウンター時の初速と縦関係の素早い確立

縦関係（出し手の斜め前）を最短で作ると、最初の一手の選択肢が増えます。初速の2歩で離れ、背中に当てられてもワンタッチで前へ。走る順番を“出す→走る→もう一度受ける”で統一します。

判断基準のフレームワーク：受ける・はたく・裏抜け・ターン

優先順位の原則：フリーならターン、背圧ならワンタッチ、逆圧ならスイッチ

優先は「ターン＞はたき＞保持」。背中から圧が来るならワンタッチ、内側から外へ押されるなら逆サイドへスイッチ。迷いが消え、判断が速くなります。

視覚情報のトリガー：マーカーの重心・味方の角度・空間の質

相手の重心が前なら“当て逃げ”、後ろなら“ターン”、横なら“スイッチ”。味方の角度が正なら通す、負なら戻す。空間の質（奥行き・幅・レーン）を毎回スキャンして決めます。

時間の管理：1タッチ・2タッチ・保持の選択基準

1タッチは数的同数以上、2タッチは相手が待ち構えでない時、保持はサポート不足で“時間を創る必要がある時”のみ。2タッチ目は必ず前へ置く意識で、テンポを落としすぎないようにします。

ファウルを “もらう” ではなく “獲得する” 技術と判断

接触の瞬間にボールを体の内側へ置き、進行方向を示す。これで相手のチャレンジは阻害になりやすい。過度に狙うと攻撃の流れを切るので、「危険回避と前進の両立」のための選択に留めます。

