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サッカー大型FW必見!効果的なターゲットマンのポストプレー習得法

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サッカーの世界で「大型FW」「ターゲットマン」というキーワードは、攻撃の質をグッと高めてくれる魔法のような存在です。特に、高身長や恵まれた体格を活かしてゴール前で起点になれる選手は、チームにとって大きな武器となります。しかし、ただ背が高いだけでは真のターゲットマンとは言えません。今回は「サッカー大型FW必見!効果的なターゲットマンのポストプレー習得法」と題し、ポストプレーの基礎から実戦的なテクニック、メンタル面、そして具体的なトレーニング方法まで余すところなく解説します。自分自身が高校生以上でFWを担当している方はもちろん、お子さんがFWとして成長を目指している親御さんにも役立つ内容になっています。ぜひ最後までご覧ください!

目次

ターゲットマンとは何か?現代サッカーでの重要性

ターゲットマンの定義

ターゲットマンとは、前線でパスを受けてボールをキープし、味方の攻撃起点となる役割を担うFWのことを指します。特に、相手DFと体をぶつけ合いながらボールを収め、ゴール前にチャンスを作り出すことが期待される存在です。単にゴールを決めるだけでなく、背負う役割の重さと求められる多機能性が特徴です。

現代サッカーにおける戦術的役割

現代サッカーではポゼッションやハイプレスが主流となりつつありますが、ターゲットマンは依然として重要なピースです。CB(センターバック)が強いプレッシャーをかけてくる状況でも、高さや強さを活かしてボールを収め、二次攻撃やサイド攻撃の始点になれます。具体的には、ロングボールの受け手、クロスボールのターゲット、バックパスやリターンパスの起点といった形で幅広く機能しています。

なぜ大型FWに求められるのか

ターゲットマンには相手DFとの競り合いに勝つフィジカルと、高い位置で味方を活かす知性が必須です。特に背が高い選手や、身体の大きな選手にこの役割が託されることが多いのは、高い打点でのヘディング力や相手を背負ったままボールをキープする能力を発揮しやすいためです。また、大型FWが前線で相手DFの意識を引きつけることで、周囲にスペースを生み出せるという効果も大きいと言われています。

ポストプレーの基礎技術と求められる役割

ボールの収め方:足元・胸トラップ・ヘディング

ポストプレーの基本は、まず自分に入ってきたボールをしっかりと収める技術にあります。足元でしっかりと止める「ストップ」、相手に寄せられても落ち着いてボールを自分のスペースに置く「胸トラップ」、上から来たボールをはね返さず、自分のコントロール下に置く「ヘディング」が重要です。大型FWの多くは「高さ」を活かしたヘディングが得意ですが、実は足元や胸でのトラップも同じくらい重要。総合的なボールリテンション力を磨くことが、強力なポストプレーへの第一歩と言えるでしょう。

キープ力を高める体の入れ方

ポストプレーで重要なのが、後ろから体を寄せてきたDFに対してどれだけ上手く体を使えるかです。足元でボールをもらう際、上半身を張りながら体を斜めに入れ、ボールと相手の間に自分の体をしっかり入れます。膝の柔軟な使い方や、腰を落として重心を低く保つこと、ボールに意識を集中しながらも背後のDFの動きを感じ取る能力が、押さえておきたいポイントです。ファウルにならない範囲で「腕」で相手をコントロールしつつ、しなやかにボールを守りましょう。

味方への展開力と決定的チャンスの創出

ターゲットマンの仕事は「収めて終わり」ではありません。自分の元にボールが入った瞬間、わずかな間に周囲の味方の動きを見極め、絶妙なタイミングでパスを出すことで、決定的なチャンスを作り出します。例えば、落としパスで二列目の選手を走らせる、サイドに流してクロスの起点になるなど、バリエーションは実に豊富。自分で仕留めに行く力と、味方を最大限に活かすパーソナリティこそが、真のターゲットマンの証です。

大型FWに必要なフィジカルと体の使い方

フィジカル強化のポイント

ポストプレーで相手DFと渡り合うには、「フィジカルの強さ」が欠かせません。単なる筋力だけでなく、バランス力・耐える体幹・爆発的なワンステップの強さなど、サッカー特有の動きにマッチした鍛え方が大事です。例えば、スクワットやランジで下半身を作り、プランクやローテーション系の体幹トレーニングで軸を安定させましょう。また、短距離ダッシュやジャンプ系トレーニングで瞬発力も鍛えておくと、相手DFとの距離を一気に詰められます。

