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サッカー試合後の振り返りノート書き方|勝敗を分ける項目と記録術

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試合の勝敗は偶然に見えて、実は「準備」と「再現性」の差です。サッカーは相手も環境も毎回変わりますが、あなたの中の考え方と行動は設計できます。本記事では、試合後に使える「振り返りノートの書き方」を完全ガイド。勝敗を分ける項目と、データがなくてもできる記録術、次戦の行動に落とし込む方法まで、実用的にまとめました。テンプレの丸写しではなく、あなたのスタイルに合わせて育てていける“続くノート術”を、具体的な手順で共有します。

まず結論:勝敗を分けるのは「再現性」。ノートで再現性を作る

振り返りノートの役割と価値

振り返りノートは、記憶の断片を「判断材料」に変える道具です。終わった試合を「良かった/悪かった」で終わらせず、次の試合で同じ良さを再現し、同じミスを回避するために使います。重要なのは、細かい美文を書くことではなく、次の一歩が明確になる情報を残すこと。試合を記録→分析→行動に落とす、という流れを作ることで、調子の波に振り回されない成長サイクルが回り始めます。

再現性=プロセス×データ×意思決定

再現性は「プロセス(同じ手順で振り返る)×データ(事実ベースの数値と記述)×意思決定(次戦のフォーカスを1つに絞る)」の掛け算で高まります。どれかが欠けると、振り返りは“感想文”で止まります。ノートはこの3要素をつなぐハブ。プロセスを固定し、データをため、意思決定の質を上げる場として機能させましょう。

当日中に書く理由と最適なタイミング

  • 記憶は時間とともに曖昧になります。特に「判断のきっかけ」「視界情報」は翌日には薄れがち。
  • 最適なタイミングは「クールダウン直後〜帰宅後1時間以内」。疲労が落ち着き、映像やメモが整理しやすい時間帯です。
  • 翌日に回す内容は“原因の深掘り”と“トレーニングへの落とし込み”。当日は事実記録とキーモーメント抽出までやり切ると、翌日が楽になります。

準備:振り返りノートの基本設計とテンプレート

紙かデジタルか:選び方と使い分け

  • 紙ノート:思考が止まらず書ける。図や矢印で直感的に整理しやすい。試合会場でも使い勝手が良い。
  • デジタル(スマホ/タブレット):検索性とテンプレ運用に強い。チェックボックスやタリー記録が速い。動画リンクと連動できる。
  • 併用法:試合直後は紙で素早くメモ、夜にデジタルへ転記・整理。月次まとめはデジタルで俯瞰、という二刀流が続けやすいです。

1ページ/見開きテンプレートの例

  • 左ページ:事実記録(スコア/出場/ポジション/天候/相手特徴/自分の体調)+簡易スタッツ(成功/失敗/回数)
  • 右ページ:キーモーメント3〜5件の時系列メモ→原因分析→次戦アクション1つ→外部フィードバック欄
  • フッター:自己採点(10段階)、感情メモ(3語以内)、合言葉(次戦のフォーカスワード)

試合直後・当日夜・翌日の3段階レビュー設計

  • 試合直後(10〜15分):事実だけ書く。キーモーメントを時刻つきでメモ。感情は3語。
  • 当日夜(20〜40分):簡易スタッツ集計→原因分析→次戦アクション決定。
  • 翌日(15〜30分):動画確認(あれば)→外部に質問送付→1週間の練習計画に落とし込む。

書き方のゴールデンフロー(45〜90分で完了)

ステップ1:事実の記録(スコア/出場時間/ポジション/天候)

  • スコア・結果・会場・相手の特徴(強み/弱み)
  • 自分の出場時間・ポジション・役割(例:左SB/高い位置取り/内側絞り担当)
  • 天候・ピッチコンディション・風向き
  • 体調メモ(睡眠時間/疲労/痛み/集中度)

ステップ2:簡易スタッツの集計(成功/失敗/回数)

  • パス成功/失敗、前進パス回数、ライン破壊数
  • シュート本数/枠内/期待度(良質/普通/低)
  • デュエル勝敗(攻守/地上/空中)
  • ボールロスト回数と原因(技術/判断/サポート)

ステップ3:キーモーメントの抽出と時系列メモ

  • 得失点前後5分、決定機、流れが変わったプレーを3〜5件。
  • フォーマット:時間/局面/自分の認知/選択/実行/結果(例:62分 左ハーフスペースで受け→背後走るWG見えず→安全パス→前進止まる)

ステップ4:原因分析(技術/戦術/フィジカル/メンタル)

