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サッカーのゴールキック新ルール解説で勝てるビルドアップの核心

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サッカーのゴールキック新ルール解説で勝てるビルドアップの核心

2019年のIFABによる競技規則改正で、ゴールキックは「蹴られて明確に動いた瞬間にインプレー」になりました。これにより、味方はペナルティーエリア(以下、PA)内で受けられるようになり、相手はボールがインプレーになるまでPA外に留まる必要があります。たったこれだけの変更ですが、ハイプレスが当たり前になった現代サッカーでは、最初の一手=ゴールキックが試合の流れを大きく左右します。本記事では、新ルールの要点を正しく押さえたうえで、勝てるビルドアップの核心と、現場に落とし込むためのセットアップ、トレーニング、チェックリストまでを一気通貫で解説します。

導入:ゴールキック新ルールがもたらした戦術革命

なぜ今「ゴールキック新ルール」を理解すべきか

新ルールは、単に“ショートで繋ぎやすくなった”だけではありません。PA内スタートが許可されたことで、相手の第一プレッシャーラインをゴール前で受け流す設計が可能になりました。ゴールキックはプレッシャーが完全にリセットされた「唯一の確定リスタート」。ここでの設計次第で、相手を押し下げられるのか、自陣で窮屈になるのかが決まります。

ハイプレス時代のビルドアップに与えたインパクト

ハイプレス側はPA内のパスコースを消しに来ますが、ボールが動いた瞬間までPA内に侵入できません。この“瞬間差”を利用すれば、GK・CB・アンカーの3人で安全にボールを前進できる時間が生まれます。つまり、ハイプレスを逆手に取る「時間差の設計」が鍵です。

勝敗を左右する“最初の一手”の設計思想

重要なのは「幅・深さ・角度」を同時に確保し、相手のプレス方向を“こちらが決める”こと。合図、初期配置、配球の質、そしてやり直しの判断基準までをセットプレー並みにルーティン化することで、毎回のゴールキックを得点期待値の高いポゼッションへと変換できます。

ゴールキック新ルールの要点(IFAB 2019改正の範囲)

ボールがインプレーになる条件:蹴られて明確に動いた瞬間

2019改正で、ゴールキックは「ボールが蹴られて明確に動いた瞬間」にインプレーになります。PA外へ出る必要はありません。これによりPA内でのパス開始が可能になりました。

味方はペナルティーエリア内で受けられる

守備側(キッカーチームの味方)はPA内で自由にポジションを取り、ゴールキックを受けられます。GK+CBの至近距離で“三枚土台”を作ることが現実的になりました。

相手はボールインプレーまでPA外に留まる義務

相手競技者は、ボールがインプレーになるまでPA外で待たなければなりません。これが“最初の時間差”です。キックモーションに合わせて相手の一歩目が遅れるため、最短ルートの前進が成立しやすくなります。

相手の早期侵入とやり直し・競技者管理の基本

相手がボールインプレー前にPAへ侵入した場合は原則やり直しです。ただし、守備側(キッカーチーム)が素早く再開し、PA内に残った相手がプレーや相手選手に干渉しなかった場合、主審の判断で続行されることがあります。実戦では、干渉の有無でレフェリーの判断が分かれるため、GKは「リテイク要求」「続行」の両シグナルを共有しておくと安全です。

バックパス・ハンドの制限と再開方法の整理

  • 味方が意図的に足で蹴ったボール、または味方のスローインをGKが手で扱うのは不可(間接FK)。
  • ゴールキックのキッカー(多くはGK)は、他の選手に触れる前に二度触りできません。違反は間接FK(手での二度触りも含む)。
  • GKのハンドは自陣PA内では原則反則になりませんが、上記の「バックパス」「スローイン」「二度触り」に該当すると間接FKとなります。

大会規定や年代別ローカルルールへの注意点

年代や大会によっては、キックのやり直しや相手侵入に関する扱い、GKの配球(例えばパントキックの制限)などにローカルルールが設けられる場合があります。必ず大会要項と当該年度の競技規則を確認してください。