ファウルを取られない体の使い方

どうしても接触プレーが多いポストプレーでは、ファウルを取られないためのコツも重要です。力任せに押すのではなく、うまく相手の重心を感じながら体を預け、手や肘を使いすぎず「面」で抑えるのがコツ。肘を張りすぎると審判にアピールされてしまうので、肩や背中を巧みに使って体を寄せます。また、ボールと相手DFとの間に体をしっかり入れることで、合法的に自分のスペースを確保することも忘れずに。

ディフェンダーとの駆け引き

DFとの攻防は、フィジカルだけでなく「間合い」と「タイミング」が命。最初からガチガチに相手にぶつかるよりも、うまく“抜く”動きやタイミングを変えることで、相手DFのマークを外しやすくなります。例えば、ボールが入る直前まで止まった状態をつくっておき、受ける瞬間に一気にスピードを上げたり、斜め前方へずれることでDFの重心をずらしたり、といった駆け引きが有効です。「受ける→捌く→動き直す」という一連の流れを意識しながらプレーすると、より強力なターゲットマンになれます。

実戦で使えるポストプレーの基本パターンと応用

ワンタッチポストと裏抜けの使い分け

実戦では、状況に応じて「ワンタッチで味方に落とすパターン」と、「自分が反転して裏へ抜ける動き」を使い分けます。ワンタッチポストは、センターサークル付近でボールを入れられて即座にリターンするパターンや、PA付近で相手DFを背負ったまま横に流して二列目の選手に繋ぐパターンなど、展開にスピードがある時に有効です。一方、自分がフリーになれると感じたら、相手DFが前掛かりになったタイミングを見計らって素早く裏へ抜け、決定機に絡みましょう。この判断力と切り替えこそ、現代ターゲットマンに必須の武器です。

落とし・ワンタッチパスの種類とタイミング

落としパスは、足元・インサイド・アウトサイド・胸・頭とさまざまな部位で行うことができます。例えば、中央から後ろに落とす「縦落とし」、両サイドの選手に向けて角度をつけた「斜め落とし」、自分がワンタッチで裏抜けしながらの「スルー落とし」など、意識的に使い分けたいところ。落とすタイミングは、DFに寄せられてからワンテンポ遅らせて「引きつけてさばく」と、味方にスペースが生まれやすくなります。正確かつ素早い判断と、味方とのコミュニケーションが肝心です。

ゴールに直結するポストの応用例

味方の中央突破をお膳立てするだけでなく、ポストプレーから自らゴールを狙う“応用力”も重要です。自分へのフィードをワントラップ後に素早くターンし、そのままシュートに持ち込む「反転シュート」、もしくはDFを背負いながらボールを溜め、片手で相手をブロックしつつコントロールシュートに持ち込むプレーなど、応用例は多彩。状況判断を研ぎ澄ませて、時には強引に、時には冷静にチャンスをゴールに結び付けたいところです。

ポストプレー習得のためのトレーニングメニュー

個人でできる練習メニュー

ポストプレーの基礎を個人で磨くには、壁パスや荷重ボールを使った反復練習がおすすめです。強めにボールを蹴り返すことで、実戦の強いパスに対応する体幹とトラップ力を身につけます。また、ミニゴールや20m四方の制限空間で「ワンタッチコントロール&キープ」「ターンからのシュート」練習を繰り返すことで、実戦を想定した動きが養えます。家の中なら、クッションを相手に見立てて「背負ってキープ」の姿勢を工夫するのも効果的です。

チームで行う実戦形式のトレーニング

チーム練習では、「2対2」「3対3」のポゼッション系や、縦パスを受けてから即座に落とす・サイドに展開するメニューが有効です。ターゲット役の選手にDFをつけ、実際に体をぶつける感覚を再現してください。また、サイドからのクロスに飛び込む練習や、ハーフコートでの「ターゲットマンポストからの崩し・フィニッシュ」を繰り返すことで、味方と連携しながら状況判断を磨いていきましょう。

状況別のトレーニングの工夫

状況別のシナリオを作って練習すると、より実践力が身につきます。例えば、「自陣からのロングフィードを受ける場面」「PA手前でワンタッチポストを要求する場面」「数的優位/数的不利な状況でのポストの選択」など、バリエーション多く設定しましょう。加えて、ボールが来る前の「ポジショニング→マークの外し方→受けてからの判断力」までをセットで磨くメニューを増やすことも効果的です。

