少年サッカーのピッチサイズは、「どの学年で」「何人制で」「どんな会場で」行うかによって適切な取り方が変わります。この記事では、基準の考え方から現場での実務的な調整のコツまでを一気に整理。学年別の早わかりポイントもまとめ、今日から迷わずピッチを準備できるようにします。数字は可能な限り客観情報に基づきつつ、地域や大会の規程が最優先であることを前提に、現場で役立つ「目安」と「判断の軸」を提示します。
目次
少年サッカーのピッチサイズ基準と学年別早わかり:全体像
本記事の狙いと活用シーン
本記事の狙いは3つです。1つ目は、基準情報(国際・国内)への正しいアクセス方法を整理すること。2つ目は、学年や人数によって「どれくらいの広さにすれば、学びと安全が両立するか」を具体的にイメージできるようにすること。3つ目は、学校の校庭や地域コートなど制約のある環境でも、縦横比を崩さず素早くラインを引ける実務のコツを提供することです。大会運営者、指導者、保護者ボランティア、選手本人のセルフチェックに活用できます。
対象となる競技形式(4人制・5人制・7人制・8人制・9人制・11人制)の整理
少年年代では発達段階に合わせ、人数を段階的に増やします。導入期は4人制や5人制、発達期は7〜8人制、移行期は9人制、最終的に11人制へ。人数が増えるほど、幅・奥行き・安全帯の確保が重要になります。なお、地域や大会で採用される形式は異なるため、運用要領を都度確認しましょう。
サイズ基準の考え方(規格、推奨、現場調整の違い)
ピッチサイズは「規格(必須)」と「推奨(目安)」と「現場調整(許容幅)」に分けて考えます。規格は主に国際競技規則(IFAB)が定めるもの、推奨は国内団体などが発行するガイドライン、現場調整は校庭や地域コートの事情に応じた縮尺です。少年サッカーでは、安全と学習効果を担保する前提で、縦横比を保ちながら縮尺する運用が一般的です。
基礎知識として押さえたい要点を整理
国際基準(IFABの競技規則)の位置づけ
IFABが定める「競技規則(Laws of the Game)」はフルサイズ(11人制・大人)の基本です。例えば、フルサイズの縦は90〜120m、横は45〜90m(国際試合は縦100〜110m、横64〜75m)。ライン幅は一律で最大12cm、コーナーアークは半径1m、センターサークルは半径9.15m、ペナルティマークはゴールラインから11mなどが明記されています。少年年代については、選手の年齢や人数に応じて規則の一部を変更できる旨が示されており、具体サイズは各国・各地域の連盟が定めることが一般的です。
国内の推奨・通達(例:JFA関連資料)の参照の仕方
国内では、連盟・協会・大会主催者が推奨サイズや運用を示すことがあります。最新の情報は、全国団体や都道府県協会の公式サイト、主催大会の要項で確認しましょう。改訂が行われる場合があるため、過去資料の転用ではなく、最新版の一次情報を参照するのが基本です。
少年サッカーにおけるピッチサイズの目的(安全・学習・競技性のバランス)
少年年代のサイズ設定には明確な狙いがあります。安全(衝突・転倒リスクの軽減、外周の安全帯確保)、学習(十分なボールタッチと判断機会の確保)、競技性(個人技とチーム戦術が適切に発揮される密度)のバランスです。広すぎると関与機会が減り、狭すぎると密集と接触が増えます。目安を持ちながら、実際の体格や技術レベル、天候・地面状況で微調整する視点が欠かせません。
ゴールサイズ・ボールサイズとピッチの相関
ゴールとボールのサイズも密接に関連します。フルサイズのゴールは幅7.32m×高さ2.44m。フットサルは3.00m×2.00m。少年用では5.00m×2.00mや6.00m×2.00mなど小型の可搬式が広く使われます。ボールは概ね、低学年で3号球、中学年〜小学生高学年で4号球、中学生以上で5号球が一般的です。シュート距離や守備の負荷に直結するため、ゴール・ボール・ピッチの整合を意識しましょう。
