トップ » 戦術 » サッカーのヒートマップ解釈・読み方と事例で学ぶ位置の落とし穴

サッカーのヒートマップ解釈・読み方と事例で学ぶ位置の落とし穴

カテゴリ:

ヒートマップは便利です。ただ、濃い色のエリアだけを眺めて「この選手は攻撃的」「ここが弱点」と決めつけるのは早計。サッカーのヒートマップ解釈・読み方と事例で学ぶ位置の落とし穴をテーマに、位置ヒートマップをどう読むか、どこで誤解が生まれやすいのか、そして現場でどう使いこなすかを、実践的な視点でまとめました。観る力を磨けば、単なる“色の地図”が、戦術と役割、意図と質を見抜くレンズに変わります。

はじめに:ヒートマップは「答え」ではなく「仮説の出発点」

ヒートマップとは何か(サッカーにおける定義)

サッカーのヒートマップは、選手やチームがピッチ上のどこに多く存在したか、あるいはどこで多くのアクションが起きたかを、色の濃淡で可視化したものです。色が濃いほど“頻度が高い”ことを示します。位置の分布を直感的につかめるため、役割の傾向やチームの狙いを把握する入り口として有効です。

位置ヒートマップとイベントヒートマップの違い

大きく分けると二種類あります。

  • 位置ヒートマップ:選手の位置データ(例:1秒ごとの座標)にもとづく「滞在」の可視化。どこに“いたか”。
  • イベントヒートマップ:ボールタッチやパス、タックルなどのイベント座標にもとづく「行為」の可視化。どこで“何をしたか”。

同じ“濃さ”でも意味は異なります。位置は「存在」、イベントは「行為」。この切り分けを忘れないことが、読み間違いを防ぐ第一歩です。

よくある誤解と本記事のゴール

  • 誤解1:「濃い=良い」ではない(滞在が長いだけで価値が低い場合もある)。
  • 誤解2:位置が高い=攻撃的とは限らない(非保持で押し上げられただけ、など)。
  • 誤解3:1試合のヒートマップで性質を断定してしまう(サンプルの偏り)。

本記事のゴールは、ヒートマップを「仮説を作るための地図」として使いこなし、試合映像やイベントデータと組み合わせて“意図と質”まで迫る読み方を身につけることです。

位置ヒートマップの基本の読み方

色の濃淡・スケールの意味(相対値と絶対値)

ヒートマップの色は、多くの場合「その試合(またはその選手)の中での相対値」です。つまり、同じ濃さでも試合Aと試合Bでは絶対量が違うことがよくあります。プラットフォームによっては全試合横断の共通スケールを採用する場合もあるため、凡例の最大値やスケール設定を必ず確認しましょう。相対スケールなら「どこがその試合で相対的に多かったか」を、絶対スケールなら「他の試合・選手と定量比較できるか」を意識して読み分けます。

基準時間の扱い(90分換算・出場時間補正)

20分の途中出場でも、相対スケールだと濃淡が強調されることがあります。比較するときは90分換算(per90)や、出場時間での補正が必須。例えば「タッチ数/90」や「滞在密度/分」を揃えると見える景色が変わります。短時間のインパクトは数値が跳ねやすいので注意が必要です。

ピッチの分割(縦3・横5・ハーフスペースの考え方)

解釈の精度を上げるには、ピッチを「左-ハーフスペース-中央-ハーフスペース-右(横5)」×「自陣-中盤-敵陣(縦3)」の計15区画で捉えるのが基本。特にハーフスペースは最終ライン間で前進や受ける技術が問われる“価値の高い”エリアです。どの区画にどれだけ滞在し、価値ある行為が発生しているかを紐づけて見ます。

チーム内比較とリーグ内比較の注意点

同じポジションでもタスクは違います。チーム内の比較では「ロール(役割)」の違い、リーグ内比較では「戦術文化」や「試合展開の傾向」が影響します。比較は同一ロール・類似戦術の文脈に限定するとミスリードを避けられます。

