目次
- はじめに(リード)
- 試合から逆算する「サッカー 体力 つけ方 基本を試合から逆算して最短化」
- 試合の要求を分解:距離・強度・ポジション別の違いを押さえる
- サッカーの体力7要素:基本を分解して優先順位をつける
- まず現状把握:簡易テストで出発点を決める
- 逆算の設計図:期分けと「最短ルート」の考え方
- 最短化の原則:ミニマムエフェクティブドーズ(MED)で効かせる
- SSG(スモールサイドゲーム)で体力を試合仕様のまま上げる
- 有酸素を試合仕様にする:サッカー特化インターバル
- 無酸素・スプリント耐性(RSA):切り返しても落ちないスピード
- 筋力とパワーの基本:走れる身体をつくる土台
- けが予防と可動性:壊れないための最短ルート
- 週次プランの組み立て:インシーズン/オフシーズンの例
- 忙しい人向け:最短3本柱プラン(週2〜3回)
- リカバリーと栄養:翌日に走れる回復戦略
- モニタリング:主観RPE・心拍・コンディションを統合する
- よくある間違い:遠回りをやめて最短化する
- ケーススタディ:ポジション別・課題別の逆算
- Q&A:サッカー 体力 つけ方 基本の疑問に答える
- まとめとチェックリスト:今日から逆算を始める
- おわりに(まとめ)
はじめに(リード)
同じ「走る」でも、試合で効く体力と、練習だけで終わる体力は違います。だからこそ「サッカー 体力 つけ方 基本を試合から逆算して最短化」。この考え方は、試合の要求(時間、距離、強度、局面)から必要な要素を抜き出し、ムダを削ぎ落として最短で伸ばす方法です。ポイントは、たくさんやるよりも、必要なことを必要量だけ、試合と同じ文脈で積み上げること。この記事では、試合から逆算する思考法、体力の7要素、テスト→計画→練習メニュー→回復→見直しまで、実践しやすい手順でまとめました。今日からそのまま使えるプランも用意しています。
試合から逆算する「サッカー 体力 つけ方 基本を試合から逆算して最短化」
勝てる体力=試合で発揮できる体力という前提
サッカーで勝ちに直結する体力は「90分(年代に応じた試合時間)の中で、要所で出し切れる能力」。練習で20本走れるより、試合の3本目で守備に戻れる方が価値があります。だから、練習は「試合で出る動き・間隔・心拍」に近づけるのが基本。走る目的は、ボールに触る回数、デュエルの強度、判断の速さを底上げするためです。
90分(年代に応じた試合時間)から逆算する思考法
- まず試合時間を確認(中学60〜70分、高校・大学・社会人90分など)。
- その枠の中で起きる「スプリント」「高強度走」「方向転換」「接触」を数とタイミングで把握。
- 練習では、1本1本の刺激が「試合での1本」に似るように設計(距離、休息、心拍)。
この「似せる」が積み上がるほど、移行コスト(練習→試合のギャップ)が小さくなり、練習効果が試合に出ます。
練習で作る体力と実戦で出せる体力の差を埋める
- ボールなしばかり→判断が遅い、切り替えでガス欠。
- ボールありばかり→高強度の量が不足、スプリントの質が落ちる。
解決策は「統合」。スプリントやインターバルを単体で鍛えつつ、スモールサイドゲーム(SSG)で試合仕様に変換。技術・戦術セッションと同日に負荷を束ね、翌日を回復日にすることで、疲労もコントロールします。
試合の要求を分解:距離・強度・ポジション別の違いを押さえる
合計走行距離と高強度走行のバランス
- 合計走行距離の目安:高校〜社会人で約9〜12km(レベルで上下)。
- 高強度走(一般に時速約19km以上)の合計:0.8〜1.5km程度。
- スプリント総数:20〜40回、1本10〜30mが多い。
勝敗に効きやすいのは「高強度とスプリントの質とタイミング」。合計距離は手段であって目的ではありません。
ポジション別の特徴(SB/CMF/WG/ST/CB)
- SB(サイドバック):往復ダッシュとオーバーラップ、トランジション頻度が高い。
- CMF(センターミッド):連続走と小刻みな方向転換、運動量の安定。
- WG(ウイング):繰り返しスプリントと1対1の爆発力。