リスク管理：中央ロスト回避の安全弁（タッチライン利用・逆サイド逃がし）

中央で失うと即カウンター。迷ったら外へ、届くなら逆サイドへ。落としが弱くなる時は、角度を深くしてタッチラインを“味方”にします。

身体操作とテクニック：コンタクトに強いポストの基礎

ボディシェイプ：半身・股関節の外旋／内旋で角度を作る

半身＋股関節の外旋で落とし先へ体を開き、内旋で相手をブロック。足幅は肩幅よりやや広く、踵は浮かせて即移動。小さな角度差がコンタクトの強さになります。

アームワークと上半身：反則にならない範囲のスペース確保

肘ではなく前腕と肩で“面”を作り、相手の胸元を触らない。手の平は外へ開いて身体の幅を広げるイメージ。審判基準に合わせて強度を調整します。

ファーストタッチの種類：足裏・インサイド・アウト・胸・ヘディング

足裏は密集時の止め、インサイドは角度出し、アウトは逆を取る、胸は浮き球の減速、ヘディングは落としの最短ルート。状況で使い分け、意図のあるタッチにします。

ボールの置き所：足元・前・背中側での最適解

背圧が強ければ“内側足の前”へ、ターン狙いは“外側前方”へ、相手をブロックしたい時は“背中側”でキープ。置き所の解像度が、次の一手の速さを決めます。

スキャン（首振り）と到達前情報の収集タイミング

到達3歩前→味方位置、2歩前→相手重心、1歩前→空間の質、接触直前→落とし先の最終確認。ルーティン化するとプレーが安定します。

接触前後の“当て逃げ”と二次動作で優位を作る

当てる瞬間に一歩離れて落とし、次の“再受け”で前を取る。落として終わりにせず、二次動作までセットで考えるとゴール関与が増えます。

コミュニケーションと合図：チームで機能させるポストプレー

声掛けのキーワード設計（ワンタッチ・ターン・スイッチ等）

短く明確に。「ワン！」「ターン！」「逆！」など、チームで言葉を統一。迷いを消し、テンポを合わせます。

非言語合図：手の位置・視線・接触方向の共有

受け手の手の高さ＝欲しいボールの高さ、視線の先＝落とし先、肩の向き＝ターン可否。小さな合図を共通認識にします。

味方の走路を守る“空けるポスト”と“止めるポスト”の使い分け

自分が受けずにCBを釣る“空ける”、わざと溜めて走路を開ける“止める”。同じ動きでも目的を明確にし、味方の走りを邪魔しない配置を選びます。

三人目の動きの事前取り決めとテンポの統一

CFが触った瞬間に“奥→手前”の順で三人目が動く、などのルール化が有効。テンポは基本ワンタッチ、例外だけを明文化しておくと全員が迷いません。

相手守備に応じた対応：マンツーマン／ゾーン／3バック／5バック

対マンツーマン：縦誘導と横ずらし、回転受けで剥がす

あえて縦に誘い、直前で横へ回転受け。背負いからの半身ターンとアウトタッチで逆を取ります。相手の視線を切らせる“歩き直し”が鍵。

対ゾーン：ライン間滞在とスイッチでのゾーン破壊

ライン間で受けるフリを見せ、ボールは外へ。外→内のスイッチでゾーンのズレを作り、最後に中央で仕留めます。急がず角度優先。

対3バック：外側CBを引き出す立ち位置と落とし先の設定

外CBをサイドに釣り出し、背後のハーフスペースを突く。落とし先は内側IHか逆サイドWB裏。CFは横関係で引っ張る役割が増えます。

対5バック：アンカー脇の固定化とサイド深度の活用

中央は密。アンカー脇で固定して、サイドの深度から折り返しを受ける準備。ニア固定で相手CB/アンカーの迷いを増やします。

アンカー潰しに対する“逆サイド落とし”の価値

中央に捕まる時は、初手から逆サイドへ長い落とし。相手のスライド速度を超え、数手後に中央を再び使えます。

連携の型：再現性を高める崩しのテンプレート

CF−IH−WGの三角形での“はたき→差し込み”

