【図解付き】サッカーの直接FKと間接FKの違いを徹底解説!

サッカーの試合を観ていると、「フリーキックが与えられました!」という実況とともに、直接FK(フリーキック)や間接FKといった言葉を耳にすることが多いはず。でも実際、「直接」と「間接」の違いって何?何がきっかけでどちらが与えられるの?という疑問を持つ方も多いですよね。
この記事では、サッカー経験者やサッカーをより深く知りたい高校生以上のプレーヤー、そして選手を支える保護者・指導者の皆さんのために【図解付き】で「直接FK」と「間接FK」の違いについて徹底解説します!判定基準から戦術的活用法、実際のシーン別のポイントまで、これを読めば理解が一段階レベルアップできますよ。

直接FKと間接FKとは?基礎から押さえよう

FK(フリーキック)とは何か?

サッカーで「FK」と略されるフリーキックは、ルール違反(ファウルや反則)があった時に、相手チームに与えられるリスタート方法のひとつです。試合の流れを大きく変えるきっかけにもなり、技術や戦術が問われる重要な局面。
FKには「直接FK」と「間接FK」の2種類があり、それぞれゴールできる条件や与えられるシーンが異なります。まずは、この2つの違いを基礎から押さえましょう。

サッカーのルールにおける直接FKと間接FKの違い

ゴールが決まる判定の違い

サッカーのルールで最も大きな違いは「ボールがキックされた後、他の選手に触れずにゴールに入った場合に得点になるかどうか」です。

  • 直接FK: ボールが蹴られてそのままゴールに入れば得点となる
  • 間接FK: 蹴られたボールが誰にも触れないままゴールに入っても得点にはならず、相手のゴールキックになる。ただし、誰かに触れれば得点となる

このゴール判定の違いを明確に知っておくだけでも、プレーの選択や守備の仕方に大きな影響を与えます。

直接フリーキック(直接FK)の詳細

直接FKが認められるケース

直接フリーキックは、より「悪質」とされるファウルや重大な反則に対して主審から与えられます。具体的には次のようなプレーが該当します。

  • 不正な体の使い方(プッシング、チャージング)
  • トリッピング(足をかける、転倒させる)
  • 相手へのタックル時の危険なプレー
  • ハンドリング(フィールドプレーヤーの意図的な手や腕を使ったボール処理)
  • 相手に跳びかかる、蹴る、打つ、といった直接的なファウル

すなわち、「プレーで相手を危険に晒す」「故意性のある敵への反則」などが直接FKになるのが原則です。

直接FKの蹴り方とポイント

直接FKは、ボールを蹴った直後にゴールを狙うことができるので、シュート力・精度・アイデアが問われます。壁の位置やGK(ゴールキーパー)のポジショニングをしっかり観察し、味方とのサインプレーやカーブ・無回転・ライナーなど蹴り方のバリエーションを使い分けることが重要です。
距離や角度によっては、シュートかパスかを即座に選択する判断力もポイントになります。

間接フリーキック(間接FK)の詳細

間接FKが認められるケース

間接フリーキックは、直接FKよりも軽微なファウルや、反則行為以外でゲームを止める必要がある特別なシチュエーションに与えられます。主なケースは以下の通りです。

  • ゴールキーパーの反則(6秒以上ボールを保持/味方のバックパスを手でキャッチ等)
  • オフサイド
  • 危険なプレー(足を高く上げるなどだが、接触していない場合)
  • 相手の進行を妨げる(インピーディング)
  • ジョーク的なプレーや、ゆっくりボールを出す等の遅延行為

公式戦では、特にオフサイドが取られた後はほとんどが間接FKになるため、実戦で見かける機会も多いです。

間接FKの活用シーンとポイント

間接FKは、そのままシュートしても得点にはなりません。誰かがワンタッチしてからゴールできるため、味方同士の緻密な連携や、意表を突くセットプレーが有効です。短いパス交換からのミドルシュートや、混戦を狙って狭いスペースに放り込むなど、バリエーション豊かな工夫が可能です。
壁を使ったサインプレーや、フリーマンを活かしたカットイン狙いなど、創造力が問われる場面とも言えます。

どんなファウルやシーンで直接/間接FKが与えられるのか

主なファウル別フリーキック早見表

ファウル・違反 直接FK? 間接FK?
スライディングタックルで相手を倒す
意図的なハンドリング
オフサイド
GKによる6秒ルール違反
危険なプレーで接触なし
相手選手を蹴る・打つ・押す

このように、どんなシーンでどちらが与えられるかを知っておくことで、ファウル後も慌てずに的確な対応ができるようになります。

判定された時の流れと手順を図解でチェック!