勝てるビルドアップの核心原理

幅・深さ・角度の“三原則”

幅=相手の横スライドを長くする、深さ=背後の脅威でラインを押し下げる、角度=縦パスが通る受け手の体の向きを作る。この三つを同時に満たすと、最短手数で前進できます。初期配置で満たし、ファーストタッチで角度を更新する意識が大切です。

数的優位・位置的優位・質的優位の作り分け

  • 数的優位:GKを数に入れて3対2を作る。
  • 位置的優位:相手の背中側(ライン間・ライン裏)に立ち続ける。
  • 質的優位:対面の守備者よりもターン・運ぶ力で勝つ選手に局面を集約。

どれを狙うかを合図で決めると、チーム全体の判断が揃います。

体の向き(オープンスタンス)とファーストタッチ

受け手は常に前を同時に見られる半身の姿勢で。ファーストタッチは「次に運びたい方向」へ置く。止めるではなく、置く。これだけでプレス耐性が上がり、2タッチ目が縦への推進力になります。

誘導の設計:相手プレスのトリガーを読む/作る

相手が出てくる合図(GKへのバックパス、CBの内向きトラップ、サイドへの長い横パスなど)を把握し、あえて見せて逆へ解放。自分たちが“呼び込んで外す”主導権を持ちましょう。

初期配置テンプレート:ゴールキック専用セットアップ

GK+2CBの“三枚土台”で中核を安定化

GK中央、左右CBはPA内でゴールラインと平行に立ち、三角形の土台を作ります。縦パスの通り道とリターンの安全地帯が同時に確保できます。

可変3バック:SBインバート/アンカー落ち

  • SBインバート:SBが内側に入り、CBと横3枚+中盤の数的優位を両立。
  • アンカー落ち:ボランチが最終ラインに落ちてCBを外へ押し出す。WGが幅を維持すると出口が広がります。

ダブルピボーテと縦関係の併用設計

同列の2枚で受け口を増やすか、縦関係でライン間の縦パス狙いを強めるか。相手の出方で切替えられるよう、キーワード合図(例:「A=同列」「B=縦」)を用意します。

5レーン管理:幅の確保と最終ラインの深さ

両タッチライン際+ハーフスペース+中央の5レーンを最低3レーン以上同時占有。最終ラインはGKより半歩高い位置で、背後スペースを最小化しつつ運べる深さを作ります。

リスタート合図とルーティン化(視覚・音声)

  • 視覚:指差し、腕の高さでキック種別を共有。
  • 音声:色・数字でスイッチ(例:「赤=左短」「青=右長」「31=3-1形」)。
  • テンポ:合図→ポジショニング完了→キックまで3秒以内を目安に固定。

相手プレス別攻略チャート

1トップのミドルブロックを解く:CBの持ち運び優先

GK→CBの縦パス後、CBがそのまま運んで1トップを引き付け、サイドのSBか内側のボランチへ。1トップの背後は広いので、迷わず前進のドリブルでラインを押し下げます。

2トップのレーン封鎖を割る:ダイアモンド化と3人目

GK・2CB・アンカーでダイアモンドを作り、縦→落とし→逆サイドの3人目を使います。2トップの間にアンカーを立たせ、どちらかを引き出して背面へ。

3トップのハイプレス攻略:GKドリブルと逆サイド即時展開

GKをあえて中央に運ばせ、3トップの中央を食いつかせたら、外CBへ斜めの速いパス→長い対角で逆サイド解放。GKの一歩目がプレスの針をずらす合図になります。

人基準マンツーマンの剥がし方:スクリーン/カウンタームーブ

マークを連れた選手が味方の前を横切るスクリーンで一瞬のズレを作り、空いた選手が逆へ抜ける。止まって受けるのではなく、同時に入れ替わる「二人同時の動き直し」が有効です。