ホーム/アウェイ・スコア状況別に見る

ホームでは保持時間が長く前向きにプレーできる一方、アウェイでは陣形が低くなる傾向があります。またスコアが先行/劣勢かでライン位置は変動します。ヒートマップは「いつ」「どんな状況で」のラベル付けとセットで観ることが重要です。

データの出どころと限界を理解する

取得方法の違い(トラッキングデータ vs イベントデータ)

位置ヒートマップはトラッキングデータ(選手の座標を高頻度で計測)に基づくことが多い一方、イベントヒートマップはボール関与の座標が中心。前者は“存在”の網羅性が高く、後者は“ボール周辺”に偏ります。データの出どころを把握し、位置なのか行為なのかを混同しないことが大切です。

サンプルサイズと安定性(試合数・相手強度・期間)

数試合のヒートマップはノイズが多く、対戦相手のスタイルに強く引っ張られます。戦術変更やコンディションの波も影響します。傾向を語るなら、相手強度や期間を揃えた上で、最低でも複数試合を俯瞰しましょう。

計測バイアス(ボールアウト・セットプレーの影響)

スローインやCK前の準備で同じエリアの滞在が増えることがあります。また、データ提供元によってはボールデッド時の座標を含む/含まないが異なります。セットプレーが多い試合は“特定エリアの濃さ”が水増しされがちです。

ポジション表記と実際の役割のズレ

「SB」と表記されていても、試合中は中盤化(インバート)する選手もいます。名札に引きずられず、実際に“どこにいたか”と“何をしていたか”で役割を解釈しましょう。

位置の落とし穴:ヒートマップが語らないもの

ボール保持状況の切り分け(保持/非保持/トランジション)

同じ位置でも、保持時に立っているのか、非保持で押し込まれているのか、トランジションで走り抜けたのかで意味は違います。保持状況別のヒートマップや、少なくともスコア状況とセットで読みたいところです。

プレス強度・守備タスクの違い

前線から強く当てるチームでは、前方の熱が守備の“働き”を示す場合があります。逆にブロック守備が中心なら、中盤~自陣での濃さがタスクの結果です。プレスの開始ラインと回収位置を併読しましょう。

戦術とロールの変化(偽9番・インバーテッドSB・可変システム)

偽9番は中盤に降りるため、CFのヒートマップが中盤で濃くなるのは“機能”の一部。SBが中に入る可変なら、サイドの薄さは意図的です。システム変形のトリガー(ボール位置、相手配置)まで仮説を立てると解像度が上がります。

相手の対策とゲームプランの影響

相手が片側のサイドを締めていれば、意図せず逆サイドに濃さが寄ります。自チームの強みだけでなく、相手の守備ブロックやマンマークの有無が“位置”を動かします。

片側偏重とサイドチェンジ頻度の見逃し

左に熱が偏っていても、効果的なサイドチェンジで“逆の薄いエリア”を突けていれば問題は小さい場合があります。位置だけでなく、サイドチェンジの回数や成功後の侵入で評価しましょう。

セットプレー専門タスクが塗りつぶす問題

キッカーやターゲットが固定だと、コーナー付近やニア/ファーで不自然に濃くなります。流れの中の位置と分けて読む必要があります。

役割が重なるポジションの横比較の危険

WBとウイング、IHとシャドーなど、同じレーンを共有するポジションを“同物”として比較すると誤読が生まれます。幅取り役か、内側で受ける役か、最終ライン間を狙う役か、役割タグを先につけてから比較しましょう。

出場時間の断片化(途中出場・交代タイミング)の影響

終盤守り切る局面だけ出場した選手は、自陣深くに濃さが寄るのが自然です。交代の文脈込みで解釈しましょう。

読み取りのフレームワーク(実践チェックリスト)

5つの質問で仮説を立てる

  • 誰のヒートマップか(ポジション名ではなくロール名で)?
  • いつ・どんな状況のものか(相手、スコア、ホーム/アウェイ)?
  • 濃いエリアで何が起きていたか(イベントは伴っているか)?
  • 薄いエリアは“避けた”のか“届かなかった”のか?
  • この配置はチーム戦術の意図と整合しているか?

