勝ち切るチームや選手には、偶然ではない「勝ち筋」があります。試合ごとにそれを言語化し、次の試合へ再現できる形で持ち帰るために、本記事では“試合振り返りノートテンプレ”を提案します。紙でもスマホでもOK。難しい理論は最小限に、今日から使える書き方に絞りました。結論はシンプルです。事実を整理→仮説を立てる→次の行動に落とす。このサイクルをテンプレで回すだけで、プレーの迷いが減り、自信につながります。
目次
- 導入:試合振り返りノートテンプレで勝ち筋を可視化する
- 勝ち筋とは何か:結果と再現性の接点を定義する
- テンプレ全体像:1枚運用と3枚拡張の二段構え
- 試合前の準備シート:狙いを1つに絞る
- 試合中のメモ取りルール(ベンチ・動画視聴時)
- 試合後24時間の振り返りフロー
- KPIと指標の選び方:ポジション別とチーム共通
- 局面×エリアのテンプレ:攻守・トランジション・リスタート
- ポジション別テンプレ:役割と判断の言語化
- 個人用とチーム用の使い分け
- 可視化の工夫:文字だけで伝わる“図解”
- 実例:高校リーグ戦の記入サンプル
- 親・指導者が関わるときのガイドライン
- ありがちな失敗と対策
- 週次・月次・シーズンの通期レビュー
- 動画活用とノートのリンク設計
- テンプレの配布・カスタマイズ手順
- 実行計画:次の1試合で試すチェックリスト
- FAQ:試合振り返りノートテンプレのよくある質問
- まとめ:テンプレは仮説検証のエンジンである
導入:試合振り返りノートテンプレで勝ち筋を可視化する
このテンプレで得られる成果
- 勝ち筋(勝ちやすい流れ)の可視化:点が取れる、守れる展開の「手順」が文字で残る
- 再現性の蓄積:よかった要因・悪かった要因が切り分けられ、次の試合で試せる
- 迷いの削減:目的・優先順位・KPIが明確になり、判断スピードが上がる
- コミュニケーションの共通言語化:コーチや仲間と「同じ言葉」で話せる
誰でも使えるシンプル設計の理由
- 1ページ運用を基本に、深掘りは最大3ページまで。書く量を意図的に制限
- 文字のみで完結。図解や画像に頼らず、タグと短縮コードで素早く記録
- 紙とデジタル両対応。A4両面とスマホ用メモの二刀流設計
結果に振り回されない振り返りの前提
スコアは大事ですが、偶然の影響を受けます。テンプレでは「結果」と「過程」を分け、過程(プロセス)に手を入れます。良いプロセスが増えるほど、勝つ確率は上がります。
完成イメージと運用サイクル(試合前→試合中→試合後)
- 試合前:目的1つに絞る→相手の仮説→自分の役割TOP3→KPI仮置き
- 試合中:タイムスタンプ+タグで事実ログ→感情は別欄
- 試合後24時間:事実→解釈→教訓→行動の4ステップ→次の練習へ
勝ち筋とは何か:結果と再現性の接点を定義する
勝ち筋の定義:勝ちやすい展開を作る手順
勝ち筋=「この順番で起きると勝ちやすい」という手順書。例:自陣BU安定→中盤で前進→PA侵入→枠内シュート増→セットプレー増→先制→プレス回収で押し切る。
結果(スコア)と過程(プロセス)を分けて考える
- 結果:スコア、勝敗、順位
- 過程:侵入回数、奪回時間、プレス成功、PA内シュートなど
テンプレは過程の改善を中心に書きます。
再現性の条件:明確・測定可能・再現可能
- 明確:誰が読んでも同じイメージを持てる言葉
- 測定可能:数や頻度で追える(回数、%、時間)
- 再現可能:次の試合で同じ行動を取れる(手順がある)
仮説思考の基本フレーム(事実→解釈→次の行動)
- 事実:動画で確認できる出来事のみ(分、場所、結果)
- 解釈:なぜ起きた?他の選択肢は?