CFのワン落とし→IHが前向き→WGへ差し込み。CFは三人目でゴール前へ。角度が命です。

CF−SBのインナーラップ連動と背後解放

CFが外へ落とし→SBが内側へラップ→背後へスルー。外見せて内、内見せて外の使い分けで崩します。

壁パスと三人目の抜け出し（ワンツーの拡張）

CFは壁役に徹し、落とすと同時に縦へ。受け手はCFの反対側から三人目で裏。最短距離でペナ侵入を狙います。

逆サイドチェンジを前提とした落とし位置設計

最初から“大きく変える”つもりで、落としをセンターに。キック精度の高い選手に預け、片側圧縮を剥がします。

クロス起点としてのポスト：ニア固定とファーアタック

ニアに立つ＝仲間のための時間作り。自分が触らなくても、ファーが空く。触るならニアフリックで速度を変えるのが効果的です。

練習ドリル集：個人・2人組・小集団・ゲーム形式

個人：壁当て＋接触シミュレーション（半身→当て逃げ）

壁当てで半身→ワンタッチ→二次動作までをループ。リズムは「見る→置く→離れる」。体幹と股関節の安定を同時に養います。

2人組：背負い→はたき→再受けの連続（制限時間・成功条件）

30秒間で成功10本など、数値目標を設定。落としは10〜15m、角度45度。ワンタッチでテンポを固定します。

3人／4人：三人目の動き定着（角度と距離のルール化）

CF−IH−WG−SBで三角形を回し、三人目の抜けを繰り返す。落とし→差し込み→再受けの順を声で合わせます。

制限付きゲーム：1タッチ落としでしか前進できない縛り

前進ラインを越えるパスはCFのワン落としのみ可。判断の速さと立ち位置の質が浮き彫りになります。

段階的負荷の上げ方：接触強度→判断速度→方向制限

最初は接触なし→軽接触→フル。次に制限時間を短縮。最後に進行方向を指定し、現実に近づけます。

評価指標と自己分析：数値で見るポストプレー

ポスト成功率（保持・前進・ターンの定義）

成功＝「味方に通す」「前進に寄与」「ターンで前向き」のいずれか達成。自分で定義を固定し、比較可能にします。

前進率と落とし後のシュート関与（xGチェーンの考え方）

落としから数手以内にシュートに至った回数を計測。ビルドの質だけでなく、ゴール期待への“連鎖”を見ます。

ファウル獲得数／ロスト率／被カウンター率

ファウルは状況別（低・中・高位置）で管理。ロストは中央とサイドで分け、被カウンターとの相関をチェックします。

簡易タグ付けの方法（手動記録テンプレート）

「ゾーン/受け方/タッチ数/落とし先/結果」をメモ。動画に時刻だけ残して後で集計してもOK。継続が最大の武器です。

週次モニタリングで伸ばす項目の決め方

一度に全ては無理。週ごとに“1テーマ×1指標”で改善。例えば「ワン落とし成功率を+10%」のように明確にします。

よくあるミスと修正ポイント

受ける前のスキャン不足で“背中を預ける”しかない

到達前の首振りをルール化。受ける2歩前で最低1回、触る前にもう1回。視る場所を順番化して解決します。

同一レーン密集と距離が遠すぎる問題

縦一直線を避け、10〜18mの間合いを維持。1人は必ず斜めサポートに配置します。

予備動作ゼロで接触負け（静から動への切り替え不足）

直前に一歩外へ、または手前へ。小さなフェイントで相手の重心を動かしてから受けると安定します。

バウンド調整ができずにロスト（浮き球対応の弱さ）

胸→足裏の2タッチ、またはヘディングで落とす。正面でなく肩口で受けるとこぼれに強くなります。

落とし先がゴールを向けない位置になっている

支持足の向きが原因のことが多い。落とし先へつま先を向け、半身で受け直すだけで改善します。

ファウルを過度に狙ってリズムを壊す

“攻撃の継続”を最優先。危険地帯のみ獲得に切り替え、ミドルゾーンでは速攻を選択。

フィジカル・メンタルの準備：ポストに必要な身体と心

体幹・股関節・頸部周りの安定と可動性

プランク＋サイドプランク、ヒップヒンジ、頸部のアイソメトリック。安定と可動の両立が接触で効きます。

等尺性収縮と短時間高出力の出し入れ

3秒耐える→1秒で解放の反復。レジスタンスバンドでの押し合いなど、試合強度に近づけます。

呼吸で接触時の軸を作る（吐き切り／ブレーシング）

当たる瞬間に息を短く止め、腹圧で体を“柱化”。離れたら吐き切って力を抜く。出し入れが重要です。

意思決定のストレス耐性と“次の一手”の事前計画

「来たらワン、来なければターン」を事前に決めるプリプランで迷いを削減。緊張下でも判断が鈍りにくくなります。

フォーメーション別の役割変化と最適化

4-3-3のCF：WGとIHの角度でポストを生かす

WGが幅、IHが内で縦関係。CFの落としはIH前向き最優先。WGの内走りと連動すると破壊力が増します。

4-4-2の1st/2ndの分担（ターゲットと回収役）