  • 技術:ファーストタッチ、キック精度、身体の向き
  • 戦術:立ち位置、味方との距離、相手の狙いの読み
  • フィジカル:出力、持久、スプリント回数、回復
  • メンタル:プレッシャー時の自己対話、迷いの有無

ステップ5:次戦アクションを1つに絞る

  • 「やることは1つだけ」。例:前進の前向きタッチを前半で3回作る/プレス開始のコールを自分から5回
  • 指標化する(回数/時間帯/ゾーン)。曖昧な目標(頑張る/集中する)は禁止。

ステップ6:他者フィードバックに繋がる質問作成

  • コーチ/親/チームメイトへ送る3問:何が良かった?何を変えれば前進できる?特に1場面で別解は?
  • 「具体×観点×期待」で書く(例:前半28分のビルドアップ、CB→SBの縦パス判断の観点で、より良い解を教えてほしい)。

勝敗を分ける個人KPI項目(必須10指標)

ポジショニング(受ける前の立ち位置/体の向き)

評価軸:ライン間で前向きに受ける回数、体の向きが前進/後方の選択肢を同時に取れる角度か。記録例:「前向き受け6/10、背中チェック不足で2回カット」。

ファーストタッチの品質(方向/強度/スペース確保)

ボールを置く位置で次の選択肢が8割決まります。メモ例:「前向きに置けた10/14、強度過多で2回流出」。

前進貢献(ライン間通過/運ぶ/突破)

前進につながるアクションの回数と質。パス/ドリブル/運ぶでラインを1枚外した数をカウント。

デュエル勝率(地上/空中/攻守別)

単純勝率だけでなく「危険度」の重みづけが大事。自陣PA付近は×1.5で数えるなど、自分ルールを決めておくと質が上がります。

判断速度と選択肢の質(認知→判断→実行)

受ける前のスキャン回数、ワンタッチ選択の頻度、迷いの秒数。体感でOK。「迷い2秒以上×3回」は改善対象。

シュート品質(角度/距離/体勢/キック選択)

枠内率だけでなく「打てた状況が良かったか」。利き足/逆足、ニア/ファー、巻く/叩くの選択をメモ。

パスの前進距離とライン破壊数

横/後ろだけで終わらないよう、「ライン間へ通す」「縦パスで前進」の回数を数える。通らなくても狙いは評価対象。

ボールロストの原因分類(技術/判断/サポート不足)

自分の責任だけでなく、受け手/サポートの有無も分けておくと改善策が具体化します。

トランジション対応(切替初動/距離/方向)

失ってからの1歩目。ボールサイドへ寄せる/縦スプリント/カバーの角度を簡記。「初動◎/距離不足/方向逆」など。

スプリントとリカバリー(回数/タイミング)

ただ走るのではなく「ここぞ」の質。前半/後半で回数差が大きいならコンディション改善が必要です。

チームで見るべき評価項目

プレスのトリガーと連動性

相手の後ろ向きトラップ/横パス/浮き球など、かかった瞬間の全体の一歩目が揃っていたか。

ブロックの高さと隊形の間延び

ライン間の距離、背後の管理。前からいくのか、中ブロックで待つのかの共通認識を確認。

サイドチェンジの頻度と効果

同サイドで詰まっていないか。逆サイドに振った後の仕掛けの質(フリーの時間を活かせたか)。

トランジションの3秒ルール徹底度

奪って3秒で前進の意識、失って3秒で遅らせる圧力。回数と効果をメモ。

セットプレーの期待値管理(守攻)

配置のズレ、キッカーの質、こぼれ球の反応。狙い(ニア/ファー/2nd)を事前に共有できていたか。

相手の強み・弱みへの対応度

試合前の仮説と試合中の修正。相手の左サイド強み→絞り/数的優位の作り方は適切だったか。

ポジション別の書き分けポイント

GK:セーブ難易度/配球/コーチング/セットプレー対応

  • セーブの質を「期待より上/同等/下」で評価。
  • 配球(スロー/ゴールキック)の狙いと成功率。
  • 守備ラインへのコーチングの頻度と具体性。
  • セットプレーの初期位置と2nd対応。