- 次の行動:次戦で試す具体策(「〜を3回試す」まで落とす)
よくある勘違いと落とし穴
- 「勝った=正しい」は短絡。内容が伴わない勝利は危険信号
- 数字の多さ=良い振り返りではない。使う指標は少数精鋭で
- 感情と事実を混ぜない。混ざると改善策がぼやける
テンプレ全体像:1枚運用と3枚拡張の二段構え
1ページ目:試合情報と事実ログ
- 試合情報:対戦、会場、天候、ピッチ、フォーメーション
- 狙い(1行):今日の目的
- 事実ログ:分-タグ-出来事-結果(感情は別欄)
2ページ目:局面別分析とKPI
- 攻撃:BU/前進/フィニッシュの良否
- 守備:ブロック/プレス/トランジション
- KPI計測:共通+ポジション別の主要3つ
3ページ目:教訓・改善案・次の練習メニュー
- ハイライト3/改善3
- 次の試合で試す行動3
- 練習メニューの仮置き(個人・ユニット・チーム)
ライト版(10分で書ける)と拡張版(30分で深掘り)
- ライト版:1ページ目のみ+ハイライト/改善各2
- 拡張版:3ページまで記入+動画時間の紐づけ
紙とデジタルの二刀流運用
- 紙:試合中はA4クリップボードで高速メモ
- デジタル:試合後に清書、タグ検索と動画リンクで資産化
試合前の準備シート:狙いを1つに絞る
今日の目的をSMARTで設定する
- Specific:PA内シュートを増やす
- Measurable:PA内シュート5本以上
- Achievable:自チーム平均+2本
- Relevant:勝ち筋仮説(前半で先制)に直結
- Time-bound:前半内に3本、後半2本
相手スカウティング簡易チェック(特徴・弱点・セットプレー)
- 特徴:CBの足元得意、SBは高い位置取り
- 弱点:背後のスペース広い、ロングボールのセカンド弱い
- SP:CKはニア集中、FKは直接狙い少ない
自分の役割と優先順位トップ3
- 1:前進の起点(ライン間で受ける)
- 2:背後ランで相手CBを下げる
- 3:失った直後のTR+で3秒プレス
今日の着眼点(攻守・切替・セットプレー)
- 攻撃:LHFで前向き受けの回数
- 守備:PRの合図とスイッチ役の明確化
- 切替:TR+の初動と狙い
- SP:CKのニア/ファー役割徹底
数値目標の仮置き(目安)
- ライン間受け8回、PA内タッチ6回、枠内率50%以上
- TR+の即時奪回3回、TR-で遅らせ成功5回
試合中のメモ取りルール(ベンチ・動画視聴時)
タイムスタンプとイベント記法
例)12’ BU LCB→LHF 前進成功/20’ PR 左サイド合図遅れ 侵入許す/44’ SP CK ニアで合う こぼれ×。
共通タグ一覧(例:BU, PR, TR+, TR-, SP)
- BU:ビルドアップ
- PR:プレス(高い位置からの守備)
- TR+:攻守転換(奪って攻める)
- TR-:守攻転換(失って守る)
- SP:セットプレー(CK/FK/Throw)
プレー評価3段階(◎◯△)の使い分け
- ◎:狙い通り+数的/質的優位を作った
- ◯:狙いは正しいが精度/タイミング不足
- △:狙いから外れた、またはリスク過多
感情メモと事実メモを分ける欄
事実は左、感情は右。例)事実:27’ TR- 対応遅れ→PA侵入許す/感情:焦り→声が小さくなる。分けるだけで原因と対策が見えます。
ベンチワーク向け短縮コードと音声メモの活用
- 短縮:L/R(左/右)、O/I(外/内)、Up/Drop(押上/下げる)、3s(3秒ルール)
- 音声:ハーフタイム前に30秒要点録音→後でテキスト化
試合後24時間の振り返りフロー
事実→解釈→教訓→行動の4ステップ
- 事実:時刻・場所・結果を列挙
- 解釈:原因と選択肢の比較
- 教訓:次回も使える学び1行
- 行動:次戦で試す具体策(回数まで)
ハイライト3つ・改善点3つの抽出
「3つだけ」に絞るのがコツ。数を増やすほど実行率は落ちます。
得点と失点の分解テンプレ(起点→経由→フィニッシュ)
例)得点:起点 LSBスロー→経由 LHF落とし→RWBクロス→フィニッシュ PA内ワンタッチ。失点:起点 TR-即時対応遅れ→経由 中央突破→フィニッシュ ミドル。
セットプレー専用ミニシート(CK/FK/ロングスロー)
- 攻:配置/キッカー/狙い/結果
- 守:マーク/ゾーン/セカンド回収
切替局面の再現性評価(連続性・速度・人数)
- TR+:ボール周辺3人の連続圧力は?2回以上続いたか?