- ST(ストライカー):短距離加速とジャンプ、少ない回数で決め切る強度。
- CB(センターバック):減速・対人・ロングスプリントのメリハリ。
局面別(守備→攻撃、トランジション)の体力要求
サッカーで最も疲れるのは「奪って→出る/失って→戻る」の瞬間。10〜20秒の高強度が波のように来るため、反復スプリント耐性(RSA)が鍵。練習もこの波を再現します。
年代・カテゴリーで変わる前提(高校・大学・社会人)
- 高校:技術・体格差で試合強度に幅。成長期は無理な負荷を避け、基礎の頻度重視。
- 大学:試合強度が上がる。RSAと下肢パワーの強化が効きやすい。
- 社会人:回復時間が課題。ミニマムエフェクティブドーズ(MED)で最短化し、睡眠と栄養を優先。
サッカーの体力7要素:基本を分解して優先順位をつける
有酸素パワーと容量(持久力の土台)
心拍を上げ下げしながら動き続ける能力。土台があるほど、スプリント後の回復が早い。ボールありインターバルで鍛えると移行がスムーズ。
無酸素パワー(加速・高強度反復の源)
10〜20秒の全力に強い。ヒルスプリントや短距離ダッシュ、プライオで刺激。
スプリントとスピード持久(RSA)
「速く」+「繰り返せる」。10〜30mの加速に加え、回復短めの反復で鍛える。
敏捷性・反応(知覚意思決定と連動)
相手・ボール・味方の情報を見て動く。色コール、コーチの合図、リアクションスタートなどで技術と一緒に鍛える。
筋力(最大・相対)とパワー(地面反力)
速さの源泉。片脚で地面に力を素早く伝える能力が重要。重さにこだわるよりフォームと出力速度。
減速・切り返し・再加速の制動能力
ケガ予防と守備対応に直結。減速の技術(重心・足の付き方)を反復。
サッカー脳×体力(ゲーム強度の中で意思決定)
体力は判断を助けるツール。SSGで「考えながら疲れる」を作ると実戦に近づく。
まず現状把握:簡易テストで出発点を決める
実施しやすいフィールドテスト(YYIR、間欠走、RSA、30-15)
- YYIR(Yo-Yo Intermittent Recovery Test):間欠性持久の指標。距離で記録。
- 30-15 IFT:インターバル走の基準速度(VIFT)を把握。
- RSAテスト:30m×6〜10本、回復20〜30秒。ベストと平均、落ち率。
スプリント・加速(10m/20m/30m)と反復スプリント
スマホ計測でもOK。10mは加速力、30mは最高速寄り。週1で更新を狙わず、4〜6週ごとに測定。
筋力の簡易指標(片脚スクワット、ノルディック、CMJ)
- 片脚スクワット:膝のブレ無しで8〜10回。
- ノルディックハム:可動域と制動を記録。
- CMJ(垂直跳び):接地短く高く跳べるか。
可動性・痛みチェック(足首背屈、内転筋、ハムストリング)
足首の背屈制限は減速・切り返しに影響。違和感は痛み0〜10の主観で管理し、増悪なら中止。
ゲームベース評価(練習・試合での走行/主観RPE)
主観RPE(0〜10)×セッション時間(分)=負荷。ノートに残して傾向を見ます。心拍計があれば、ピークと平均も記録。
数値の記録方法と更新頻度
- 毎週:RPE×時間、睡眠、筋肉痛。
- 2週ごと:スプリント1本、CMJ。
- 4〜6週:YYIRか30-15、RSA。
逆算の設計図:期分けと「最短ルート」の考え方
目標試合から逆算するマクロ→メゾ→マイクロの流れ
- マクロ(シーズン全体):ピークを置く試合を決める。
- メゾ(4〜6週):弱点→変換→特異化のブロック。
- マイクロ(1週):高強度→技術統合→回復の順。
ブロック化:土台→変換→特異化→テーパリング
- 土台:有酸素と基本筋力。SSGは中強度。
- 変換:反復スプリント、ハイインテンシティ走。
- 特異化:ポジション別SSG、試合形式。
- テーパリング:量を落として質を維持、試合でキレを出す。
トレーニングの干渉を避ける順序(スプリント→パワー→有酸素)
高出力を最初に。例:スプリント→プライオ→補強→ボールありインターバル→クールダウン。