1stが競り、2ndが回収。役割を明確にして距離を10〜15mに固定。落ち着きが生まれます。

3-5-2のツインCF：縦関係・横関係の切り替え

相手3バックには縦関係で背中を突く、5バックには横関係でCBを引き出す。相棒との役割交代を事前に決めます。

“偽9番”と伝統的CFのポストの違いと共通項

偽9はスペースを空けるために降り、伝統的CFは前線で時間を作る。共通は“角度と時間の創出”。目的が同じなら技術の核も同じです。

年代・レベル別の指導ポイントと適応

育成年代：距離感と体の向きの基礎徹底

10〜18m、半身、首振り。まずはこの3点を習慣化。結果より形を整えます。

高校・大学：接触強度と判断速度の両立

軽接触下でのワンタッチ判断を反復。スピードの中で技術を落とさない練習設計が鍵です。

社会人・アマ上位：チーム原則との整合と微調整

チームの崩しテンプレに自分の型を合わせる。配給者ごとの得意コースを把握し、落とし位置をチューニングします。

個人差への適応：大型CF／快速CFの使い分け

大型は“止めて配る”、快速は“当て逃げで走らせる”。強みの型をチームの原則に落とし込みます。

試合前準備と相手分析：当日のポストプランを作る

相手CBの癖（前に出る／背後ケア／接触姿勢）のチェック

前に出るタイプなら当て逃げ、背後を気にするなら足元で誘ってターン。接触姿勢（体の向き・腕の使い方）も見ておきます。

審判基準・ピッチ環境（風・雨・芝）に応じたリスク設定

基準が厳しければ腕の使いは控えめ、風雨なら浮き球の落とし位置を近くに。環境に合わせて初手から調整します。

キック精度とのリンク：配給者別に狙うゾーンを変える

GKロングが得意→サイド寄りで競る、CBの低弾道が得意→ライン間で足元。配給者の“得意”に合わせて立ちます。

前半15分での仮説検証とハーフタイム修正

最初の15分で“効く位置”を仮決定。ハーフで距離と角度、落とし先の優先順位を微修正します。

実戦に直結する練習メニュー例（セット化）

メニュー1：浮き球背負い→ワンタッチ落とし→三人目裏抜け

配球（浮き球）→CFワン落とし→IHが縦刺し→WGが裏。制限時間内に連続成功を狙います。

メニュー2：対マンマーク想定の回転受け→ターン

密着マーカーを背負い、半身→アウトタッチで回転。ターン後は即シュートかスルーで完結。

メニュー3：サイド圧縮からの逆サイド落としスイッチ

片側に寄せられた状況を再現。CFがセンターへ落とし、キッカーが逆サイドへ展開。移動のテンポを合わせます。

メニュー4：カウンター初手の“止める・出す・走る”3秒ルール

奪回→CFへ→3秒で止める・出す・走る。役割をローテし、全員で基準を共有します。

メニュー5：ペナ前限定1タッチ落とし→ミドルの連鎖

ペナ前のみワンタッチ縛り。落とし→ミドル→こぼれまでを連鎖で狙います。

用語集：本文で使うキーワードの整理

半身／スキャン／当て逃げ／三人目の動き

半身＝体を斜めにして受ける姿勢。スキャン＝首振りで情報収集。当て逃げ＝当てた直後に離れて再度関与。三人目＝落としの次に受ける選手の動き。

レーン／ライン間／アンカー脇

レーン＝縦の通り道。ライン間＝守備ラインと中盤ラインの間。アンカー脇＝守備的中盤の横のスペース。

前進率／xGチェーン／PPA（パス進入）

前進率＝自陣→相手陣、ミドル→最終局面へ進んだ割合。xGチェーン＝得点期待に関与した連鎖。PPA＝ペナルティエリア進入に関わるパスの数。

まとめとチェックリスト：明日から使える確認項目

立ち位置の5原則（レーン・角度・距離・向き・裏の脅威）

• 中央固定せずハーフスペースも活用
• 45〜60度のサポート角度を常に確保
• 距離は10〜18mが基準
• 半身＋支持足のつま先を落とし先へ
• 裏抜けの脅威を常時残す

判断の3段階（ターン＞はたき＞保持）の即断基準

• フリーならターン、背圧ならワン、逆圧ならスイッチ
• 迷ったら外へ、届くなら逆サイドへ
• ペナ前は時短最優先（ワンタッチ基調）

テクニックの優先練習（タッチの置き所・接触コントロール）

• 浮き球：胸→足裏→ワン落とし
• 置き所：内側前/外側前/背中側の使い分け
• アームワークは“面”でスペース確保（反則回避）

試合前の相手分析と当日修正のルーティン

• CBの癖、審判基準、ピッチ環境をチェック
• 配給者ごとに狙うゾーンを事前設定
• 前半15分で仮説→ハーフで微修正

ポストプレーは“強さ”だけでなく、“角度・時間・情報”の技術です。役割・立ち位置・判断基準をチームで共有し、ワンタッチの質を揃えれば、攻撃はもっとシンプルに、もっと鋭くなります。今日の練習から、まずは「半身」「10〜18m」「ターン＞はたき＞保持」の3点を徹底してみてください。結果は、思ったより早く現れます。