- TR-:遅らせ成功までの秒数、撤退ラインの共有は?
KPIと指標の選び方:ポジション別とチーム共通
チームKPIの例(シュート差・侵入回数・奪回時間)
- シュート差(自−相)
- 敵PA侵入回数
- ボールロスト→奪回までの平均時間
FWのKPI(ボックス侵入・枠内率・裏抜け試行)
- PA内タッチ数/試合
- 枠内シュート率
- 裏抜けランの試行回数と受け数
MFのKPI(前進パス数・ライン間受け・プレス成功)
- 前進パス(相手ラインを越える)
- ライン間受けの回数と前向き変換率
- プレスでの奪回/遅らせ成功
DFのKPI(ライン統率・インターセプト・空中戦)
- 最終ラインの押し上げ/下げの合図回数
- インターセプト数
- 空中戦勝率とセカンド回収率
GKのKPI(守備範囲・ビルドアップ関与・セーブ難易度)
- スイーパー出場回数と成功率
- BU関与(縦パスで前進に寄与した回数)
- 枠内セーブ数と高難度セーブ数
主観強度RPEとプレー時間で負荷を管理する
RPE(主観的運動強度)×出場時間=1試合の負荷指標。練習計画と回復に活用します。
局面×エリアのテンプレ:攻守・トランジション・リスタート
ビルドアップ(自陣1/3・中盤1/3・敵陣1/3)
記法例:自1/3 LCB→LB→LHF(前進◯)。中1/3で詰まりやすいなら、IHの立ち位置を「内→外」にスライドなどの仮説を記入。
フィニッシュ(PA外→PA内の質)
- PA外のシュート選択と質(枠内率)
- PA内のワンタッチ比率、逆サイドの使い方
守備ブロック(ライン間距離と外切り/内切り)
「外切り」or「内切り」を明記。ライン間が広い時間帯を特定して修正案を記載。
プレス(合図・方向づけ・トラップ)
誰が合図?どちらへ誘導?トラップはどこ?の3点セットで書く。例)合図=CF、右外へ誘導、右SBにトラップ。
攻守転換(TR+)の狙いと最初の3秒
「奪ったら縦」「幅をすぐ取る」「3人目の動き」など、最初の3秒で決めることを明文化。
守攻転換(TR-)の遅らせと整列
最初の接触で遅らせ→撤退ライン合図→内を閉じる。合図の言葉も記録(例:Drop! Compact!)。
ロングボール後のセカンド回収率
落下点予測→回収エリア設定(L/中央/R)→回収人数。回収率%で管理。
リスタートのパターン管理
攻守ともに「型」を持つ。例)CK攻:ニア潰し+ファー2枚。CK守:ゾーン3+マン5+セカンド1。
ポジション別テンプレ:役割と判断の言語化
FW:駆け引きの時間帯管理とショットクオリティ
- 時間帯(0-15/15-30/30-HT/後半)で裏/足元の比率を変える
- ショットはPA内の質を最優先(ワンタッチ率)
MF:前進・スイッチ・カバーシャドー
- 前進パスの角度と強度
- サイドチェンジのタイミング
- 守備時のカバーシャドーで縦を消す
サイドバック:ハーフスペース活用と背後管理
- L/Rのハーフスペースへ差し込み
- 背後の管理とCBとの役割分担
センターバック:ラインコントロールと予防守備
- 押し上げ/下げのコール回数
- 予防ポジショニング(二手先の危険に先回り)
GK:立ち位置マップと配球選択肢
- ボール位置×味方ラインで立ち位置を言語化