小さな成果を早く出す「クイックウィン」の配置
- 最初の2週間は「スプリント技術×下肢パワー」を優先。
- SSGのルール調整で心拍と走行強度を即時に上げる。
最短化の原則:ミニマムエフェクティブドーズ(MED)で効かせる
毎回やり切らない勇気:余力を残して積み上げる
RPEで7〜8を基準。常に10で出し切ると、翌日が死に、週トータルの質が落ちる。
容量より頻度:短時間×高品質の反復
20〜30分でも質が高ければ十分。週2より週3の方が伸びやすいが、1回の量は欲張らない。
疲労管理と超回復のウィンドウ
高強度の翌日は回復も「練習」。軽い有酸素やモビリティで血流を促し、睡眠の質を確保。
テク戦術セッションとの統合(同日に負荷を束ねる)
負荷日はまとめて、オフはしっかりオフ。神経系の回復を優先できます。
SSG(スモールサイドゲーム)で体力を試合仕様のまま上げる
人数・ピッチサイズ・制約で心拍・走行強度を設計
- 3v3/25×20m:高強度、切り返し多め。1〜2分×6〜10本、休息同等。
- 5v5/40×30m:中〜高強度、心拍持続。4分×4〜6本、休息2分。
- 7v7/60×40m:ゲームに近い。6〜8分×3〜4本。
目的別SSGレシピ:有酸素、トランジション、ハイプレス
- 有酸素:5v5/40×30m、4分×6本、心拍目安HRmaxの80〜88%。
- トランジション:4v4+2サーバー/35×25m、1.5分×10本、休息45秒。
- ハイプレス:6v6/50×35m、3分×6本、守備側にタッチ制限。
タッチ数・オフサイド・フリーズの使い分け
タッチ制限でテンポを上げ、オフサイド導入でライン間の走りを増やす。フリーズは短めにして心拍を保つ。
SSGのモニタリング(主観RPE・回復感・心拍の目安)
- セット終了直後のRPEを記録。
- 心拍はセット中HRmaxの85〜92%が目安。
- 翌朝の脚の重さや睡眠の質もメモ。
有酸素を試合仕様にする:サッカー特化インターバル
ボールありインターバルで移行コストを減らす
例:ハーフコートでパス回し→合図で2対2トランジション15秒→リセット15秒を10〜12本。心拍を上げつつ判断を絡める。
30-30/15-15/レペティション走の使い分け
- 30-30:30秒走(VIFTの95〜100%)+30秒ジョグを10〜15本。
- 15-15:短く鋭く、計20〜30本。RSAとの橋渡しに。
- レペティション走:120〜200mを全力に近く、回復長め(1:4〜1:6)。
ハーフコート往復ドリルで心拍をターゲットゾーンへ
ボール運び往復(約60〜70m)×4本→技術ドリル→再び往復。心拍をHRmaxの85〜90%に維持。
呼吸×ランニングフォームの基礎
- 鼻→口のリズム、吐く時間を長めにしてリラックス。
- 接地は体の真下、上体はやや前傾、腕振りでリズムを作る。
無酸素・スプリント耐性(RSA):切り返しても落ちないスピード
反復スプリント(距離×本数×回復)の設計
- 20m×10本、回復20秒×2セット(セット間3分)。
- 30m×8本、回復30秒×2セット。落ち率(ベスト→平均)を5〜7%以内に。
加速10〜20m×多方向スタート
前後左右、リアクション合図、対人スタートを混ぜる。1本の質を最優先、休息は十分に。
減速→方向転換→再加速の技術練習
- 減速ドリル:5m全力→3歩で止まる×8。
- Tドリルや505(5m切り返し)で重心と足の付き方を反復。
ハイインテンシティ走の挿入タイミング
スプリント系の後に、短いハイインテンシティ走(例えば15-15 × 10〜15本)を足すとRSAの持久が上がる。
筋力とパワーの基本:走れる身体をつくる土台
下半身の柱(ヒップヒンジ、スクワット、片脚パターン)
- ヒップヒンジ:RDL、ヒップスラスト。
- スクワット:前側と後側のバランス。深さよりもコントロール。
- 片脚:スプリットスクワット、ステップアップ。サッカー動作に近い。
ハムストリング予防×強化(ノルディック、RDL、スプリント)
- ノルディック:週1〜2回、2〜3セット×4〜6回。