「縦横比」を保つ重要性と縮尺の基本
ピッチを縮める時は、縦横比をできるだけ一定に保ちます。フルサイズの代表的比率は約1.5(例:105m×68m=約1.54)。小規模コートでも「長さ=幅×1.5前後(±0.1程度)」を目安にすると、プレー感覚が大きく崩れません。縦だけ短くしてしまうと、裏抜けや展開の学習機会が減り、横だけ狭いとビルドアップや幅取りの学習が阻害されます。
ピッチを構成する要素と名称を理解する
タッチラインとゴールライン:長辺・短辺と境界の意味
長辺がタッチライン、短辺がゴールラインです。ボールが全面でラインを越えたかどうかでイン・アウトが判定されます。ラインの幅は同じ太さで、最大12cmまで。視認性のために地面との色コントラストを十分に取りましょう。
ペナルティエリア/ゴールエリア/ペナルティマーク
フルサイズでは、ペナルティエリアは各ゴールポスト内側から16.5m外側へ、ゴールラインから16.5m内側に引かれます。ゴールエリアはそれぞれ5.5m。同じくフルサイズのペナルティマークはゴールラインから11m。小学生年代の縮小コートでは、主催者規程により単純縮尺や代替マークが採用される場合があります。
センターサークルとセンターマーク:再開時のスペース管理
フルサイズのセンターサークル半径は9.15m。キックオフの際に相手が一定距離を保つための目安で、プレー再開時の秩序を支えます。縮小コートでは、比率に応じて円の半径を調整する運用が一般的です。
コーナーアークとコーナーフラッグ:配置と安全距離
コーナーアークは半径1m、フラッグポストは最低1.5mの高さが必要です(フルサイズ基準)。可搬式のフラッグは風や衝突で転倒しにくいものを選び、固定具に足を引っ掛けないよう配慮しましょう。
テクニカルエリア/チームベンチ/審判位置の基本
テクニカルエリアは、チームベンチ周辺で指導者が活動できる範囲。少年年代では過度な接近や威圧が起きないよう、タッチラインから十分な距離を確保し、交代選手や保護者の導線を分けると安全です。審判の視野確保と通行の妨げ防止も忘れずに。
ライン幅・外側安全帯・障害物の有無チェック
ライン外側に最低1〜2m程度の安全帯を確保したいところです(会場事情に応じて可能な範囲で)。段差・排水溝・金具・フェンス基礎・水栓などの突起は事前にチェックし、カバーやコーンで周知して事故を防ぎます。
競技形式別:ピッチサイズ基準と適用の考え方
4人制・5人制(導入期):密度とボールタッチを最適化する広さ
導入期はボールに多く触れることが最優先。目安として、4人制は長さ25〜35m×幅15〜25m、5人制は長さ30〜40m×幅20〜30m程度が広く用いられます。フットサル形式の場合は競技規則に準拠したサイズ帯(例:長さ25〜42m×幅15〜25m)を参照します。ゴールは小型(例:3×2m、またはミニゴール)を使い、外周の安全帯を確保しましょう。
7人制・8人制(発達期):幅と奥行きのバランスで判断力を育む
パスの選択肢が増える中学年〜高学年では、幅と奥行きのバランスが重要です。7人制は長さ50〜65m×幅30〜45m、8人制は長さ60〜70m×幅40〜50mのレンジが目安として用いられます。ゴールは5×2mまたは6×2mが一般的。オフサイドラインの運用やビルドアップの学習に支障が出ない比率を意識しましょう。
9人制・11人制(移行期〜フルサイズ):戦術理解と運動量の整合
9人制は11人制へのスムーズな橋渡しです。長さ70〜80m×幅45〜55mが目安。11人制は大会規程に従い、フルサイズまたは規程内の縮小サイズを使用します(フルサイズ例:縦100〜110m×横64〜75mの国際試合基準)。移行期は運動量、カバーリング、オフサイドの感覚を育てるため、極端に縦を削らないことがポイントです。