- 配球は「縦/外/戻し/斜め」を状況で選択
途中出場者専用テンプレ(短時間で影響を出す)
- 役割2つだけ設定(例:TR+の圧力/PA内タッチ)
- 最初の5分のKPIを1つ(例:デュエル3回)
個人用とチーム用の使い分け
個人ジャーナルと共有サマリーの二層構造
個人:詳細+感情もOK。共有:事実と提案のみ、1枚で完結。
ミーティング配布用1枚サマリーの型
- 狙い/結果/主要KPI
- 上手くいった3、改善3
- 次戦の提案3(手順で書く)
コーチへの共有ポイントと質問例
「この局面ではA/Bどちらの選択が良いか」「トリガーの共通認識を合わせたい」など、質問を具体化。
匿名共有の配慮と情報の扱い方
個人名や相手の機微情報は伏せ、タグ中心で共有。データは限定共有フォルダに保管。
可視化の工夫:文字だけで伝わる“図解”
タイムライン法(分ごとのキーイベント)
0-15’:前進◯→PA侵入△/15-30’:PR成功↑/30-HT:SPで押し返す、のように時系列で傾向を把握。
マトリクス法(良い/悪い×影響大/小)
[良×大]:TR+の即時圧力/[良×小]:スローインの速度/[悪×大]:ライン間間延び/[悪×小]:CKの合図。
チェックボックス運用で定量化する
例)「PA内タッチ」□ □ □ □ □(達成分にチェック)。視覚的に埋まる喜びで継続性が上がります。
ピッチ座標のテキスト表現(例:LHF/RCB/PA内)
- エリア:L/R(左/右)+C(中央)+HF(ハーフスペース)
- ポジ:RCB/LWBなど
- PA内/PA外を明記
色の代替として記号と強調記法を使う
- ↑(改善)、→(維持)、↓(課題)
- 【重要】で強調、!で注意、?で要検証
実例:高校リーグ戦の記入サンプル
試合前シートの埋め方
目的:前半で先制(PA内シュート3本)。相手弱点:SB裏。役割TOP3:ライン間受け/裏抜け/TR+。KPI:PA内タッチ6、裏抜け試行8、TR+即時奪回3。
前半のログから見えた兆候
12’ BU LCB→LHF 前進◎/18’ PR 合図遅れ△ 侵入許す/23’ TR+ 3人目追い越し◎ シュート枠内。兆候:左サイド経由の前進が有効、プレス合図の共有不足。
後半の修正点と結果
修正:合図をCF固定→右外へ誘導。SB裏へ対角の斜めボール増。結果:58’ 裏抜け→PA内ワンタッチで先制。KPI達成:PA内タッチ6、裏抜け試行9。
総括:勝ち筋仮説の検証
仮説「左起点→ライン間→対角裏」有効。PRのトリガー明確化で押し上げも改善。次戦も同型を再現し精度を上げる。
次の練習メニューへの落とし込み
- ユニット:CF-ウイング-IHの対角裏連動(5本×3セット)
- チーム:右外誘導プレスからの回収→即時攻撃(6分×3)
- 個人:ワンタッチフィニッシュ(PA内10本×3)
親・指導者が関わるときのガイドライン
フィードバックの言葉選び(事実→質問→支援)
事実:「前半は左からの前進が多かったね」→質問:「なぜ左が空いたと思う?」→支援:「次は合図の言葉を揃えようか」。
問いの例(自己認知を促す質問集)
- 一番再現したい場面はどれ?理由は?
- 選択肢A/Bのうち、次はどちらを増やす?
- 相手が対応を変えたら、何を変える?
