トップ » 知識 » サッカーのイングランド代表W杯予選成績を数字と戦術で徹底解説

サッカーのイングランド代表W杯予選成績を数字と戦術で徹底解説

カテゴリ:

サッカーのイングランド代表W杯予選成績を数字と戦術で徹底解説

サッカーのイングランド代表W杯予選成績を、データと戦術の“二軸”で読み解きます。直近の欧州予選(特にカタールW杯行きの予選)で見えた強みと課題、再現性の高い勝ち筋、そして日々の練習に落とす方法まで、実戦に役立つ視点でまとめました。数値は公表ソースに基づく傾向を扱い、戦術は映像から読み取れる原則を言語化します。

導入:イングランド代表のW杯予選を“数字×戦術”で読み解く意義

なぜ成績をスタッツで分解すると勝ち上がり方が見えるのか

勝点や得失点差は「結果」を示しますが、次の試合に活かすには「過程」を掴む必要があります。xG(得点期待値)やxGA(失点期待値)、シュート位置、ボール奪取位置、ファイナルサード侵入回数といった指標は、チームがどのようにチャンスを作り、どのように危険を減らしているかを可視化します。予選は相手のレベル差が大きくなりがちで、“勝ち切る”試合運びが求められるため、過程の質=再現性が勝ち上がりの鍵になります。

戦術分析とデータ分析をつなぐ見方のフレーム

おすすめのフレームは次の5点です。

  • 配置:基本システムと可変(試合の流れで何が変わるか)
  • 前進:ビルドアップの狙い(誰がどこで数的優位を作るか)
  • 創出:チャンスの型(ハーフスペース攻略、スイッチ、セットプレー)
  • 奪回:プレスとリトリート(どこで、誰がトリガーになるか)
  • 管理:先制・リード時のゲームコントロール(テンポ、陣形、高さ)

このフレームに主要スタッツを重ねれば、「数字が良い/悪い」の一歩先、つまり「なぜ良い(悪い)のか」「どう再現するのか」まで届きます。

予選フォーマットと前提条件の整理(UEFAのW杯予選の仕組み)

グループステージとプレーオフの構造

UEFAのW杯予選は、各グループの1位が本大会へ自動出場。2位は他の2位や成績上位のネーションズリーグ成績国とプレーオフで争います。プレーオフはパス(経路)に分かれ、シングルマッチの準決勝・決勝で出場権が決まります。ゆえに「グループ1位通過」は、余計なリスクと試合数を避けるうえで非常に価値があります。

勝点・得失点差・当該成績の優先順位

グループ順位は、勝点→得失点差→総得点→その他の順で決まるのが基本です(当該成績は通常、得失点差・総得点よりも後に参照されます)。つまり、勝つだけでなくスコアの“幅”も戦略上の意味を持ちます。特に力差のある相手には「早い先制+追加点」で得失点差を積み上げる発想が実利的です。

日程密度とローテーションの影響

近年は1ウインドウで3試合が組まれることもあり、ターンオーバーは必須。固定メンバーで走り切るより、「相手とフェーズ(時間帯)ごとの役割適正」で入れ替える方が、パフォーマンスの平準化と怪我予防に有効です。イングランドも、主軸を据えつつ周辺ポジションで入れ替え、強度と質を両立させてきました。

直近W杯予選の全体像:グループ構図と通過シナリオの整理

グループ内の競争環境(相手の強み・弱みの概観)

直近のカタール大会に向けた欧州予選で、イングランドはポーランド、ハンガリー、アルバニア、アンドラ、サンマリノと同居。格上は少なく、しかしポーランドやハンガリーは一発の破壊力とセットプレーに強み。下位2チームには低ブロック+粘り強い守備が想定されました。シナリオとしては「直接対決で落とさず、下位相手に取りこぼさない」が最適解。実際に無敗で首位通過を果たしています。

ホームとアウェーでのパフォーマンス仮説

ホームはボール保持と押し込みで主導。アウェーは相手の勢いをいなすミドルブロックを混ぜつつ、前半の無失点管理→後半勝負のパターンが多く見られました。ホームでの先制→追加点のテンプレ化、アウェーでの「前半は相手の得意形を消す」抑制思考は、数字(被シュート数やxGAの低さ)にも表れやすい傾向です。