CB:ライン統率/対人/ビルドアップの縦パス

  • 押し上げ/下げの合図とタイミング。
  • 対人の駆け引き(間合い/体の向き/手の使い方)。
  • 縦パスの刺し所とミスのリスク管理。

SB:オーバーラップ/絞り/クロスと背後管理

  • 出る/出ないの判断。背後ケアとの両立。
  • クロスの選択(速い/巻く/折り返し)。
  • インナーかアウターかの走り分け。

アンカー:予測/カバーシャドウ/前進の起点

  • ボールより先に動く予測の質。
  • カバーシャドウで消した選択肢の数。
  • 前進の最初のスイッチを入れた回数。

インサイドハーフ:中間ポジション/スキャン/侵入

  • ライン間で受ける工夫、顔出しの頻度。
  • 受ける前のスキャンとワンタッチ判断。
  • PA侵入回数とフィニッシュ関与。

ウイング:1対1/裏抜け/守備の戻り

  • 仕掛けの場所とタイミング、右足/左足の使い分け。
  • 背後ランの質(オフサイド回避/タイミング)。
  • 切替の戻りとスイッチの合図。

CF:起点化/フィニッシュ/プレスのリード

  • 楔の収まりと落としの方向。
  • 枠内と期待値の高いシュート選択。
  • プレス開始の合図とコース切り。

記録術:データなしでもできる簡易計測

タリー法(正/誤を即時カウント)

プレー毎に「|」で正/誤を刻むだけ。ベンチ/観戦者にお願いしてもOK。終わりに合計して割合を出します。

ショット・パスの手描きマップ化

コート図を簡単に描いて矢印で方向と距離を示す。色分け(成功=青/失敗=赤)で視覚化すると傾向が分かります。

自作ヒートマップの描き方(ゾーン分割)

コートを縦5×横3の15ゾーンに分け、滞在や関与の多いゾーンに丸や濃淡で印をつける。前半/後半で比較すると運動量や立ち位置の変化が見えます。

ランニング指標の簡易記録(体感×時間帯)

「出力(10段階)×時間帯(0-15/16-30/…)」で自己評価。スプリント指標は回数と最大化した場面のメモで十分効果があります。

時間帯別の出来不出来(5分刻み評価)

各5分に◎/○/△/×をつける。得失点や交代と重ねてみると、流れの変化点が見やすくなります。

キーモーメントの見つけ方

得失点の前後5分の分析

得点時は何が起点だったか、失点時はどこで予兆があったか。トリガーの発見が再現性につながります。

交代・布陣変更直後の変化

誰が、どこで、何を変えたか。自分の役割がどう変化したかを1行で記録。

連続ミス/連続成功が起きた局面

メンタルや判断の連鎖が発生しやすい場面。原因とリセット方法をセットで書く。

セットプレー起点の流れ

CK/FK後の2ndボール対応。配置のズレやマークの受け渡しを具体化。

判定後のメンタル揺れの影響

判定への不満がその後の2〜3プレーに影響したか。自己対話の言葉を記録して次に備える。

客観と主観を分けて書くコツ

事実/解釈/感情の3段ボックスで整理

  • 事実:時間/場所/相手/自分の動作(動画で確認可能なもの)
  • 解釈:なぜそうなったかの仮説
  • 感情:嬉しい/悔しい/焦り/怖さ など短語

この順で書くと、感情が分析を上書きしにくくなります。

バイアス回避(直近効果/確証/結果論)

  • 直近効果:最後のプレーに引っ張られないよう、前後5分も必ず見る。
  • 確証バイアス:仮説と反対の証拠も1つ探す。
  • 結果論:成功/失敗に関わらず「選択は妥当だったか」を評価する。

動画がある場合/ない場合のメモ術

  • ある場合:タイムスタンプとキーワードをノートに併記。後で3回だけ見返す(全体→自分→関係者)。
  • ない場合:現地メモを増やす。図で自他の位置関係を残すだけでも効果大。

メンタルログとコンディション管理

自己対話の言語化(プレッシャー時のキーワード)

自分を安定させる「合言葉」を決めて書く。例:「肩越しスキャン」「前向きタッチ」「背後は見るだけ」。短いほど試合中に呼び出せます。

コンディションチェック(睡眠/疲労/痛み/集中)

睡眠時間、目覚めの質、筋肉痛の場所、集中度(10段階)。数字化して変化を追うと、プレーとの相関に気づけます。

試合前ルーティンの効果検証と修正

アップの順番、食事、音楽、呼吸法の有無。良かった日は何をしたか、悪かった日は何が抜けたかを具体化します。

親・指導者と共有するフィードバック欄

質問テンプレート(具体/観点/期待)

  • 具体:前半28分、左サイドのビルドアップ
  • 観点:縦パスのリスク管理
  • 期待:次はどの条件で刺すべきか1つ教えてください

合意した次戦フォーカスの記録

コーチ/親と合意した「次戦1テーマ」をノート上で明文化。チーム内の役割との整合も確認。

ポジティブハイライトの抽出

良かった3プレーを必ず書く。再現ポイント(姿勢/視線/声/助走)を言語化すると伸びやすくなります。

1週間の練習計画に落とし込む方法

優先度マトリクス(技術/戦術/フィジカル/メンタル)