目標設定の伴走と承認のコツ
成果ではなく過程の達成(試行回数、声かけ)を承認。自己決定を尊重し、提案は選択肢で。
過干渉を避ける線引き
ノートは選手のもの。共有の許可がある範囲でのみコメント。感情欄は見ない、が基本。
ありがちな失敗と対策
事実と感情の混在を防ぐ分離欄
左右で欄を分けるだけで精度が上がります。書き出しを「分・場所・結果」で固定。
書き込み過多で続かない問題への対処
まずライト版。1試合10分以内、ハイライト/改善は各2つまで。
数値化し過ぎて本質を見失う罠
数字は「意思決定を助ける最小限」に。KPIは3つに絞る。
目標が毎回変わるブレの是正法
同じテーマを3試合連続で追う。改善の手応えが出てから次テーマへ。
テンプレに縛られ過ぎない柔軟性
現場に合わせて項目を入替OK。大原則は「事実→仮説→行動」。
週次・月次・シーズンの通期レビュー
週次レビューシートで短期改善を回す
直近2-3試合のKPIと教訓を一覧化。繰り返し出る課題を最優先で対処。
月次トレンドで勝ち筋の確度を測る
侵入回数、PA内タッチ、奪回時間のトレンド矢印(↑→↓)で評価。
シーズンダッシュボードの作り方
- 共通KPI3つ+ポジ別2つ
- 勝ち筋の「型」リスト(再現できた試合数)
- セットプレー得失点一覧
オフシーズンの個別テーマ設定
強化1テーマ×8週間。KPIと練習計画をノートの最初に固定化。
動画活用とノートのリンク設計
無料ツールでの再生とクリップ管理
スマホやPCの無料プレーヤーで倍速/コマ送り。重要場面は短いクリップに分けて保存。
ノートのタグと動画タイムコードの紐づけ
例)「23:15 TR+ ◎(動画#A_02)」のように、ノートから動画へ飛べる記法に統一。
音声メモ→テキスト化の手順
試合直後に30-60秒で音声メモ→後で書き起こし→テンプレに貼り付けて清書。
共有フォルダの階層ルール
Season/節_相手_スコア/動画・ノート・サマリーの3フォルダ。命名は「YYYYMMDD_大会_相手」。
テンプレの配布・カスタマイズ手順
紙版の印刷レイアウト(A4・両面)
表:1ページ目(試合情報・ログ)。裏:2-3ページ目の要点(KPI・教訓・行動)。
スマホ/タブレット用の複製方法
メモアプリでテンプレを固定化→毎試合コピー→タイトルだけ変更。音声メモと写真は同フォルダに。
項目の増減と並び替えの基準
「迷いが減るか」で判断。重複する項目は統合、使わない欄は削除。
保管・検索性を高める命名規則
「節_相手_結果_目的」例:05_◯◯高_2-1_PA内5本。検索性が一気に上がります。
実行計画:次の1試合で試すチェックリスト
事前(前日〜試合前)にやること
- 目的を1つに固定(SMART)
- 役割TOP3とKPI3を決定
- 相手の弱点メモを1行
当日のメモ体制と役割分担
- 紙+ペン+短縮コード表の準備
- 動画係がいれば、タイムコードの記録を担当
試合直後30分の処理
- 音声メモ30秒で要点
- ライト版でハイライト/改善 各2を即記入
翌日24時間以内の深掘り
- 動画を倍速で確認→重要場面だけ再生
- 教訓3と行動3を確定、練習メニューに落とす
1週間後の再検証ミニレビュー
KPIの変化を確認→仮説の修正→次の目的を更新。
FAQ:試合振り返りノートテンプレのよくある質問
何分くらいで書くのが目安?
ライト版10分、拡張版30分。習慣化が最優先です。
主観が強くなり過ぎたときの修正法は?
「動画で確認できるか?」を基準に言い換える。分・場所・結果で始めると客観化できます。
複数ポジションをこなす場合の書き分けは?
KPIと役割TOP3だけをポジション別に差し替え。共通のフレームは一緒でOK。
勝てない時期との向き合い方は?
結果に一喜一憂せず、過程の改善率を見る。1試合1改善で十分。続けるほど確率は上がります。
継続のコツと挫折しそうな時の対処は?
「書く量を半分」にする。チェックボックスで達成感を可視化。週1回のまとめ時間を固定。
まとめ:テンプレは仮説検証のエンジンである
勝ち筋の可視化がもたらす再現性
言語化された勝ち筋は、状況が変わっても応用が効きます。勝利の確率を押し上げるのは、積み上げた小さな再現です。
小さく始めて続けることの価値
まずはライト版でOK。ノートは「完璧」より「継続」。1行でも、次の行動につながれば十分です。
次の1試合で試すべき最小アクション
- 目的を1つだけ書く
- KPIを3つに絞る
- 試合直後にハイライト/改善を各2つメモ
それだけで、あなたの試合はもう“偶然”ではなくなります。試合振り返りノートテンプレで、勝ち筋を可視化していきましょう。
