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サッカーのけが予防方法:練習前後から睡眠までの習慣

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走る、止まる、切り返す、当たる――サッカーは動きの連続で、けがのリスクはゼロにはできません。でも、毎日の「やり方」を少しずつ整えることで、けがは確実に“減らせます”。このガイドでは、練習前後から睡眠・栄養・用具・メンタルまで、今日から取り入れられる実践的な習慣を一気通貫でまとめました。特別な道具は不要。必要なのは、5〜15分の時間と、小さな継続です。

はじめに:けがはゼロにできない、だから“減らす仕組み”をつくる

この記事の狙いと活用法

目的は「けがの可能性を下げ、シーズンを通して練習と試合に立ち続ける」こと。読み方のコツは以下のとおりです。

  • まずは「練習前の5〜10分」「練習後の10分」を固める
  • 週末に「睡眠・負荷・痛み」のレビューを入れる
  • 自分(または子ども)の弱点に合わせて1〜2個の強化テーマを選ぶ

けが予防を“習慣設計”として捉える

単発のストレッチや流行の器具だけでは効果は続きません。けが予防は「習慣」として設計してこそ力を発揮します。

  • トリガー(練習前・後・就寝前)を決める
  • 内容はシンプルに(迷わないルーティン化)
  • 記録して可視化(主観のズレ防止)

短期対策と長期対策のバランス

  • 短期:当日のウォームアップ・クールダウン・水分補給・スパイク選択
  • 長期:睡眠、筋力とモビリティ、動作の質、週単位の負荷管理
  • どちらか一方では不十分。両輪でまわすことがカギ

サッカーのけがの特徴と主なリスク要因

よく起こるけがの種類(足首・ハムストリングス・鼠径部・膝など)

  • 足首捻挫:接触・着地・方向転換で発生しやすい
  • ハムストリングス:スプリント終盤やキック時の引き伸ばし局面で負荷大
  • 鼠径部(内転筋):切り返し・ボールコンタクトの反復で過負荷に
  • 膝(ACL含む):ジャンプ着地や過度なねじりでリスク上昇
  • ふくらはぎ・アキレス腱:連戦や硬いピッチでの反復ストレス

年齢と成長スパート(中高生のリスク)

成長のピーク(PHV)期は骨や腱のバランスが一時的に崩れ、筋力や可動域とのミスマッチが起きやすい時期です。成長痛(例:オスグッド)も増えます。痛みの早期申告と練習強度の調整が重要です。

ポジション・プレースタイル別の負荷差

  • FW:スプリントと接触が多い→ハムストリングス、足首
  • MF:走行距離と方向転換が多い→鼠径部、膝
  • DF:ヘディング・クリア・対人→頸部、腰、足首
  • SB/WG:繰り返しの加減速→ふくらはぎ、ハムストリングス

ピッチ(天然芝・人工芝・土)と天候の影響

  • 人工芝:グリップが高くねじれが増える場面がある→スパイクと方向転換角度に注意
  • 天然芝:滑りやすさの差が大きい→スタッド選択と着地安定
  • 土:反発が小さく粉塵も→ふくらはぎ負担と呼吸ケア
  • 暑熱・寒冷:体温管理と補水の重要性が増す

試合数・移動・学業による疲労の蓄積

肉体的疲労だけでなく、睡眠不足や移動時間、学業ストレスもパフォーマンス低下とけがリスクの要因になります。スケジュールの見直しと回復時間の確保が必要です。

過去のけが歴は最大のリスク要因

一般に、同部位のけがは再発しやすいことが知られています。再発予防のエクササイズ(例:ハムならノルディック、足首ならエバージョン強化など)を継続的に入れましょう。

練習前:けが予防のためのウォームアップ設計

RAMPの考え方(Raise/Activate/Mobilize/Potentiate)

  • Raise:体温・心拍を上げる
  • Activate:使いたい筋を起こす(臀筋・ハム・体幹)
  • Mobilize:関節の可動域をひらく(足首・股関節・胸椎)
  • Potentiate:試合強度に近い動きを短く入れる