時間軸で分解する(前後半・15分区切り・スコア状況別)

15分刻みや前後半、先行/同点/ビハインド別に分割すると、修正や疲労、相手の対応が見えてきます。一本の“平均像”は、しばしば重要な変化を隠します。

チームの平均ポジションと重ねて解釈する

個人の位置ヒートマップは、味方の平均ポジションやライン間距離と重ねると、サポート角度や距離感の良し悪しが見えます。孤立の原因が個人なのか、構造なのかを切り分けましょう。

イベントを重ねる(タッチ・パス・奪回・被プレス)

滞在が長いだけで価値が低い場合を避けるには、イベントの重ね合わせが有効です。例えば「左HS滞在が濃い+同エリアで前進パスが多い」なら、位置が機能と結びついている可能性が高まります。

エリア効率を見る(滞在時間 vs 価値のある行為)

エリアごとに「滞在比」と「価値行為(キーパス、PA侵入、奪回など)」の比率を見て、効率を評価します。滞在が少なくても高効率なら“狙い撃ち”ができているサインです。

同一選手の複数試合を並べて傾向と例外を切り分ける

相手次第で形が変わるのがサッカー。連続試合での共通パターンと、例外的な試合を分けると、どこが持ち味でどこが相手対応かが明確になります。

比較するときの正規化(90分換算・相手強度補正)

比較は必ず90分換算で。可能なら相手強度(上位/下位)やホーム/アウェイで層別化してから比較します。均質化できない比較は“参考程度”の扱いに留めましょう。

事例で学ぶ「位置の落とし穴」

事例1:サイドバックの高い位置=攻撃的?の誤読

相手が深く引いていたり、自チームが非保持時に即時奪回でラインを押し上げていると、SBは自然と高位置に滞在します。ところが、クロスや裏抜けのイベントが乏しければ、実際には“高い位置にいただけ”。オーバーラップの回数やPA侵入とセットで判断を。

事例2:ウイングのワイド滞在=幅取り要員の真偽

ワイドに張るウイングでも、受けた後に内側へ侵入する意図なら、タッチイベントはハーフスペースに現れます。位置ヒートマップだけで「幅取り専門」と決めつけず、受けた後の方向とパスの角度を確認しましょう。

事例3:ボランチの中央濃度=運動量が少ない?

中央濃度は“動かない”ではなく“動かないで済む構造”の可能性も。特にアンカーは横スライドでのカバーと前後の距離管理が肝。奪回位置や被プレス下の前進パスが伴っているかで評価を変えるべきです。

事例4:CFが中盤に降りる=ポスト不在の問題か

降りるCFは、偽9的に中盤で数的優位を作る狙いかもしれません。最終ライン裏への“次の走り”がチーム内で共有されていれば、ポスト不在にはなりません。降りる→誰が裏を取るかの連動をイベントで確認しましょう。

事例5:GKの外に広がる熱=スイーパー型の条件

GKが広範囲に出るのは、ラインが高い・背後ケアをGKが担う・相手のロング多用などの文脈とセット。クリア数、1対1対応位置、回収後のパス選択まで見ると、リスク管理の実態が見えます。

事例6:途中出場と90分換算の罠(濃淡が誇張される)

20分で左サイドに集中しただけでも、相対スケールでは濃く見えます。比較の際は必ず出場時間を揃え、可能なら同時間帯の他選手と比べましょう。

事例7:カウンター主体チームの“薄い”前線エリア

自陣回収から素早く前進するチームは、前線での“滞在”が少なくなりがち。薄さは弱さではなく“滞在せず突き抜ける設計”の表れかもしれません。シュートまでの到達速度やカウンター起点と到達エリアで補足すると理解が進みます。

事例8:セットプレー練習の偏りが本番に出るケース

キッカーの選手は練習でも同エリアの滞在が増えがちで、試合でも同様の傾向が出ることがあります。流れの中の役割評価では、セットプレー関連を除外して見る工夫が必要です。

