「いま、Jリーグって全部で何クラブあるの？」──トレーニング計画を立てたり、移籍や編成のニュースを追ううえで、最新のクラブ数を正しく把握しておくことは大切です。本記事では、最新シーズンのJ1・J2・J3のクラブ数を最初に“結論から”提示し、その後すぐに早見表、各ディビジョンの基本情報、昇降格ルールやJFLからの参入条件まで、実務目線で使える形で整理しました。難しい専門用語はできるだけ避け、必要なところだけをシンプルに。気になったときに1分で確認できる“定点リファレンス”としてお使いください。

最新シーズンのクラブ数（結論）

今はJ1・J2・J3で合計何クラブ？

合計は60クラブです。J1・J2・J3が各20クラブ体制となっており、3ディビジョン合計で60になります。

この「20・20・20」は近年の制度見直しで整えられた現行の標準体制です。将来的な再編や一時的な特例が入る可能性はありますが、最新の数を素早く把握したいときは「Jは合計60」と覚えておくと便利です。

各ディビジョンのクラブ数（J1／J2／J3）

• J1：20クラブ
• J2：20クラブ
• J3：20クラブ

各ディビジョンとも20クラブで統一されているため、昇降格の枠組みも「原則、同数の入れ替え」を基本に組まれます（詳細は後述）。

J1〜J3クラブ数 早見表

クラブ数の一目でわかる表

• J1：20
• J2：20
• J3：20
• 合計：60

「Jは60」で固定しておくと、ニュースでの昇降格や新規参入の話題も追いやすくなります。

覚えておきたいポイント（例外・注意点）

• 年度によっては特例（例：ライセンス不交付、規模再編の過渡期）で入れ替え数が変動する場合があります。
• J3への新規参入は成績だけでなくライセンスやホームスタジアム条件など複数要件を満たす必要があります。
• J3には過去に「U-23（セカンドチーム）」が参加した時期がありますが、現行のJ3はトップチームのみで構成されています。

J1のクラブ数と特徴

クラブ数と基本情報

J1は20クラブ。国内トップディビジョンとして、試合の強度、プレッシングの質、局面対応のスピードは国内最高水準です。スカウティングや分析の精度も高く、勝点1の意味が他カテゴリー以上に重くなります。

直近の変更点と背景

• 近年の制度見直しにより、J1は20クラブ体制が標準化されました。
• 同時にカップ戦フォーマットの再設計や日程最適化が進み、過密日程の緩和・パフォーマンス最大化を狙った運用が強化されています。

J1のクラブ一覧（五十音順）

最新シーズンの「J1所属クラブ一覧（五十音順）」は、Jリーグ公式サイトのクラブページで常に更新されます。開幕前後やシーズン終了直後は入れ替えが発生するため、公式クラブ一覧の確認が最も確実です。

J2のクラブ数と特徴

クラブ数と基本情報

J2は20クラブ。連戦の駆け引き、昇格争いと残留争いが同時多発する難しさが特徴です。移動距離や気候差もパフォーマンスに影響しやすく、コンディショニングとローテーションの妙が勝敗を分けます。

直近の変更点と背景

• かつてJ2は22クラブ体制でしたが、再編により20クラブ体制に最適化されました。
• これに伴い、J1・J3との入れ替え枠バランスも調整されています（年度のレギュレーションに依存）。

J2のクラブ一覧（五十音順）

最新のJ2所属クラブ（五十音順）は、Jリーグ公式：クラブ一覧にて確認できます。昇降格やホームタウン名称の変更など、反映タイミングは公式が最速です。

J3のクラブ数と特徴

クラブ数と基本情報

J3は20クラブ。プロ基盤の整備と地域密着を同時に進めるクラブが多く、育成・スカウトと事業拡大の両輪が成長の鍵です。戦術的にも幅があり、ビルドアップ型からトランジション特化型まで、色がはっきり出やすいカテゴリーです。