体温と心拍を上げる低強度ドリル

  • 軽いジョグ2〜3分→スキップ・サイドシャッフル・クロスオーバー各30秒
  • ラダードリル(シングルイン、インインアウトアウト)各2本

ダイナミックストレッチで可動域を準備する

  • レッグスイング(前後・左右)各10回
  • ウォーキングランジ+ツイスト各6歩
  • アンクルロッカー(足首曲げ伸ばし)10回

活性化(臀筋・ハムストリングス・体幹)

  • ヒップヒンジ・グッドモーニング(自重)10回
  • モンスターウォーク(ミニバンドなしでもOK)10歩×2
  • デッドバグまたはバードドッグ各8回

スプリントと方向転換への“準備速度”を上げる

  • 加速3本(10〜15m、7→9→試合強度)
  • 減速ドリル(5m加速→3歩で止まる)3本
  • COD 45°/90°各2本(ショート)

エビデンスのある準備運動「FIFA 11+」の活用

FIFAが普及しているウォームアッププログラム「FIFA 11+」は、けがの発生を減らす可能性が報告されています。全てを実施できない日でも、コアのエクササイズ(ハム強化・バランス・ジャンプ着地指導)は優先して取り入れる価値があります。

個別の弱点に合わせた修正ドリル

  • ニーインが出やすい:ミニバンド・スクワット、片脚ブリッジ
  • 足首が硬い:アンクルモビリティ(膝つま先前方移動)
  • 鼠径部の不安:コペンハーゲンの軽度版(膝支点)

5〜10分で回せるウォームアップテンプレート

  • 1分:ジョグ+多方向ステップ
  • 2分:ダイナミックストレッチ(レッグスイング、ランジ、アンクル)
  • 2分:活性化(ヒップヒンジ、バードドッグ、モンスターウォーク)
  • 2分:加速・減速・45°切り返し
  • 任意1〜3分:弱点ドリル or FIFA 11+のコア種目

技術と動作の質:減速・方向転換・着地の基本を磨く

減速スキル(ブレーキング)の型をつくる

  • 胸を起こし、つま先〜土踏まずで接地
  • 最後の3歩で重心を落とす(股関節主導)
  • 音を小さく着く(ドスン禁止)

方向転換(COD)のフットワークと重心管理

  • 接地足をターン方向にやや外向き、膝は内側に入れない
  • 上半身を先に回し、視線で進行方向を作る
  • 短い接地時間で「押す」感覚(引っ張らない)

ジャンプと着地:膝・股関節・足部の連携

  • 両膝・つま先は前を向ける(ニーイン回避)
  • 股関節をたたんで静かに着地
  • 連続ジャンプは3〜5回で質を保つ

片脚動作の安定性(ニーイン・トウアウト対策)

  • 片脚スクワット浅め×6〜8回、膝とつま先の向きを鏡で確認
  • Yバランス風タッチ(前・斜め前・横)各3回

ヘディングに向けた頸部・上背部の準備

  • チンタック(顎を軽く引く)10回
  • 首のアイソメトリック(前後左右)各10秒
  • 胸椎回旋(四つ這いで開く)各8回

反復頻度と難易度の上げ方

  • 週2〜3回・各3〜5分から開始
  • 質が落ちたら即休憩、成功回数を記録
  • スピード→角度→予測不能性(コーチの合図)と段階的に上げる

練習後:クールダウンと回復ルーティン

クールダウンの目的と時間配分

  • 心拍を落とす、体温を整える、神経を鎮める
  • 目安:5〜10分(ジョグ→呼吸→ストレッチ)

低強度ジョグとリズムドリルで神経を落ち着かせる

  • ジョグ2〜3分→鼻呼吸を意識
  • 足首リズム(軽いスキップ、リズムタップ)1〜2分

ストレッチの使い分け(静的/動的)

  • 練習後は静的ストレッチ中心(各部位20〜30秒×2)
  • 張りが強い部位は呼吸を深く合わせる

セルフケア(フォームローラー・フットケア)

  • フォームローラー:ふくらはぎ・大腿外側・臀部を各30〜60秒
  • 足裏ケア:ボールで軽く転がす1〜2分

入浴/シャワーと体温コントロール

  • 練習直後はぬるめのシャワー→夜は短めの入浴で寝つきを促す
  • 暑熱日は首・脇・鼠径部を冷やしてクールダウン

練習日誌で“今日の体”を可視化する

  • RPE(主観強度)/痛み(0〜10)/睡眠時間/体重変動を1行で記録
  • 3日続く違和感はメニュー調整のサイン

週単位の負荷管理:オーバーワークを避ける設計

1週間の全体像を描く(試合・強度・回復)