ポジション別:位置ヒートマップの読み方のコツ

センターフォワード:降りる動き・裏抜け・ゾーン14の扱い

ゾーン14(PA手前中央)での滞在は、落ちて受けて前進を助ける意図の可能性。裏抜け主体なら最終ライン背後への走りでイベントが出やすく、位置の濃さは控えめでも価値は高いことがあります。降りる頻度と背後ランのバランスを確認。

攻撃的MF/シャドー:ハーフスペース占有と最終ライン間

ハーフスペースに“点”で現れる濃さは、ライン間での受けが成功しているサイン。受けた後の前進(ターン成功・スルーパス)と紐づけて評価しましょう。

インサイドハーフ/ボランチ:縦スライドと横スライドの比率

縦に出るIHは敵陣HSに濃さが出ますが、戻りの遅さが露呈することも。横スライド中心ならレーン間の熱が均一に。奪回位置と二次攻撃の準備位置でタスクを見極めます。

サイドバック(インバート/オーバーラップ):内外の切替

内側に入るSBは中盤の底付近に熱が出ます。外で高く張るSBはタッチライン際が濃くなり、クロスイベントと連動するはず。相手のウイングを内側に引っ張る“牽制”として機能しているかもポイントです。

センターバック:幅の取り方とカバーシャドー

左右に大きく開くCBは、ビルドの幅を作りたい設計。相方の背後カバーで片側に熱が偏ることもあります。回収後の前進パスが通っているかで“ただ持たされているだけ”との区別を。

ウイング/ウイングバック:幅と奥行きの両立

幅取りが濃くても、最終ライン背後での受けが少なければ脅威は限定的。PA侵入や逆サイドへのスイッチに絡んだ回数で“幅×奥行き”の質を測りましょう。

ゴールキーパー:スイーパー範囲とライン設定

高い位置の熱はライン設定と強く関連。被ロングボールの回収位置、裏ケアのタイミング、ビルドアップへの関与エリアを合わせて評価します。

チーム戦術との接続で解像度を上げる

ビルドアップ形の違い(2-3/3-2/可変)とヒートマップ

2-3形ならSBが中盤化しやすく、3-2形ならCBが外側に広がります。可変のトリガー(ボールが片側にあるとき、相手の枚数に応じて等)を仮説化し、左右差と縦の層の厚みを見て一致を確かめましょう。

プレッシング構造と回収位置

前から行くチームは相手陣での薄い滞在でも、回収イベントが前方に集まります。中盤で待つブロック型は中央帯の滞在が濃く、回収後の前進ルートが限定されがち。回収→前進の連鎖を見ると狙いが浮かびます。

トランジション重視の特徴(二次攻撃の準備位置)

二次攻撃を狙うなら、ペナルティアーク周辺やこぼれ球エリアに選手が配置されます。そこに“点的な濃さ”があるかを探りましょう。

セットプレー戦略が与える位置の偏り

ロングスローやCK重視のチームは、サイド深くやニア/ファーでの滞在が増えます。流れの中の評価とは分けて考えるのが吉です。

相手の守備ブロック(4-4-2/5-3-2 等)と侵入経路

4-4-2の外循環を狙うとSBやウイングの外側の熱が増え、5-3-2の脇(WBの背中)を突くならHS高めに濃さが出ます。相手の構造とヒートの一致/不一致を手掛かりに、ゲームプランの適合度を評価できます。

自分で検証するためのツールと手順

公開データと可視化ツールの選び方

公開の試合データを提供するサイトや試合レポートを活用し、座標付きのイベントが見られるものを選ぶと分析の幅が広がります。可視化はスプレッドシートでも可能ですが、より柔軟にやるならPythonやRの可視化ライブラリも便利です。

90分換算・平滑化・ビン分割の設定ポイント

  • 90分換算:出場時間の差を吸収。
  • 平滑化:ガウシアンなどで滑らかにし過ぎると“点の価値”が埋もれるので注意。
  • ビン分割:縦3×横5(HS含む)を基本に、目的に応じて細かく/粗く調整。