実例から学ぶ:優れたターゲットマンのプレー解説

国内外の代表的ターゲットマン

世界には数多くの名ターゲットマンが活躍してきました。代表例を挙げると、海外ではイングランド代表のハリー・ケイン選手、ベルギー代表のロメル・ルカク選手、往年のズラタン・イブラヒモビッチ選手などがよく知られています。国内でも、日本人離れしたフィジカルとポストプレーで攻撃の軸となった川又堅碁選手や、武藤嘉紀選手が記憶に新しいでしょう。彼らは高いキープ力と展開力で、攻撃の基点として絶大な存在感を発揮しています。

プレー動画観察のポイント(画像・動画なしでの解説)

良いターゲットマンの動画を見る際は、主に「体の入れ方」「ボールを受ける直前の動作」「味方への展開のスピードと精度」「落とした後の動き出し」を意識して観察しましょう。例えば、DFを背負った瞬間にどれだけ体を傾けてスペースを作るか、受ける前にジャンプして高さを活かすポジションを取っているか、ボールを捌いた直後にスペースへ抜ける動きやゴールへ向かう意識が強いかなど、微細な仕草がポイントです。逆に、悪い例としては、体が起きてふらついていたり、受けてからの判断が遅い・ボールをこぼす、といった点が挙げられます。

良い例・悪い例とその違い

良い例のターゲットマンは、まずボールを受ける前の「準備」が整っています。体の軸がしっかりとしており、ボールと相手DFを両方目で追えている。受けた後の動作も早く、味方への正確な落としが出来ているのが特徴です。一方、悪い例は体勢が不安定だったり、相手DFとの駆け引きを怠り、ファウルになりやすかったりと、チームの攻撃のリズムを止めてしまいます。動画や試合を観る際は、この差に注目してみましょう。

ポストプレー上達を支えるメンタルとチームの連携

自信と冷静さを持つためのメンタルトレーニング

ターゲットマンは絶え間ないプレッシャーと責任感を感じるポジションです。ボールを失えば即ピンチになりやすいため、自信と冷静さを保つ心の強さが求められます。失敗しても引きずらないこと、常に次のプレーに切り替える習慣を持ちましょう。自宅や移動時間にイメージトレーニングをしたり、「成功イメージ」を持って練習や試合に臨むことで、不安を軽減できます。

味方との信頼関係づくり

ポストプレーは個人技だけでなく、味方との阿吽の呼吸が成功のカギを握ります。「ここに出せば必ず落としてくれる」という信頼が生まれれば、より積極的なパスが前線に供給されるようになります。味方MFやサイド選手と、練習やミニゲームの中で「タイミング合わせ」「パス精度」「声掛け」を徹底し、お互いの役割を明確化しましょう。コミュニケーションが取れるだけで、チームの攻撃パターンは格段に増えます。

監督やコーチと連携したスキルのブラッシュアップ

監督・コーチからアドバイスを素直に聞き入れ、積極的にフィードバックをもらう姿勢も上達に不可欠です。「自分はFWだから」と殻にこもらず、DFやGKの選手の意見も参考にしながら、多角的に自分のプレーを見直すことがおすすめです。また、監督やコーチと連携し、戦術意図と個人技術のすり合わせを日々意識することで、より戦術的価値の高いターゲットマンへと成長できます。

まとめと今後の成長へのアドバイス

学んだことの振り返り

ここまで「ターゲットマン」となるための基礎から応用、トレーニング、メンタル面までを幅広くご紹介しました。「自分に合った体の使い方」や「味方との連携」、そして「状況に応じた判断力と対応力」を意識して実戦に挑むことで、ポストプレーの質が必ず向上していきます。

今後の練習の方向性

日々のトレーニングでは、ただ筋力や技術を鍛えるだけでなく、「実戦を想定した状況設定」を心掛けるのがポイント。個人・チームの両方からアプローチし、自分の強みを活かす形を探し続けてください。また、計画的なフィードバックと反復練習によって、ジャンプアップを狙いましょう。

さらなるレベルアップに向けて

本物のターゲットマンは、どんな困難な状況にも冷静に対応し、常にチームを勝利に導く“柱”となる存在です。今はまだ思うようにいかなくても、継続してトレーニングと実戦を繰り返すことで、着実に力は身についていきます。自分の成長を信じて、一歩一歩前進しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回の内容を参考にして、さらなる成長と充実したサッカーライフを送ってください。目標はきっと、あなたの努力の先に手が届きます!

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