  • 強・中・弱・休を配置(強は連続2日までを目安)
  • 試合48時間前後は「質は保ち量は控えめ」

二部練・学校体育・自主練の合算管理

「やった合計」で体は反応します。部活+クラブ+体育+自主練はRPE×時間で合算し、週増加は大きくしすぎないよう注意します。

休息日の入れ方とアクティブリカバリー

  • 完全休養か、20〜30分の低強度(ウォーク/スイム/モビリティ)
  • 画面時間を減らし、昼寝やストレッチで神経を落ち着かせる

試合前後の強度調整とスパイク選択

  • 試合前日:短時間・高質のテンポ(スプリント数は控えめ)
  • 試合翌日:ジョグ+モビリティ中心
  • ピッチに合わせたスタッドで無駄な滑り・引っ掛かりを避ける

痛み・違和感シグナルで当日メニューを修正する

  • グリーン:違和感なし→予定通り
  • イエロー:違和感あり→量を半分・接触/全力スプリントを回避
  • レッド:痛み増悪→練習中止・専門家に相談

筋力とモビリティの土台づくり:自宅&ジムでできる基本

週2〜3回の“基礎”を途切れさせないコツ

  • 20〜30分の短時間メニューを用意
  • <li「全身2種目+部位別1種目」の最小セットでOK

下半身プッシュ/ヒンジ(スクワット系とデッドリフト系)

  • スクワット/ブルガリアンスクワット
  • ヒップヒンジ/ルーマニアンDL(自重→ダンベル)

ヒップ安定と体幹(アンチローテーション/アンチエクステンション)

  • プランク/サイドプランク(30〜45秒)
  • パロフプレス(チューブ可)

足部・ふくらはぎ(アーチ・ヒラメ筋・腓骨筋)

  • カーフレイズ(膝伸展・膝屈曲の2種)各12〜15回
  • エバージョン(チューブで外反)12〜15回

肩甲帯と上半身(接触・ヘディングへの備え)

  • プッシュアップ(肩甲骨を動かす意識)
  • ローイング系(チューブ/ダンベル)

モビリティの優先順位(足首・股関節・胸椎)

  • 足首背屈:膝つま先前方移動10回
  • 股関節内外旋:90/90シット各8回
  • 胸椎回旋:オープンブック各8回

自重から始めて進める負荷設定

  • 自重で安定→ダンベル→バーベルへ段階的に
  • 最後3回がややキツい重さ・回数を目安

オフシーズンとインシーズンでの配分

  • オフ:週3回、量も負荷も増やす
  • イン:週1〜2回、質維持(疲労を残さない)

部位別のけが予防エクササイズ

ハムストリングス:ノルディック・ヒップヒンジの導入

  • ノルディック(補助付き)3〜5回×2セットから
  • ヒップヒンジ(ハムに効くフォーム確認)10回×2

鼠径部:コペンハーゲンアダクションの段階化

  • 膝支点のショートレバーから開始:8〜10回
  • 違和感ゼロを確認してロングレバーへ

足首:バランス/エバージョン強化と捻挫再発予防

  • 片脚バランス(目線固定→目線移動)30秒
  • チューブ・エバージョン12〜15回

膝(ACL含む):ジャンプ-着地-切り返しの連動

  • ドロップジャンプ→静音着地×5
  • 着地→1歩で方向転換×3セット

ふくらはぎ/アキレス腱:ソールレイズとエキセントリック

  • 段差カーフレイズ(ゆっくり下ろす)12回
  • 膝曲げカーフレイズ(ヒラメ筋狙い)12回

腰部:股関節主導の動きと体幹安定

  • ヒップヒンジ練習→デッドバグ/パロフ
  • 反りすぎ防止(肋骨を軽く下げる意識)