主審のサイン・ジェスチャーの見分け方

審判がどちらのFKかを示す時、その仕草にもルールがあります。図解にして主なポイントを紹介します。

直接FKのジェスチャー図解
直接FK:片手を頭上に上げ、キックする方向へ指し示す
間接FKのジェスチャー図解
間接FK:片手を頭上に掲げ続けたまま(ゴール後も下ろさない)

動作イメージ:直接FKは「サッと手を前に伸ばして指し示す」動き、間接FKは「手をずっと上げたまま」が特徴です。
間接FKのみ、キック後も主審の手が下りるまではゴールできない点に注目しましょう。

フリーキックの進行手順

  1. 主審がファウル判定しどちらのFKか発表
  2. ボールが止まった状態でセット
  3. 相手選手は所定の距離(9.15m)まで下がる
  4. 主審の合図でキック(壁がある場合はホイッスルでスタート)
  5. プレー再開

落ち着いて上記手順を踏むことで、再開時のミスを防げます。

実戦で役立つ!直接FKと間接FKの戦術とコツ

直接FKの蹴り方とポイント

  • ゴールの枠内を正確に狙う
  • 壁の位置やGKの死角を使う
  • カーブや無回転、速いシュートなど自分の得意技を活かす
  • パスして味方のダイレクトシュートを狙うサインプレーと使い分ける

例えば高校生以上になると蹴り方の選択肢も増えてくるため、距離や壁の枚数に合わせた工夫が勝負を分けます。プロのFK集などでイメージを養うのも有効です。

間接FKの活用シーンとポイント

  • パスやワンタッチを必ず入れる意識を持つ
  • 相手守備陣にギャップができる位置を見逃さない
  • 遅攻(ゆっくり攻める)か速攻(早い再開)を使い分ける
  • 味方とあらかじめセットプレーのパターンを共有しておく

間接FKは、ピッチ上で「サッカーチームの知恵比べ」が最も表れる場面です。普段から練習しておくことで、いざという時の得点チャンスを広げられます。

高校生・指導者・保護者が知っておきたいQ&A

よくあるルールの勘違い集

  • 直接FKとPK(ペナルティキック)は別物!ペナルティエリア内のみPK、他はFK
  • 間接FKからの直接シュートはゴールにならない
  • 直接FKでも味方にパスしてもOK
  • FK時の壁を抜けてきたボールは守備側もプレー可能

ルールの小さな違いが大きな失点・得点につながるので、勘違いは早めに修正しましょう。

審判やコーチへの質問例

  • 「このシーンはなぜ間接FKだったんですか?」
  • 「キック前に壁とどれくらい距離をとればいいですか?」
  • 「間接FKからはどんなパターンを練習すべきですか?」

疑問はその場で聞いてみると、より深い理解につながります。同じルールでも判定が微妙なシーンもあるので、遠慮せずコミュニケーションしましょう。

直接FKと間接FKの違いを理解することの重要性

ルール理解がプレー向上に繋がる理由

サッカーは頭脳戦です。直接・間接FKの判定の基準やポイントを知っている選手は、不用意なファウルも減り、有利に試合を進めることができます。また、判定後の早い切り替えやセットプレーの工夫は得点力アップにも直結します。
保護者や指導者にとっても、正しいルール理解が選手のスムーズなプレーやフェアなチームづくりに役立ちます。自信をもってルールの基礎を身につけておくことが、サッカー経験をより豊かにしてくれるはずですよ。

まとめ:直接FKと間接FKの違いをマスターして実戦で活かそう!

ここまで、サッカーの直接フリーキック(直接FK)と間接フリーキック(間接FK)の違いやルール、判定基準、戦術のコツまで詳しくご紹介しました。
直接FKは、ファウルの種類やゴールまで決められる条件が間接FKと大きく異なります。それぞれの特徴や判定基準を知り、図解や実戦例をチェックしながら自分のプレーやチーム練習に役立ててください。
基礎をしっかりマスターしておけば、とっさの場面でも自信を持って対応できるようになります。「知っている」だけでなく、「実際に試してみる」「仲間と確認する」という積み重ねが、サッカー巧者への一番の近道です!
今後も疑問に思ったルールやプレーがあれば、ぜひ積極的に調べたり、周りの指導者や仲間と話し合ってみましょう。皆さんのサッカーライフがより充実したものになりますように!

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