早期確定と最終節勝負、それぞれのリスク管理

勝点を早々に積み上げれば、終盤はローテーションとオプション検証に回せます。逆に最終節勝負になると、セットプレー1本や判定一つが明暗を分けるリスクが増大。イングランドは序盤から得失点差を積み、最終局面の不確実性を下げる運び方ができていました。

主要スタッツで読むイングランド代表の強みと課題

攻撃:xG(得点期待値)、シュート品質、枠内率、セットプレー寄与

特徴は「高品質ショットの量産」。PA内中央への侵入が多く、シュートの平均距離が短めになりがち。クロス一辺倒ではなく、ハーフスペースで前向きを作ってからのラストパスが多いのもポイント。セットプレーは代表の伝統的な武器で、予選でも直接FKやCK二次攻撃からの得点が積み上がる傾向がありました。

守備:xGA(失点期待値)、被シュート抑制、危険地帯侵入のコントロール

被シュート数自体が少ない試合が多数。危険地帯(PA中央)へは入られても最後でブロック、あるいは外へ追い出す対応が安定。相手のロングボール→セカンド回収に対しては一時的に押し込まれる時間もありますが、最終局面の集中で失点を最小化する傾向が見られます。

トランジション:ボール奪取位置、カウンター頻度と効率

中盤での奪取から縦に速い攻撃は、予選でも強力。特にウイングやインサイドハーフの背後ランが、相手SBの裏を突くパターンで刺さります。ハイプレスは相手格下のときに強め、同格以上にはミドルブロックで回収狙いに切り替える可変が特徴です。

ボール保持:前進率、ファイナルサード侵入、PA侵入の再現性

インバートSBや落ちるCF(9番)の活用で中盤の数的優位を作り、中央—ハーフスペース—大外の順で優先度を調整。ファイナルサード侵入はサイド偏重になりすぎず、中央のレイオフを介すことでPA侵入の質(体の向き・フリーの角度)を確保しています。

ゲームコントロール:先制時とビハインド時の期待得点差推移

先制後はラインコントロールとテンポ調整で、相手のリスク増大を待つ“受け流し”が機能。ビハインド時はSBの位置を一段押し上げ、二列目の枚数を増やしてPA周囲の占有率を高める運びに。期待得点差(xG差)をジワッと広げていく、急がず崩す進め方が特徴的です。

戦術モデルの骨格:可変システムと原則の整理

基本システムと可変(4バック⇄3バック、2CH⇄1アンカー)

土台は4-2-3-1/4-3-3。状況次第で3バック化(SBが高い位置取り、またはCBが広がりアンカーが降りる)も選択肢。ダブルボランチで安定を取り、終盤に1アンカー+8番2枚で押し込みを強める形も定番です。

ビルドアップ:CBの立ち位置、偽SB/インバート、インサイドレーン活用

CBは広く取り、GKも組み立て参加。SBは内側に入り、中盤で数的優位を作るか、逆に大外で幅を確保してウイングを内側に入れるかを使い分け。9番の降りる動きで縦ズレを作り、8番やウイングが空いたレーンへ差し込むのが狙いです。

チャンス創出:ハーフスペース攻略とスイッチングのタイミング

ハーフスペースの受け手に対して、逆サイドの大外が同時に幅を取り続けることで、最後のスイッチの選択肢を複数化。相手CHが食いついた瞬間に“外→中”の折り返し、食いつかないなら“中→外”の速い展開でクロス数本以内に仕留める型を持ちます。

守備:ミドルブロック基調かハイプレスか、トリガーの設定

格下相手にはハイプレスでSB—CB間へ誘導して刈り取る。格上・アウェーではミドルブロックで中央封鎖。トリガーは「相手の背向きレシーバー」「GKへの戻し」「大外で足元が止まる」。これらで一気に圧をかけ、前向き奪取からショートカウンターにつなげます。