ゾーン基準ブロックの崩し方:同サイド圧縮→逆サイド解放

意図的に同サイドへ短く繋いで相手の密度を高め、最短で逆サイドへスイッチ。スイッチ後はファーストタッチで前を向ける位置に置くのがコツです。

ボックス内スタートの具体パターン

ダイアモンド形成で前進ルートを可視化

GKを底、CB二枚を左右、アンカーを頂点にしたダイアモンド。縦・斜め・横の3方向に出し入れができ、3人目の関与が自然に生まれます。

アップ・バック・スルーのタイミング分解

アップ(前線へ刺す)→バック(壁に戻す)→スルー(背後へ通す)。この3つを1.5秒以内で連続実行できる距離感をキープ。受け手は最初のアップの前に必ず背中をスキャンしておきます。

パラレラ(平行)とインサイド/アウトサイドの二択化

サイドでの平行サポート(パラレラ)を作り、内側に切り込むか、外で幅を保つかの二択に。相手が内を締めれば外へ、外を制限すれば内のライン間へ。

同サイド負荷からのスイッチング

同サイドで3本以上短く繋いで相手を寄せ、4本目で逆へ。スイッチのボールは浮かし過ぎず、胸〜膝高さのドライブ系が理想です。

GK起点ドリブルでファーストライン突破

GKがボールを運ぶと、相手の1stラインは必ず誰かが出てきます。出てきた瞬間に空いた選手へ縦パス。迷いなく一歩目を前へ。

キック&パスのテクニック選択

ショート/ミディアム/ロングの使い分け基準

  • ショート:時間差を使って第一ラインを外す。
  • ミディアム:相手2列目の背中へ刺す。体の向きが作れている時に有効。
  • ロング:相手の背後やサイドでの空中戦へ。セーフティにも転用可。

ドライブ・チップ・ロブ・スルーパントの活用局面

ドライブは対角スイッチ、チップはライン間落下、ロブは高い位置の背後狙い、スルーパントは素早い再開と陣地回復に有効。回転と弾道の使い分けを意識しましょう。

キックスピードと回転で作る“到達時間差”

同じ距離でも、速い弾道と遅い弾道を混ぜると相手の読みが外れます。意図的な時間差で3人目が前向きで受けられる状況を作れます。

バウンスパスと床反射でのプレッシャー回避

芝の状態が良いなら、ワンバウンドの速いパスは奪いにくい軌道を作ります。足元に死なせず、次のタッチが前へ向く角度で入れるのがコツです。

認知・判断・身体操作のミクロ技術

スキャン頻度:視線のリズムと優先順位

合図→配置→キックの間に、最低2回のスキャン。優先順位は「背中→足元→次の出口」。ボールが来る直前に背中をもう一度確認すると、ファーストタッチの精度が上がります。

体の向き:半身で前後を同時に確保する

常にゴールとタッチラインの両方が視界に入る半身の姿勢。受ける前に足の面を作り、置き所を決めておきます。

ファーストタッチの置き所と2タッチ目の準備

置き所は相手の逆足側。2タッチ目が自然に前へ出る位置に置けば、寄せを外せます。受けてから考えるのではなく、受ける前に決める。

プレス耐性を上げる保持習慣(楔→逃がし→再侵入)

縦の楔を入れたら、ワンタッチで逃がし、すぐライン間へ再侵入。受け直しで前を向く時間を作ります。

役割別チェックリスト

GK:蹴る/運ぶ/預けるの判断フロー

  • 最初に“運べるか”を確認→運べるなら運ぶ。
  • 運べない場合は近距離の角度を作って預ける。
  • 相手がPA外で待っているなら、モーションで釣って逆へ。

CB:誘導の声と縦運びの勇気

  • GKに「時間あり/なし」を即時コール。
  • 前が空けば運ぶ、詰められたら逆を見せる。
  • 相手の縦切りに対しては、足元ではなくスペースへパス。

SB/インバーテッドSB:内外の立ち位置切替

  • 内側に入る時は、相手2列目の背中のラインに立つ。
  • 外に張る時は、サイドで前向きになれる体の向きで。

ボランチ:背中取りと縦パスの“見せる/隠す”