ゴールサイズとの整合性とGKの安全性
ゴールが大きすぎるとGKの負担と危険が増し、小さすぎるとシュート学習が進みません。可搬式ゴールは転倒防止の重りやペグ固定、風の強い日の運用停止など安全最優先で。ゴールサイズ変更時はペナルティエリアやマーク位置の整合性も確認しましょう。
セットプレー(PK・CK・FK)に必要な最小スペースの目安
フルサイズでは、壁の距離は9.15m、コーナーアーク半径1m、PKは11m。縮小コートでは比率に応じて運用されることが多いですが、大会要項の指示に従ってください。実務上は「ランアップ(助走)に必要なスペース」「リスタート時の安全距離」を確保できるよう、ライン外の余白も含めて設計します。
学年別早わかりガイド:学校学年と推奨フォーマットの対応
年長〜小1:小さなグリッドと短いゲーム時間の設定
・形式の目安:4人制〜5人制
・広さの目安:1面あたり長さ25〜30m×幅15〜20m(比率1.5前後)
・意図:できるだけ多くボールに触れる、衝突リスクを抑える。
・工夫:ゴールは小型、コーン・マーカーで柔らかく区切る。
小2:5人制中心、幅優先で密度を管理
・形式の目安:5人制
・広さの目安:長さ30〜35m×幅20〜25m
・意図:サイドの使い方や角度を学びやすくする。
・工夫:サイドアウト時の素早い再開を促し、待ち時間を減らす。
小3:7人制導入、縦の余白を少し広げる
・形式の目安:7人制導入
・広さの目安:長さ50〜55m×幅30〜40m
・意図:前進の判断とカバーリングの学習。
・工夫:オフサイド運用の有無は大会規程を確認。ラインズマン不在でも判定しやすい目印を。
小4:8人制の本格化、ハーフスペースの学習を促す広さ
・形式の目安:8人制
・広さの目安:長さ60〜65m×幅40〜45m
・意図:幅と奥行きを両立し、数的優位の作り方を学ぶ。
・工夫:ゴールは5×2mまたは6×2m。ゴール前の密集を避ける余白を。
小5:8〜9人制で戦術の幅を拡張、オフサイド運用の段階的導入
・形式の目安:8〜9人制
・広さの目安:長さ70m前後×幅45〜50m(9人制寄りの場合)
・意図:裏抜け、ラインコントロール、トランジションを体験。
・工夫:副審不在の試合では、オフサイドラインを運用しやすいマーキングを。
小6:9人制〜11人制への橋渡し、フルサイズの一部要素を体験
・形式の目安:9人制〜11人制
・広さの目安:長さ75〜80m×幅50〜55m(可能なら)
・意図:走力・判断速度・スペース認知の統合。
・工夫:セットプレーの定位置練習が活きるよう、マーク位置を安定運用。
中1〜中3:11人制に向けた持久性・判断速度とフィールドサイズの適合
・形式の目安:11人制(大会規程に準拠)
・広さの目安:規程範囲内で、縦横比1.5前後を維持。
・意図:ゲームモデルの落とし込み、ライン間の理解、セットプレーの精度。
・工夫:ピッチサイズを練習と試合で連動させ、週単位で段階的に拡張。
女子や体格差の大きいチームへの配慮ポイント
同学年でも体格差や発育段階はバラつきます。走力やキック力に応じて、幅をやや広げて密度を下げる、縦を少し短くして運動負荷を調整するなどの微修正が有効です。安全帯を優先し、無理のないゲーム時間・休憩を確保しましょう。
現場対応:校庭・地域コートでのサイズ調整のコツ
縦横比を保ったまま縮尺する手順
1)使える最大幅を測る → 2)幅×1.5で長さを算出 → 3)安全帯(最低1m以上が目安)を確保 → 4)余れば比率を崩さず拡大。これでプレー感覚の一貫性を担保できます。
ラインの共有・省略・簡略化のルール化