リスク管理:リスタート対応とゲームマネジメントの手順

セットプレーはハイブリッド(ゾーン+マン)。CK守備はニアゾーンを厚くし、クリア後の二次球へ8番・ウイングが素早く反応。終盤リード時は、ボール保持で時間を使いつつ、敵陣でのスローインやFKを増やしてテンポを切るのが基本線です。

ゴールを生むパターンの再現性:“勝ち筋”の定型化

早い先制点からの支配と追加点テンプレート

開始15分で強度を上げ、サイドに圧をかけてCK/間接FKを増やす→二次攻撃で押し込む→PA内での反転または折り返しで先制。このあと、相手がラインを上げた瞬間に背後へ差し込み、2点目を奪うのが王道パターンです。

低ブロック攻略の定石:幅取り→逆サイド→PA侵入

3人目の動きでライン間に顔を出し、逆サイドの大外—ハーフスペースで時間を作る→PA内のカットバック。クロス本数に頼るより、PAライン手前での“受け手の向き”を整えることがポイントです。

トランジション直撃:奪って3本以内で仕留める型

中盤で奪取→縦パス→落とし→ラストパス(またはスルー)。この3〜4本以内の連続でGKと1対1へ。ウイングの内側ランと9番の外引きでCBを迷わせる動きが肝です。

セットプレーの武器化:キッカーとターゲットの役割分担

キッカーはニア/ファー/ニア上/グラウンダーを撃ち分け、ターゲットは1stコンタクトと2ndボールの役割を明確化。スクリーンでフリーマンを作り、走り込むコースを固定するより“空間”を先に取るのが再現性を生みます。

終盤のフェーズ管理:交代カードでテンポと重心を調整

リード時は、走力のあるウイングで背後の脅威を残しつつ、ボランチを“守備寄り”に差し替える。追う展開では、SBを高い位置で張らせて枚数を増やし、インサイドに創造性のある選手を同時起用するのがセオリーです。

相手別ゲームプランの変化:スカウティングに基づく調整

徹底した低ブロックに対する崩しとミドル活用

PA内のスペースが消える相手には、ミドルでGKの重心を下げさせた後に、同サイド再攻撃でズラす。ペナルティアーク周辺にシュート脅威を置くと、相手CHが一歩出てくるので、背後のハーフスペースが空きます。

ハイプレス相手への回避策:第三の選手・背後走・長短併用

プレス回避は“3人目”の角度がカギ。CB→8番→落ちる9番→大外解放、あるいはGK→大外のターゲット→内側の落としで前進。背後へのランと足元の長短を交互に使い、相手のラインを伸ばしてから中央に差し込みます。

空中戦が強みの相手へのセットプレー駆け引き

相手が高さで優位な場合、CKはグラウンダーやショートを混ぜ、守備時はゾーンを厚めに。セカンド回収を最優先し、トランジションで数的同数を避けます。

アウェー環境特有の対処:前半のリスク管理と後半勝負

アウェーでは前半にラインを無理に上げず、相手の勢いを許容。55〜70分の時間帯に交代で強度を注入し、終盤は相手の消耗を見て一気に畳みかけるのが現実的です。

キープレーヤーの役割と相互作用(ポジション別プロファイル)

9番の使い分け:ポスト型と背後型で変わる周囲のタスク

ポスト型なら、9番が落ちる→8番やウイングのインナーランが第一選択。背後型なら、ボールサイドの8番はボールサイドへ寄り、逆サイドのウイングが中に絞ってこぼれ球回収。9番の特性に応じて2列目の角度が変わります。

10番・8番:創造性とリトリート時の守備負荷のバランス

10番は前向き受けでラストパス、8番は二次攻撃の押し込みと即時奪回。リトリート時は縦のスライドでCH脇を閉じ、外へ誘導してから囲むのがルールです。

ウイング:インサイド型/アウトサイド型の幅と深さの出し方

インサイド型はハーフスペースで受けて決定機に直結。アウトサイド型は幅と縦突破でCKと大外起点を量産。両タイプを試合中に入れ替えることで、相手SBの対応を難しくします。