次戦アクションに直結する1〜2項目だけ高優先(A)。他は維持(B)か後回し(C)。やることを減らすのがコツです。

ドリル選定と量の決定(強度×頻度)

  • 例:前向きタッチ強化→壁当てワンタッチ→ターン→縦パスを10分×3セット
  • 判断強化→2対1/3対2の制限付きゲームを週2回

ミクロサイクル(試合週)の反映ポイント

  • 試合2〜3日前:負荷を落として質重視(スプリント短時間)。
  • 試合前日:セットプレー確認/合言葉の共有。
  • 当日:合言葉の再確認と成功イメージのリハーサル。

失敗しない運用のコツと継続術

時間と場所の固定(トリガー化)

「帰宅後の水分補給→ノート5分」のように、既存の習慣に紐づけます。場所も固定すると迷いが減ります。

3行ルールと空欄OKで継続率を上げる

忙しい日は「事実1行/キーモーメント1行/次戦1行」。埋まらない欄は潔く空ける。完璧主義は続きません。

週次レビューと月次要約の作り方

  • 週次:良かった3/改善1/合言葉のアップデート。
  • 月次:KPI推移(上がった/停滞/下がった)を原因とセットで1ページに。

小さなご褒美で習慣化

ノートを埋めたら好きなドリンク、月次要約ができたら新しいテープ購入など、行動に即したご褒美を設定。

実例フォーマット(記入例ガイド)

基本情報欄(大会/相手/布陣/自ポジ)

例:U18県リーグ 第6節/vs◯◯高校/自チーム4-3-3 相手4-4-2/自分:右SB 先発80分

個人KPI欄(目標/実績/差分)

  • 前進縦パス:目標5→実績4(-1)
  • デュエル勝率:目標60%→実績67%(+7%)
  • ボールロスト:目標3以内→実績5(+2)判断由来3/技術2

キーモーメント欄(時刻/状況/判断/結果)

  • 28分 自陣右で前進停滞→縦刺す条件不足→内側へ運ぶ→IH前向きで前進再開
  • 62分 サイド高位置→背後ケア遅れ→相手スルー→決定機許す(未失点)
  • 74分 カウンター局面→早めに内絞り→スチール成功→自らクロス(枠外)

改善/次戦アクション欄(1点集中)

「背後管理の優先順位を明確化。高位置の時はCBとコール→背後ケア合図を自分から3回」

フィードバック欄(外部コメント/合意事項)

コーチ「縦刺しは良いが、相手2列目の距離を見る。合図→確認→実行の順で」/合意:次戦のフォーカス=背後ケアの初動

よくある悩みへの答え

数値化が面倒なときの省略法

「○/×/△」の3値化で十分。終わりに○=+1、×=-1、△=0として差分だけ記録。

気持ちが落ちる日の書き方

感情から書いてOK。「悔しい→なぜ?→次は?」の3行だけでも次戦に向けた矢印ができます。

時間がない日の最短版テンプレ

事実1行+キーモーメント1つ+次戦1アクション=合計3行。写真があればノートに貼る/アプリに添付。

続かないときのリセット手順

  • テンプレを半分に削る(項目を減らす)。
  • 書く時間を短くする(5分から再開)。
  • 成功体験を先に書く(ポジティブ3つ)。

まとめ:ノートは“次の一歩”を決めるために書く

再現性のある上達サイクルの確立

同じ手順で、事実を集め、仮説を立て、行動に落とす。これがブレない選手の土台です。

小さな改善の積み上げが勝敗を変える

1試合で変えられるのはわずかでも、5試合積み重ねれば別人になります。ノートはその道標です。

次戦までの行動に落とすことが最重要

最後は「次戦1テーマ」を書いて終える。ノートは“終わり”ではなく、練習と試合をつなぐ“スタート”です。

付録:チェックリストと評価スケール

試合後30分チェック(体/心/記録)

  • 体:痛み0-10/疲労0-10/水分補給済
  • 心:感情キーワード3語(例:悔/伸/冷)
  • 記録:事実入力/キーモーメント3件/次戦仮テーマ

当日夜チェック(KPI/キーモーメント)

  • KPI集計(10指標のうち3〜5)
  • キーモーメント原因分析(技術/戦術/フィジカル/メンタル)
  • 次戦アクション1つ確定/合言葉更新

翌日レビュー(原因/対策/共有)

  • 動画確認(あれば)/反証探し
  • 練習計画作成(強度×頻度)
  • 外部に質問3つ送付/合意事項記録

次戦前見返しチェック(焦点/合言葉)

  • 焦点:今試合の1テーマは明確か
  • 合言葉:試合中に口に出せる短さか
  • 最初の5分でやること:1つだけ決めたか
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