複数コート運用時は、センターサークルやペナルティエリアを簡易マーク(点線・ドット)で示す、ハーフラインを共有するなどの工夫が有効です。ただし判定に関わるラインは明確に。省略可否は主催者指示に従いましょう。
複数コートの同時運用とスペースの干渉回避
コート間は最低でも1〜2mの安全帯を。ベンチ・観客席・導線を互い違いに配置して混雑を回避します。シュート方向が向かい合うレイアウトは、ボールの飛び込みリスクに注意。
クレー土・人工芝での測量・チョーク/ペイント運用
クレー土はチョークで見やすく、人工芝は水溶性ペイントやビブリッドテープなど場内ルールに合う方法を選びます。事前に管理者の許可を取り、撤去可能性や色残りの有無を確認しましょう。
短時間設営のための基準点づくり(杭・ロープ・測量アプリ)
・基準点(四隅)に杭を設置し、ロープで結んで直線を出す。
・直角は「3-4-5の直角三角形(3m-4m-5m)」で作る。
・スマホの測量アプリやレーザー距離計を併用して誤差を減らす。
・自分の歩幅(何歩で10mか)を把握して微調整に使う。
安全とフェアプレーを担保するチェックリスト
外周安全帯・死角・段差・排水溝の点検
コート外に十分な余白があるか、コーナー付近の死角、排水溝・側溝のフタ、マンホール、段差を確認。必要に応じてコーンやマットでカバーします。
可搬式ゴールの転倒防止と固定・保管
重りやペグで確実に固定。強風時は無理をしない、使わない時は倒して安全な場所に保管。ネットの破損や金具の緩みも試合前にチェックします。
タッチライン外の導線・観客席・ベンチの距離
選手の導線と観客の導線を分離し、タッチラインから一定の距離を確保。ベビーカーやクーラーボックスが通行を妨げないレイアウトに。救護スペースも明確に。
天候(雨・風・高温)によるライン・ピッチ状態の判断
雨でラインが消えやすい場合はキックオフ前の再確認を徹底。水たまりはボールの転がりに影響するため、危険な箇所は使用を避ける。高温時は休憩と給水を増やし、人工芝の熱にも注意。
審判・指導者・保護者の立ち位置とコミュニケーション
笛と声が通る位置関係を事前に共有。選手に近づきすぎない、判定ラインを遮らない、写真撮影は安全帯の外からなど、最低限のマナーを周知しましょう。
トレーニング設計:ピッチサイズを上達に変える
ミニゲーム用グリッドの作り分け(1対1〜7対7)
・1対1:8×12m前後(突破と守備の距離感)
・2対2:12×18m前後(サポート角度)
・3対3:18×24m前後(三角形の循環)
・4対4:25×35m前後(幅の活用)
・6対6〜7対7:35×55m前後(前進と背後の認知)
いずれも比率1.4〜1.6を目安に、密度で負荷を調整します。
学年別の認知・技術テーマと最適スペース例
低学年は「前を向く・運ぶ・見る」ために狭めのグリッドで反復。中学年は「幅・奥行き・サポート角度」の理解を促す広さに。高学年〜中学生は「ライン間で受ける・背後への走り直し」を実現できる縦長設定を用います。
プレッシャー密度を変えて判断速度を鍛える
同人数でもグリッドを数メートル絞る/広げるだけで判断速度は大きく変わります。指標の一例として「1人あたりの面積(㎡)」を記録し、テーマに応じて前週比±10〜15%の調整を行うと再現性が高まります。
試合サイズと練習サイズのリンク(段階的拡張)
週の前半は狭めで技術密度を上げ、後半〜ゲーム前日は試合に近いサイズに拡張。セットプレーの位置関係は試合と同じ比率に合わせ、感覚のズレを最小化します。
セットプレー学習のための簡易マーキング術
・コーナーは半径1mの円弧をテンプレ(紐+1m目印)で素早く作る。
・フリーキックの壁距離は、紐に等間隔マーク(例:1.5m刻み)を付け、合計長で再現。
・PKや間接FKの位置は、比率で算出しコーンで仮表示してからライン化。
よくある疑問Q&A
基準通りに取れない時、どこまで許容できる?