SB:インバートとオーバーラップの条件付き可変

アンカーが捕まる時はSBが内側で数的優位、ウイングが外で幅。逆に相手の大外が緩い時はSBが幅で押し上げ、ウイングを内側の得点位置へ。ボールサイドと逆サイドで非対称に使い分けるのがポイントです。

GK:スイーパー能力とロングキックの配置誘導

背後ケアとビルドアップ参加はもちろん、ロングキックで相手のプレス方向を誘導。大外に蹴って相手SBを釣り出し、その裏に二手目を落とすなど、攻守の“方向付け”を担います。

左右非対称の攻守設計:強みサイドの特定と活用

右肩上がり/左肩上がりの可変が生む優位性

例えば右で内側に絞るウイング+外を走るSB、左は外幅のウイング+内側のSBで中盤人数を増やす、といった左右非対称がベース。相手の弱点側へ人とボールを重ね、逆サイドは“遅れて効く”形を狙います。

逆サイドの“遅れ”を使ったスイッチの精度

同サイドで時間を作り、逆サイドは一拍遅れて幅を最大化。対角へのスイッチは、受け手の体の向き(内向き)とサポートの距離(10〜15m)をルール化すると成功率が上がります。

サイドチェンジ後の二次崩しテンポ設定

スイッチ後は即クロスに固執せず、1本内側→外→内の“ジグザグ”でズラす。PAラインの三角形(大外・ハーフスペース・頂点)の角度を崩す意識が鍵です。

時間帯別の戦い方:立ち上がり・飲水後・終盤の最適化

立ち上がり15分のプレス強度と狙い所

前から行く時は、相手CBの利き足側を切り、SBへ誘導してタッチラインで囲む。早めにCK/スローインを増やし、スタジアムの空気を味方に付けます。

飲水後・ハーフタイム後のセットプレー設計

プレーが切れた直後は集中が散りやすい時間。用意しておいたショートCKやニア潰しのバリエーションを投入し、再開直後の一撃を狙います。

終盤のブロック形成・時間消化・交代のセオリー

ブロックは4-5-1で幅を締め、前線は背後の脅威を維持。時間消化は敵陣でのファウル誘発、コーナーフラッグ周辺の保持、遅攻でのリスク最小化が基本。交代は「強度の維持」と「セットプレー強度」のどちらを優先するかを明確にします。

データの読み方と入手方法:再現性の検証プロセス

公開スタッツの活用(xG、PPDA、ファイナルサード侵入など)

xG/xGAはチャンスの質、PPDAは守備の圧力、ファイナルサード侵入は押し込み度を示します。これらを「ホーム/アウェー」「先制前/先制後」「交代前後」で分解して見ると、真の強みと課題が浮かび上がります。入手先の例としては、UEFA公式のマッチレポート、FBref、Understat、WhoScoredなどが一般的です。

試合視聴時のチェックリスト:5つの観点で記録する

  • ビルドアップの出口(誰が前向きで受けたか)
  • ハーフスペース侵入回数とそこからのシュート/決定機
  • プレストリガーと奪取位置(自陣/中盤/相手陣)
  • セットプレーの設計(キック種類、走路、ゾーン配置)
  • 先制前後のライン高さとテンポの変化

サンプルサイズとバイアス:数字の“落とし穴”

予選は相手レベルが幅広いため、1〜2試合の数字で結論を出すのは危険。ホーム偏重や極端な天候、早い時間の退場など、バイアス要因も合わせてメモしておくと解釈の精度が上がります。

練習に落とし込む:戦術原則を体得するドリル例

ビルドアップ三人称連携ドリル(CB-6-8の角度設計)

配置:CB2枚・6番・8番・SB1枚・ウイング1枚。制約:6番は背中に背負いながら半身で受ける、8番は常にCBと6番の見える角度。目標:3本以内で中盤に前向きのフリーを作る。評価:前向き受けの回数と、受けた後の前進距離。

プレストリガー反復(外切り/内切りの共通言語化)

2対2+サーバーのミニゲーム。トリガー合図で片側が外切り、もう片側は内切り。カバーシャドーの位置とボール保持者の足元を固定する癖付けを行います。

セットプレー設計(ゾーン+マンのハイブリッド配置)