  • 相手の影から出入りして視野外で受ける。
  • 縦パスを一度見せて隠し、逆足で入れるフェイントを習慣化。

WG/CF:ピン留めと深さで“出口”を作る

  • 最終ラインを押し下げて中盤に時間を作る。
  • 裏抜けの合図でCBを引っ張り、足元での受けを楽にする。

セットプレー化するゴールキック:合図とスイッチ

ナンバー/色コールで形を圧縮する

例:「赤=左短」「青=右短」「白=ロング」「31=3-1形」。誰がどこに立つか、合図から3秒で完成するようルーティン化します。

2-3/3-2/2-2-2の即時スイッチ手順

  • 2-3:CB2+中盤3で幅を作り、サイドから前進。
  • 3-2:アンカー落ちで最終ライン3枚、縦関係でライン間確保。
  • 2-2-2:中央圧縮で縦刺し→リターン→裏抜けの直線勝負。

リスタートまでの秒数管理とフェイク

固定は3秒。相手が構えたら一度置き直しのフェイク→逆サインで再開。テンポで主導権を取ります。

相手の配置を誘う“静→動”の変化

静止で相手を前におびき寄せ、動き出しで背中のスペースを使う。合図はシンプルに、実行は素早く。

リスク管理とセーフティの基準

ミスタッチ時の即時カバー動作

  • ボールロストの瞬間、逆サイドSBは内へ絞る。
  • 最終ラインは一歩下げて背後消し、縦切りのカバーシャドウを作る。

相手のPA侵入違反時の現実的対応

干渉があればすぐ主審にリテイクをアピール。干渉が軽微で続行なら、ボールを安全地帯へ運ぶことを優先します。

クリア判断とロング転換のトリガー

中央の縦パスが2本連続で前進できなかったら、次はサイドへ長い対角。自陣中央でのリスクは引き伸ばさないのが原則です。

バックパス・再始動のルール確認と禁則回避

意図的なバックパスをGKが手で扱わない、ゴールキック後の二度触りをしない。禁止事項はウォームアップで再確認してから試合へ。

実戦トレーニングメニュー

箱内3対2+出口(方向付きRondo)

PA内を想定した10×12mで3対2。出口マーカーを2箇所設置し、通過で得点。2分×6本。目的は時間差での前進判断。

2-3ビルドアップRondoで三角形を固定化

最終ライン2+中盤3の形で、GK役を加え4対3。三角形を常に維持し、3人目の関与を義務付けます。

制限付きポゼッションで“触数/向き/幅”を学習

2タッチ以内、受ける前にスキャンコール、5レーンのうち最低3レーン占有をルール化。認知→実行の速度を上げます。

GKの配球反復:距離×速度×回転のドリル化

10m/20m/30mの距離で、ドライブ・チップ・スルーパントを各10本×3セット。着弾点をコーンで可視化。

ゲーム形式:プレス強度の段階負荷

前半はミドルブロック限定、後半はハイプレス解禁。合図の共有とセーフティ判断を試合強度で確認します。

映像分析とパフォーマンス指標

ファーストライン突破率と到達時間

ゴールキックから相手1stラインを越えた割合と、越えるまでの秒数を計測。3秒以内を目標にします。

3人目関与率と前進の再現性

3人目が関与して前進できた回数/全ゴールキック。形が再現できているかの指標になります。

自陣ロストのヒートマップとリスク分布

自陣でのボールロスト位置を可視化し、中央に偏るなら設計の見直し。サイドで失うほうが失点期待値は下がります。

GK配球成功率・EPV(期待ポゼッション価値)