マッチレポートと併読するルーティン

ヒートマップ→映像の順に見ると、色に引っ張られやすいので、可能ならレポートでゲームプランを把握してからヒートを見るのがおすすめ。最後に映像で仮説を検証する流れが安定します。

アマチュアでもできる撮影と位置抽出の工夫

  • 固定カメラで全体が入る高い位置から撮る。
  • ピッチに簡易グリッド(イメージ)を置いて観察し、手動でエリアごとのタッチや滞在をカウント。
  • GPSトラッカーやスマートウォッチの位置ログが使えるなら、相対比較に活用。

練習試合での簡易ヒートマップ作成手順

  1. ピッチを15区画に分けた記録用シートを作る。
  2. 選手ごとに1分ごと“主にいた区画”をチェック(交代時は時間帯を分ける)。
  3. 試合後、区画ごとのカウントを割合化→色付けしてヒート化。
  4. タッチ/シュート/奪回を別シートで記録し、重ね合わせて効率を評価。

トレーニングへの落とし込み

ヒートマップから導く個別課題設定

例:ウイングのHS侵入が薄い→内側で受けるトリガー(味方の外走り、相手SBの視線変化)をテーマ化。CFのゾーン14滞在が多い→背後への“次の一手”のタイミング練習を増やす、など。

エリア別KPI(侵入・前進・回収)とドリル例

  • 侵入KPI:PA侵入回数/90、HS受け→前進成功率。ドリル:制限付きポゼッションでHS限定ターン→裏へ。
  • 前進KPI:ライン間受けからの縦パス本数/90。ドリル:ゾーン14での受け→ワンタッチ配球。
  • 回収KPI:敵陣/中盤/自陣別の回収数/90。ドリル:即時奪回5秒ルール+二次攻撃配置。

試合前後のレビュー運用(目標→試合→振り返り→次の仮説)

試合前に“狙うエリア”と“そこでする行為”を明文化→試合後に位置とイベントを突き合わせ→効率の良否で次の仮説へ。ヒートマップは“目標の可視化”にも使えます。

役割が変わる週のプランニング

SBがインバートに変わる週なら、中盤での受け方と360度スキャンの頻度をKPIに。ウイングが幅取り役になる週は、サイドラインでの体の向きと縦ドリの成功率を重点確認。ヒートの変化を想定し、練習計画を前倒しで最適化します。

よくある質問(FAQ)

ヒートマップはパフォーマンス評価に使える?

単体では不十分です。位置は“どこにいたか”を示すもので、質の評価はイベントや映像とセットが前提。エリア効率(滞在に対する価値行為)で補完しましょう。

少ない試合数でも見るべきか?

見る価値はありますが、断定は禁物。仮説候補を列挙して、次の試合で検証する使い方が有効です。

育成年代での活用の注意点

成長段階では役割や体格差で位置が大きく変わりやすいです。評価よりも「狙った位置に立てたか」「そこから質の高い行為につながったか」を学習指標にしましょう。

異なる大会・相手強度のデータを混ぜても良い?

混ぜると傾向がぼやけます。大会・相手強度・ホーム/アウェイで層別化し、まずは同条件で比較。次にクロス条件での頑健性を確認する順序が安全です。

まとめ:ヒートマップで「位置」から「意図と質」へ

位置だけで判断しないための3原則

  • 位置(存在)とイベント(行為)を必ず重ねる。
  • 時間・状況・相手で分解してから比較する。
  • ロールを先に定義し、同ロール内で評価する。

仮説→検証→改善のループを回す

ヒートマップは“答え”ではなく“問いを作る”ツール。色に意味を与えるのは、あなたの仮説と検証のサイクルです。位置の濃淡から意図を見抜き、イベントで質を確かめ、トレーニングに落とし込む。このループを回し続ければ、ヒートマップは必ず武器になります。

サッカーIQを育む

RSS