攻撃CK:ニアで潰す役、ファーで空間先取り役、ペナルティスポット付近のフリーマンを固定。守備CK:ニアと中央はゾーン、相手のキーマンにマンマークを付与。二次球の回収ラインを事前に決めます。

制約付きフィニッシュゲーム(PA侵入の質を可視化)

8対8+GKで、PA内からのシュートは2点、PA外は1点。ただしPA外のシュートでCKを取れば+0.5点など、得点の“価値”を試合に近い形で調整します。

トランジション2タッチ限定の即時切替トレーニング

縦40×横35mで6対6+フリーマン2。奪ったチームは最初の3アクションを2タッチ以内という制約。狙いは「落とし」「背後」「逆」の優先順位を自然に身につけることです。

歴代W杯予選との比較:トレンドと継続性

得点源の変遷:流れの中とセットプレーの比率

2018年行きの欧州予選はロースコアの試合が多く、堅さが前面に出ました。直近サイクルでは、セットプレーの脅威は維持しつつ、流れの中でのPA内侵入回数を増やして総得点を伸ばす傾向が見られます。

守備ブロックの高さと強度の推移

大一番ではミドルブロック重視は継続。ただし格下相手にはハイプレスの投入が増え、前向き奪取からのショートカウンターで早い時間に主導権を確保する色が濃くなりました。

ビルドアップの形の変化とキーマンの役割

インバートSBの活用が一般化し、9番の降りる動きとの連動も精緻化。中盤での三角形(CB-6-8)の作り方が洗練され、相手のプレスを“はがす”回数が増えています。

若手台頭とポジション競争が与える均衡

ウイングやインサイドハーフにタレントが揃い、ポジション競争が戦術的オプションの幅を広げています。相手に応じた“顔ぶれの最適化”が、予選の安定感につながっています。

よくある疑問(FAQ)

xGが高いのに得点が伸びないのはなぜ?

相手GKの好守やブロック密度の高さなど偶然要素もありますが、PA内での「体の向き」と「ファーストタッチ位置」の質が落ちると、xGは高くても決まりません。解決策は、受け手を左/右利きで使い分け、得意足でファーストタッチできる配置にすること。

3バックと4バック、予選ではどちらが安定する?

格下相手に主導権を握るなら4バック基調が前向きな人数を確保しやすい。一方でリード後や強度が落ちる時間帯は、3バックで大外の守備安定を担保する選択も有効。可変で使い分けるのが現実的です。

スター不在時のプランBはどう組み立てる?

個の突破力が落ちるときは、セットプレー比率と二次攻撃の設計を上げる。ウイングを“幅役”に固定してクロスの質と回数を上げ、逆サイドの押し込みでセカンドを拾う再現性で補います。

PKへの依存は強みか弱みか?

セットプレーやPKで得点できるのは強み。ただし依存し過ぎると流れの中の得点力が落ちる恐れ。両方をバランスさせるには、PA侵入の回数と質を上げつつ、ミドルの脅威で相手を前に出させるのがポイントです。

まとめ:数字と戦術が示すイングランド代表の“勝ち上がり方”

再現性の高い勝ち筋と改善余地の要点整理

  • 強み:PA内中央での高品質ショット、セットプレーのバリエーション、先制後のゲーム管理
  • 鍵となる原則:インバートSB+9番の降りで中盤優位、ハーフスペース起点のスイッチ、ミドルブロックとハイプレスの可変
  • 改善余地:押し込み時のセカンド回収率向上、低ブロック相手での“もう一手”(ミドル→同サイド再攻撃の質)

次のノックアウトで活きる予選の学び

予選で培ったのは「優位を作り、手順で勝つ」再現性。ノックアウトでは相手クオリティが上がり、一発の精度がより重要になります。だからこそ、セットプレーの洗練、終盤の交代カードの明確化、そして“先制後に決め切る二点目”のテンプレ化が、そのまま勝敗を分ける武器になります。数字で過程を可視化し、戦術原則を練習に落とす。この積み重ねが、次のステージでもイングランドを前に進めていくはずです。

RSS