最優先は安全帯の確保と縦横比の維持です。人数や学年、目的に応じて±5〜10%の縮尺調整は現場で行われますが、大会規程がある場合はそれを最優先に。迷ったら主催者に事前相談を。
雨でラインが消えたときの応急策と再開基準
主審の安全確認が前提です。見えにくい箇所は開幕前・ハーフタイムに補修。チョークの追い描き、コーンの一時配置などで判定ラインを明確にし、不公平が生じないよう両ベンチと共有しましょう。
大会で複数カテゴリを同日開催する際のレイアウト術
広い面を「共通の外枠」で先に引き、カテゴリーごとに内側ラインを追加する方式が効率的。コート間の安全帯は共通設計し、移動導線と観客席はカテゴリーごとに分けて混雑を回避します。
自治体・学校への説明資料に必要な根拠と書き方
一次情報(公式規則・主催要項)のURLと発行年、現場制約、想定人数、安全対策(安全帯、ゴール固定、誘導導線)を明記。縮尺の根拠として「縦横比1.5前後維持」の方針を添えると納得を得やすいです。
ピッチが広すぎ/狭すぎで起こる典型的なプレーの歪み
広すぎ:関与回数が減り、長い蹴り合いに偏る。守備の連動が学びにくい。
狭すぎ:密集と接触が増え、判断・技術が雑になりやすい。ロングボールや背後の学習機会が減る。
→ 比率維持と人数・目的に合った面積が鍵です。
最新情報の追い方と参考資料
公式規則・通達の確認先と改訂サイクルの把握
・IFAB(競技規則):公式サイトに最新のLaws of the Gameが公開。改訂は年次で行われることがあります。
・国内連盟・協会:公式サイトの通達・大会要項・技術資料を確認。
最新版の確認日を運用メモに残しましょう。
海外ガイドラインを参照する際の注意点(用語・単位・文化差)
ヤード・フィート表記、呼称の違い(例:touchline/sideline)に注意。文化的背景や施設事情が異なるため、数値はそのまま適用せず、国内の事情に合わせて調整します。
チーム内での変更時運用フロー(告知・設営・審判連携)
1)指導者間合意 → 2)保護者・選手に事前告知(図解や寸法) → 3)設営担当の割り振り → 4)審判と当日最終確認 → 5)試合後にフィードバックを反映し、次回改善。
信頼できる二次情報と誤情報の見極め方
一次情報へのリンクが明示され、更新日が新しいか。地域の運用事例が具体的か。極端な断定や出典不明の数値は慎重に扱い、最終的には主催要項と照合しましょう。
まとめと次のアクション
今日からできるピッチサイズの見直しポイント
・使える最大幅を測り、幅×1.5で長さを決める。
・安全帯を1〜2m確保する。
・人数と学年に合わせて±5〜10%で微調整。
・ゴール固定と危険物チェックをルーティン化。
学年別に優先すべき1つの指標を決める
低学年は「ボールタッチ数」、中学年は「幅と奥行きの使い分け」、高学年〜中学生は「ライン間の受け渡し」。指標を1つに絞ると、サイズ設定の意図がブレません。
チェックリスト化と共有で再現性を高める
設営チェック、サイズ、比率、安全帯、ゴール固定、ライン視認性、天候対応の項目をチェックリスト化し、クラブ内で共有。毎回の設営品質が安定します。
後書き
少年サッカーのピッチサイズは、ただの「広さ」ではなく、選手の学びと安全を決める設計そのものです。基準は基準、現場は現場。両者をつなぐのは、縦横比というシンプルな軸と、今日の子どもたちに最適な密度を考える視点です。最新情報にアクセスしつつ、現場の工夫を積み上げていきましょう。迷ったときは、まず比率と安全から。そこに、チームのテーマを重ねれば、サイズは上達の味方になります。