直近の変更点と背景

• 創設（2014年）当初は12クラブでしたが、段階的な拡大を経て20クラブ体制に。
• 現在のJ3はトップチームのみで構成され、U-23を含むセカンドチームは参加していません。

J3のクラブ一覧（五十音順）

J3の最新クラブ一覧は、Jリーグ公式：クラブ一覧をご確認ください。JFLからの新規参入が決定した際は、公式ニュースで速やかに反映されます。

近年のクラブ数の推移（年表）

J1の推移

• 〜2004：16クラブ期が中心
• 2005〜2023：18クラブ体制が定着
• 2024〜：20クラブ体制へ（現行）

J2の推移

• 拡大期を経て長らく22クラブで運用
• 2024〜：再編により20クラブ体制へ

J3の推移

• 2014：創設（12クラブ）
• 拡大を継続し、2020年代に20クラブ体制に到達

要点は「現在はJ1〜J3すべて20」で揃っていること。この統一により、全体の日程と昇降格の設計が整いやすくなりました。

昇降格ルールとクラブ数への影響

J1⇄J2の昇降格枠

現行は同数の入れ替え（例：自動昇降格2枠＋入れ替え戦1枠 など）を基本に運用されます。具体的な枠数や入れ替え戦の有無はシーズンのレギュレーションで告知されるため、毎年の確認が確実です。

J2⇄J3の昇降格枠

こちらも同数の入れ替えが原則ですが、J3側の新規参入やJFLからの昇格状況、ライセンスの有無により、実際に動く枠数が変動するケースがあります。

入れ替え戦・例外（ライセンス不交付時など）

• 入れ替え戦：ディビジョン間のボーダー付近の順位に対して実施される年度があります。
• ライセンス不交付：上位成績でもライセンス要件を満たせない場合、昇格できません。結果として降格枠が繰り上がらない、または別の順位に影響が及ぶ可能性があります。
• 過渡期の特例：ディビジョン再編の年度は、恒常ルールと異なる運用が入る場合があります。

新規参入・昇格の条件（JFL→J3）

J3入会の主な条件（百年構想クラブ・ライセンス）

• Jリーグ百年構想クラブとしての承認（入会候補資格）
• J3クラブライセンスの交付（スタジアム・練習環境・財務・法人統治などの基準）
• 地域との連携（ホームタウン活動、アカデミーの方向性など）

ライセンスは単なる書類審査ではなく、施設・運営・財務の総合評価です。競技力の前に「クラブとしての持続性」を満たせるかが問われます。

JFLからの昇格要件（順位・観客動員など）

• 順位要件：原則としてJFLの上位（例：上位2クラブ）が対象。ただしJ3ライセンス保持が前提で、年度要項に沿って適用。
• 動員・事業面：観客動員や収支計画などが総合的に評価されます（具体的な数値基準は年度の要項を確認）。
• 昇格枠の消化：該当クラブがライセンス未取得の場合、枠が減る・見送りになることがあります。

セカンドチームの扱い（参加可否と制限）

• 現在のJ3はトップチームのみで構成。J1・J2クラブのU-23（セカンドチーム）は参加していません。
• 過去のU-23参加期は昇格・降格の対象外でしたが、現行方式では考慮不要です。

クラブ数が増減する理由

競技面（リーグの競争バランス）

クラブ数が多すぎると試合密度は上がりますが、1試合あたりの準備時間や選手のコンディション管理が難しくなります。逆に少なすぎると露出機会が減り、選手の成長・出場機会が目減りします。20クラブ体制は、競技バランスと選手育成、放映価値の均衡点として設計されています。

事業面（収益機会・放映権・スタジアム）

試合数は放映・チケット・スポンサーの収益機会そのもの。とはいえ、過剰な増試合はコスト増と品質低下を招きます。スタジアム要件や平日開催の比率、移動コストまで含め、持続可能性（サステナビリティ）を考えた最適化が進められています。

地域面（ホームタウンと普及）

Jリーグは地域密着がコア。クラブ数の拡大はサッカーの裾野を広げますが、無理な拡大は地域の体力を超える恐れも。地域コミュニティと共に歩むクラブが増えることが、最終的に選手の育成とファン層の拡大につながります。