- RDL:中重量で丁寧に、8〜10回。
- スプリント自体が強化。週2回の短距離高品質を確保。
内転筋と股関節(コペンハーゲン、サイドランジ)
内転筋の耐久はカットや接触で効く。コペンハーゲンプランクは段階的に。
体幹は「反る・丸める」よりも「抗う」
パロフプレス、デッドバグ、ベアクロールなど、外力に「抗う」系を中心に。
プライオメトリクス(着地→発射の段階設計)
- 段階1:着地練習(片脚ドロップランディング)。
- 段階2:連続ジャンプ(リズム重視)。
- 段階3:方向転換ジャンプ、バウンディング。
けが予防と可動性:壊れないための最短ルート
足首背屈と腓腹筋・ヒラメ筋のケア
壁に膝タッチテストで片脚10cm前後を目安。カーフレイズ(膝伸ばし/曲げ)で両方を刺激。
ヒップロックと骨盤の安定性
グルート(中殿筋)を起こす。モンスターウォーク、片脚ブリッジ。走りの安定が上がると減速が楽に。
ウォームアップの黄金律(上げる・動かす・備える)
- 上げる:軽いジョグやスキップ。
- 動かす:ダイナミックストレッチ(股関節、足首)。
- 備える:加速2〜3本、方向転換、ボールタッチ。
練習後のクールダウンと翌日へのブリッジ
軽いジョグ5分→静的ストレッチ→水分と炭水化物補給。翌朝の散歩や軽いサイクリングで回復を前へ。
週次プランの組み立て:インシーズン/オフシーズンの例
試合2日前(MD-2)までに高強度を済ませる
MD-3:スプリント+SSG高強度、MD-2:反復スプリント短め+セットプレー確認、MD-1:軽いテンポと反応ドリル。
試合前日(MD-1)は神経のキレを残す
加速3〜4本、テンポパス、シュート感覚。汗をかくが疲れは残さない(RPE 5〜6)。
週1試合と週2試合の負荷配分
- 週1:MD+1回復→MD+2中強度→MD-3高強度→MD-2中→MD-1軽。
- 週2:試合間は回復中心。高強度はミニブロック(15〜20分)で。
オフシーズン:弱点補強→特異化→ゲーム化の流れ
4〜6週で区切る。前半は筋力・可動、後半はRSAとSSG、最後に試合形式でチェック。
忙しい人向け:最短3本柱プラン(週2〜3回)
セッションA:スプリント×下肢パワー
- ウォームアップ→10〜20m加速×6〜8本(完全回復)。
- プライオ(連続ジャンプ)×3セット。
- 片脚スクワット/スプリットスクワット×3セット。
セッションB:SSG×インターバル
- 5v5/40×30m:4分×4本(休2分)。
- 15-15 × 12〜16本(RPE 7〜8)。
セッションC:補強(ハム・内転筋・体幹)
- ノルディック 2〜3×4〜6、コペンハーゲン 2×20秒。
- RDL 3×8、パロフプレス 3×10。
時間が取れない週の時短テンプレ
- 10分:加速×4本+ジャンプ×2セット。
- 15分:3v3/25×20m×6本。
- 10分:補強サーキット(ノルディック→内転筋→体幹)。
リカバリーと栄養:翌日に走れる回復戦略
睡眠の優先順位と質の改善ポイント
- 7〜9時間を確保。寝る90分前の入浴で深部体温を下げる。
- 寝る前のスマホと高照度を避ける。ルーティン化。
炭水化物・たんぱく質・水分・電解質の基本
練習後30分以内に炭水化物とたんぱく質(体重×0.3〜0.4g目安)。汗を多くかく日は電解質も。
試合後30分〜24時間の回復プロトコル
- 30分以内:補食+水分。
- その夜:軽いストレッチ、入浴。
- 翌日:軽い有酸素20分+モビリティ。
簡易セルフケア(ストレッチ、軽い有酸素、入浴)
痛みが増すストレッチは避け、気持ちよい範囲で。散歩やバイクは回復に有効なケースが多いです。
モニタリング:主観RPE・心拍・コンディションを統合する
RPE×時間でトレーニング負荷を見える化
例:RPE 7×60分=420 AU。週合計と波形(きつい→軽い→きつい)を管理。
朝の主観チェック(睡眠/疲労/筋肉痛/ストレス)
各0〜5で記録。合計が普段より3以上悪化なら調整。
心拍・呼吸の目安と過負荷のサイン
- 安静時心拍が普段+5以上、息切れが強い、集中力低下は注意。