頻度目標と週間メニューへの組み込み方

  • 週2〜3回、各部位5〜10分でOK
  • 練習前:軽めの活性化、練習後:ゆるめとエキセントリック

睡眠:最強の回復戦略を日常化する

必要な睡眠時間の目安と個人差

  • 高校生:8〜10時間、成人:7〜9時間が目安
  • 連戦・テスト期間は+30〜60分を意識

就寝前ルーティン(光・温度・行動)

  • 就寝90分前に入浴を終える(寝入りやすい)
  • 部屋はやや涼しく・暗く・静かに
  • 呼吸3分(4秒吸う/6秒吐く)で神経を落とす

画面(ブルーライト)とカフェインの扱い

  • 就寝1時間前は画面をオフ
  • カフェインは就寝6時間前までを目安

昼寝(ナップ)の使い方

  • 15〜20分の短時間、遅い時間帯は避ける
  • どうしても長く寝たら、夜は就寝を少し遅らせる

遠征・試合前の睡眠戦略

  • 前々日から睡眠を貯金(前日だけでは足りない)
  • 移動中はアイマスク・首枕で休息の質を上げる

睡眠負債の見える化と巻き返し方

  • 1週間の平均睡眠を記録、6時間台が続けば要調整
  • 翌2〜3日で+30〜60分の補填を入れる

栄養と水分:けが予防のための“食べ方・飲み方”

練習前(2〜3時間前)の主食・主菜・副菜

  • 主食:ご飯・パン・麺などの炭水化物
  • 主菜:鶏・魚・豆など消化の良いタンパク質
  • 副菜:野菜・果物でビタミン・ミネラル

直前の補食(消化とエネルギーのバランス)

  • 30〜60分前:バナナ、エネルギーゼリー、小さなおにぎり
  • 脂質・食物繊維は摂りすぎない

練習中の水分・電解質補給の目安

  • 15〜20分ごとに200〜250mlを目安(気温や発汗で増減)
  • 長時間・暑熱時は電解質入り飲料を活用

練習後30〜60分の回復食(炭水化物+たんぱく質)

  • 目安:炭水化物1.0〜1.2g/体重kg、たんぱく質20〜30g
  • 例:おにぎり+牛乳、サンドイッチ+ヨーグルト

連戦期の食事計画と体重コントロール

  • 試合の前後で炭水化物を多め、オフ日に調整
  • 急な減量はけがとパフォーマンス低下のリスク

サプリメントの基本的な考え方

  • まずは食事と睡眠が土台
  • 使う場合は安全性と目的を明確に(成分・タイミングを確認)

成長期・復帰期の注意点(中高生と成人の違い)

成長痛や骨端線への配慮(オスグッド等)

  • 痛みが出る動作・量を一時的に調整
  • 大腿四頭筋・ハム・ふくらはぎのやさしいストレッチ

ピーク身長成長速度期(PHV)と練習強度の調整

  • 急に背が伸びた時期は可動域・協調性が崩れやすい
  • スプリント・ジャンプの量を一時的に控え、フォーム練習へ

けが明けの段階的復帰(痛み・機能・競技の三段階)

  • 痛みゼロ→関節可動・筋力回復→実戦強度の段階復帰
  • 焦らず1ステップずつ、日誌で反応を確認

医療者・指導者との連携と役割分担

  • 診断とリハは医療者、現場復帰は指導者と共有
  • 親はスケジュール調整と睡眠・食事の支援

テーピング/サポーターの使いどころ

  • 再発予防や安心感に有効な場面がある
  • 根本の筋力・動作改善と併用する

メンタルとコミュニケーション:無理をしないチーム文化をつくる

“痛い”を言える雰囲気づくり

  • 「痛み申告=サボり」ではない。長く戦うための戦略
  • コーチ・親は最初の一言に共感を

ストレス管理と睡眠・回復の関係

  • テスト・進路の不安は睡眠に直結→就寝前のスマホ断ち・呼吸
  • 気持ちの整理に日記や音声メモも有効

学校・部活・クラブ・家族の連携

  • 週の総負荷を共有し、調整の余地を持つ
  • 移動・食事・睡眠の環境づくりを役割分担

モチベーションと休息のサイクルを整える

  • 目標は短期(今週)・中期(1〜3カ月)・長期(シーズン)に分ける
  • 休む日は「回復も練習」と捉える

用具と環境への適応:シューズ・ピッチ・天候

スパイクの選び方(スタッド・フィット・ローテーション)