日本全国のクラブ分布の傾向

地域別のクラブ数

細かな数は年度で変動しますが、おおむね関東エリアに最も多く、次いで関西・東海、そして九州もクラブ数が増えている傾向です。東北・北信越・中国・四国は比較的クラブが少なく、J3中心の分布になりやすい地域もあります。

人口規模・スタジアム要件とクラブ立地

• 人口・商圏：スポンサー・チケットの潜在規模に直結。
• スタジアム：収容力・アクセス・ナイター設備など、ライセンス要件を満たす施設の有無は決定的。
• 競合状況：他スポーツの人気や既存クラブの存在も影響。

将来の増加が見込まれるエリア

都市圏周辺のベッドタウンや、新スタジアム計画が進む地域は参入の有望株になりがち。JFLで実績を重ね、地域の支援と施設整備を両立できるクラブが次のステップに近づきます。

関連大会とクラブ数の関係

天皇杯におけるJクラブの枠

天皇杯はプロ・アマ混合の全国トーナメントで、Jリーグクラブも参加します。シードの扱いや登場ラウンドは年度の実施要項で定められ、J1は後ろのラウンドから登場するのが通例です。参加クラブ数・方式は年度により見直しが入るため、最新の要項をご確認ください。

ルヴァンカップの参加クラブと方式

ルヴァンカップは主にJ1クラブが参加するカップ戦で、方式は数年単位で最適化が図られています。近年はノックアウト中心の運用にシフトしており、ACL出場クラブの扱いなどは年度のレギュレーションに従います。

よくある質問（FAQ）

今年の合計クラブ数は？

合計60クラブ（J1＝20／J2＝20／J3＝20）です。

将来的にJ4はできる？

公式に固定化された発表はありません。クラブ数や入れ替えの安定、地域普及の進展、新規参入の需要など、複数要因のバランスで判断されます。現行は3部制（J1〜J3）での最適化が進んでいます。

クラブ数は毎年変わるの？

原則は固定（20・20・20）ですが、制度改定や過渡期には一時的に変動することがあります。毎年のレギュレーションでご確認ください。

Jリーグの「クラブ」と「チーム」は何が違う？

クラブは法人・組織（アカデミーや普及活動、事業を含む）。チームは競技の編成単位（トップチーム、U-18など）です。Jリーグの「クラブ数」は、リーグ参加資格を持つクラブ（法人）単位の数を指します。

最新情報の確認方法

公式情報のチェック先

• Jリーグ 公式サイト（ニュース／リリース）
• J.LEAGUE Data Site（各種データ・記録）
• クラブライセンス制度（基準・交付状況）
• クラブ一覧（所属ディビジョンの最新反映）

更新シーズン（切り替え時期）の目安

• シーズン終了〜年末：昇降格確定・ライセンス関連がニュースに。
• 年明け〜開幕前：大会方式・日程確定、カップ戦要項の発表。
• 開幕後：公式サイトの所属表記が最新化。迷ったら公式を最優先でチェック。

まとめ（要点の再確認）

J1〜J3の現行クラブ数の総括

• J1：20クラブ
• J2：20クラブ
• J3：20クラブ
• 合計：60クラブ

現在のJリーグは20・20・20の三部制。昇降格や新規参入のニュースを追うときは、この「60」をベースに考えると整理しやすいです。

来季に向けて注目すべきポイント

• 昇降格枠と入れ替え戦の有無（年度要項の確認）
• JFL上位クラブのライセンス取得状況（J3新規参入の可否）
• スタジアム・トレーニング施設のアップデート（ライセンスの基盤強化）
• カップ戦方式の変更（日程・ローテーション戦略に影響）

日々のトレーニングや観戦計画に直結するのは、確かな基礎情報です。迷ったら公式に戻る。そのうえで、このページを「数字の定点観測」で使い倒してもらえたらうれしいです。