キック種別ごとの成功率と、その後の攻撃価値(EPV)を簡易的に評価。最も価値の高い再開パターンを特定します。

キーモーメントのタグ設計とフィードバック

「合図→配置→キック→第1パス→第2アクション」をタグ化し、次週のトレーニングテーマへ直結させます。

年代・レベル別の適用ガイド

高校・大学:時間短縮と形のテンプレ化

3秒リスタートを徹底。2-3/3-2の形を2パターン固定し、合図で即切替。プレス強度に耐える距離感を身体で覚えます。

社会人・アマ:現実的な距離感と強度管理

技術差が出やすいので、ミスの出にくい距離と角度を優先。ロングとのミックスで相手の読みを崩します。

ジュニア/ジュニアユース:段階導入と安全性

まずはショートでの安全な前進を習得。ローカルルールの有無(ビルドアウトライン等)を必ず確認してください。

ピッチサイズ・芝質・風雨が与える影響

小さいピッチはプレスが速い=ワンタッチ多め。芝が重い日はバウンドパスが死にやすい=ドライブで低く速く。風上なら対角ロング、風下ならショート主体に。

よくある誤解の訂正

“ボールがPA外に出ないとインプレーにならない”は誤り

2019改正以降、ゴールキックは「蹴られて明確に動いた瞬間」にインプレーです。PA外へ出る必要はありません。

相手がPA内に残った場合の扱い(やり直しの条件)

相手が早期侵入し、プレーや相手選手に干渉した場合は原則やり直し。干渉がなく、守備側が素早く再開した場合は主審判断で続行されることがあります。

GKへのバックパスとハンド適用の境界

味方の意図的な足のキック、または味方スローインをGKが手で扱うと間接FK。胸・頭などでの返球は問題ありません。

間接FK・ドロップボールの再開整理

キッカーの二度触りは間接FK。偶発的にプレーが止まった場合はドロップボール(最新規則に従う)で再開されます。

試合で効くマイクロプレー集

キックフェイントで相手を招き入れて逆解放

GKが踏み込んで止めるだけでも相手は一歩出ます。その瞬間、逆方向へ短く速く。

壁役のワンタッチでプレスを“外す”

CB→アンカー→CBへの壁ワンツーで、プレスの背中へ抜けます。壁役は身体を相手とボールの間に入れること。

逆足アウトでの逃がしと角度創出

逆足アウトの小さな角度変更は、寄せをズラすのに最適。内から外、外から内へ一歩で向きを変えます。

外→内→外のピン留め解放で一気に前進

サイドで外に張って相手SBをピン留め→内で数的優位→外へ一気に解放。出口のWGは前向きで受ける準備を。

チェックリスト(試合前/中/後)

試合前:合図・初期配置・基準の共有

  • 色/番号の合図を全員が理解しているか。
  • 2-3/3-2の切替手順は明確か。
  • セーフティの基準(何本でロングへ切替)を決めたか。

試合中:相手プレスに応じた即時修正

  • 相手のトリガー(出てくる合図)をベンチから共有。
  • 3本前進できなければ形を変更。
  • GKの運ぶ/蹴るの判断速度をキープ。

試合後:数値と映像での振り返り手順

  • ファーストライン突破率、到達時間。
  • 自陣ロスト位置、原因と再発防止策。
  • 次節へ向けたトレーニングテーマを3つに絞る。

まとめ:ビルドアップの核心と次の一歩

最小限の原則セットの再確認

  • 三原則(幅・深さ・角度)を初期配置で満たす。
  • 相手の義務(PA外待機)で生まれる“時間差”を使う。
  • 合図→配置→3秒リスタートをルーティン化。

今週取り組む3つの練習

  1. 箱内3対2+出口で時間差の前進を体得。
  2. 2-3ビルドアップRondoで3人目の関与を固定化。
  3. GK配球ドリル(距離×速度×回転)で到達時間を操る。

チーム全体へ落とし込むステップ

  1. 大会規定と最新の競技規則をチームで確認。
  2. 合図・形・セーフティ基準を紙1枚にまとめ、ロッカーに掲示。
  3. 週末の試合で指標を計測→翌週メニューへ即反映。

ゴールキックは“ただの再開”ではなく、相手のハイプレスを逆手に取るチャンスです。新ルールを正しく理解し、最初の一手をデザインできれば、試合の流れは大きく変わります。次のトレーニングから、合図と配置、そして3秒のリスタートを合言葉に、勝てるビルドアップをチームの当たり前にしていきましょう。

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