  • 人工芝=AG/マルチ、天然芝=FG、柔らかい芝=SG(規定遵守)を目安
  • 指先に5〜10mmの余裕、横ブレなし
  • 2足をローテーションして乾燥・型崩れ防止

天然芝・人工芝・土での動き方の違い

  • 人工芝:切り返し角度を浅め→ねじれを減らす
  • 天然芝:足元確認をこまめに→滑り対策
  • 土:着地衝撃を吸収するフォームとふくらはぎケア

暑熱・寒冷・湿度へのコンディショニング

  • 暑熱:開始前からこまめに補水、クーリングブレイクで首元冷却
  • 寒冷:ウォームアップ長め+重ね着で汗冷え回避

移動・遠征の荷物準備とトラブル回避

  • 必携:補食、水筒、スペアソックス、簡易ケア用品(テープ・バンド)
  • 濡れ物袋と小型タオルで足元を清潔に保つ

モニタリング:体調・睡眠・RPEの“見える化”

RPE(主観的運動強度)×時間の記録法

  • 終わった直後にRPE(0〜10)×分=セッション負荷
  • 週合計と先週比をざっくりチェック

睡眠・疲労・筋肉痛の簡易スコア

  • 各0〜10で朝に自己評価(高い=良い/痛みは逆)
  • 3日連続の悪化は調整サイン

週次レビューで翌週の計画を修正

  • 増えすぎたら翌週は抑える、軽すぎたら少し増やす
  • 試合前後の波を先にカレンダーに書く

早期警戒サイン(痛み・硬さ・動きの質)

  • 朝の階段で痛む、ストライドが縮む、踏み込みが怖い
  • 一つでも当てはまれば当日メニューを見直す

よくある誤解Q&A(けが予防の“思い込み”を正す)

ウォームアップは長いほど良い?

長さより中身。5〜10分でもRAMPの要素が入れば十分機能します。ダラダラは逆効果。

ストレッチはいつやるのが正解?

動的は練習前、静的は練習後やオフ。目的とタイミングを分けて使いましょう。

氷は必ず当てるべき?

腫れや痛みの急性期には冷却が有効なことがありますが、全てに万能ではありません。痛みや腫れが強い、可動が大きく制限される場合は専門家へ。

サプリを摂れば回復が早まる?

基礎は睡眠・食事・負荷管理。サプリは不足を補う選択肢であり、土台の代わりにはなりません。

筋トレでスピードは落ちる?

適切なフォームと量で行えば、スピードに必要な力発揮を高める助けになります。疲労管理が鍵です。

今日から始める実践チェックリスト

毎日のセルフチェック(睡眠・痛み・疲労)

  • 睡眠時間、朝の疲労、痛み(0〜10)を一言メモ

練習前の5〜10分ルーティン

  • ジョグ→ダイナミック→活性化→加速・減速→弱点1種

練習後の10分回復ルーティン

  • ジョグ→呼吸→静的ストレッチ→フォームローラー→記録

週末のレビューと翌週プラン

  • RPE×時間の合計、痛みの推移、睡眠平均を確認
  • 強・中・弱・休の配置を調整

継続のための工夫(仲間・記録・小さな目標)

  • ペアで実施、LINEで達成報告、チェックリストを冷蔵庫に

まとめ:積み重ねるほど“けがをしにくい体”になる

優先順位の再確認

  • 1位:睡眠(毎日の土台)
  • 2位:練習前後の習慣(RAMPとクールダウン)
  • 3位:週単位の負荷管理(RPE×時間)
  • 4位:部位別エクササイズ(弱点の強化)

続けるための最小限セット

  • 前:5〜10分RAMP
  • 後:10分クールダウン
  • 週:20〜30分×2回の基礎トレ
  • 睡眠:高校生8時間以上/成人7時間以上を目安

次の一歩(個別課題の深掘り)

  • ハム再発が不安→ノルディックの段階化を8週間
  • 足首不安→バランス+エバージョンを週3回
  • 睡眠が足りない→就寝前60分の画面オフを今日から

特別な才能より、特別な習慣。小さな積み重ねが、シーズン終盤の一歩と、故障のない連続出場をつくります。今日の5分から、始めましょう。

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