- 2日続いたら強度を落とす、もしくは休む。
週次レビューのやり方(続ける/やめる/変える)
- 続ける:指標が伸びている、疲労管理が回っている。
- やめる:痛みが増える、キレが落ちる。
- 変える:負荷配分やルール、休息長を微調整。
よくある間違い:遠回りをやめて最短化する
長距離ジョグのやり過ぎでスピードが落ちる
有酸素は必要ですが、ジョグだけでは高強度が伸びません。インターバルとSSGを軸に。
毎回全力で潰れて継続が途切れる
RPE 7〜8で継続。翌日の生活・練習が成り立つ範囲で。
筋トレが目的化してピッチで遅くなる
重さより動きの速さと片脚コントロール。スプリントを優先。
競技特異性の欠如(ボールなしばかり/ボールありばかり)
単体練習とSSGのブレンドが最短。週でバランスを取る。
負荷は上げるが回復は据え置き、の破綻
負荷を上げた週は睡眠・栄養・オフも上げる。セット。
ケーススタディ:ポジション別・課題別の逆算
サイドバック:往復とトランジション耐性
- 20m反復×12本(回復20秒)×2セット。
- 5v5/縦長ピッチ(45×25m)で裏抜け・戻りをルール化。
センターミッド:連続走と方向転換の持久
- 30-30 × 12〜16本(VIFT基準)。
- 4v4+2フリーマン/35×25m、1.5分×10本。
ウイング:繰り返しスプリントと1対1の爆発力
- 30m×8本(完全回復)、その後15-15×12本。
- 1対1サイドライン突破×10秒勝負×8本。
ストライカー:最小回数で最大効果の加速・ジャンプ
- 10〜15m加速×6本+連続ジャンプ(ヘディング想定)。
- フィニッシュ付きトランジション2対2、短時間高強度。
センターバック:減速・対人・ロングスプリントの配分
- 減速ドリル→方向転換→20〜30mスプリント。
- 6v6/50×35mでラインコントロールと背後対応を反復。
課題別(後半ペースダウン、足がつる、ケガが多い)
- 後半ペースダウン:有酸素インターバルの容量を2〜3週増やす(合計10〜15%)。
- 足がつる:水分・電解質・炭水化物不足を見直し、カーフ強化とストレッチを追加。
- ケガが多い:ノルディック、内転筋、着地ドリルの頻度を週2に。高強度の翌日は回復日に固定。
Q&A:サッカー 体力 つけ方 基本の疑問に答える
走り込みは必要?どれくらい?
必要ですが「ジョグだけ」は非効率。週1〜2回のインターバル(15-15/30-30/SSG)で、心拍をHRmaxの80〜90%に乗せるのが近道です。
週2回しか時間がない場合の優先順位は?
1日目:スプリント+SSG。2日目:SSG+インターバル+補強ショート。各60分以内でも効果は出せます。
高校生と大人で何を変える?
高校生はフォームと頻度を重視し、無理な重量は避ける。大人は回復優先でMED、睡眠・栄養に投資。
筋トレで重さはどれくらい持つべき?
フォームが崩れない重量で中回数(6〜10回)。動きの速さを意識。片脚種目を多めに。
疲労が抜けない時はどう調整する?
高強度を半分にし、回復セッションに置換。睡眠時間+60分、炭水化物を増やす。2〜3日で戻ることが多いです。
まとめとチェックリスト:今日から逆算を始める
自分の試合の要求を1枚に書き出す
- 試合時間、ポジション、スプリント本数、苦しい時間帯。
今週の最短3本柱を決める
- スプリント×パワー、SSG、インターバル(各1)。
RPE×時間で負荷を記録する
- ノートかスマホで1分以内に記録。週の波形を見る。
2週間ごとに小テストで方向修正する
- スプリント1本とCMJ、RPEの推移で判断。
おわりに(まとめ)
「サッカー 体力 つけ方 基本を試合から逆算して最短化」は、魔法のメニューではありません。けれど、試合から逆算して必要な要素だけを高品質で積み上げれば、体力は最短で「試合で使える力」に変わります。やり切らない勇気を持ち、負荷と回復をセットで管理し、2週間ごとに微調整。今日の一歩を、次の試合の一歩目に直結させましょう。痛みが出たら無理をせず、フォームと回復を最優先に。継続こそ、最大のショートカットです。