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ダブルタッチのやり方・コツと上達練習法完全解説

あなたのサッカースキルを磨く上で、相手を簡単に抜き去る武器になり得る「ダブルタッチ」。テレビで観るプロ選手のような華麗な抜き技に、憧れたことはありませんか?
本記事では、ダブルタッチの基礎知識から実戦で使えるやり方、トレーニング法、よくある失敗への対策まで、細かく解説します。高校生以上の現役プレイヤーはもちろん、サッカーを頑張るお子さんのスキルアップを応援したい親御さんにも役立つ内容です。
あなたのピッチでの選択肢をぐっと広げる「ダブルタッチ」、今日から一歩踏み込んでみませんか?

ダブルタッチとは?基礎知識とその魅力

ダブルタッチの定義と由来

ダブルタッチとは、足裏やインサイドを使って、左右で連続してボールに触れながら相手をかわすサッカーのドリブルテクニックです。
第一タッチでディフェンダーと自分に距離を作り、素早く逆方向へ二度目のタッチで抜け出すことで、相手の体勢を崩します。
起源は南米のストリートサッカーとも言われ、近年ではヨーロッパのトップリーグや日本のプロサッカー選手にも頻繁に使われるテクニックに。
「シンプルゆえ奥深い」。そんな魅力が、サッカー経験者を中心に人気を集めています。

なぜ現代サッカーで重要なのか

現代サッカーは、ディフェンスの圧力が非常に早く、ボール保持者にかかるプレッシャーも一層激しくなっています。
このダブルタッチは、シンプルな動作で一瞬にして守備を置き去りにできるため、狭いエリアやゴール前の局面で数多くのプロも武器にしています。
1対1における突破力を身につけるだけでなく、瞬時の判断とボディバランス、駆け引きの感覚も養われるため、幅広いスキルアップに結びつくのがダブルタッチの最大の魅力です。

ダブルタッチの基本的なやり方とステップ解説

ステップ1:最初のタッチの方法

まず、相手と向かい合いながら、ボールをやや自分の前(利き足前)に置きます。
最初のタッチは押し出すように軽く足裏またはインサイドでボールを外側(右足の場合は右側)へ動かします。
この時、タッチが大きすぎるとボールを失いやすいので、相手の脚が届かないギリギリの位置を意識することがポイント。自分の身体ごと少しだけボールの動きについていく感覚でやると安定します。

ステップ2:二度目のボールタッチ

最初のタッチと逆の足(または同じ足でもOK)ですぐにボールを内側に戻すように、横または斜め前方向へ二度目のタッチを加えます。
この時も足裏かインサイドを使い、タイミングよくスムーズにボールを動かすことが肝心。
相手が最初の動きに反応して足を伸ばしてきた瞬間、「逆を突く」ようなイメージで素早くボールを運びましょう。
この2回目のタッチで一気に相手を置き去りにできれば、ダブルタッチの成功です。

ダブルタッチ成功のコツ

シンプルですが、奥が深い動作です。コツは、「速さ」より「リズムとタイミング」
急がず、相手の重心移動や足の動きをしっかり見て、上手く逆を取りましょう。
また、2回目のタッチ後に一歩ダッシュできるよう、踏み出しの準備も忘れずに。
慣れないうちは自分の「クセ」も出やすいので、動画などで客観的にフォームを確認するのもおすすめです。

成功するための体の使い方・意識すべきポイント

重心の移動

ダブルタッチを成功させる最大のコツは「重心」を巧みに移動させることです。
タッチ時はやや膝を曲げて、重心を低めに構えると素早く動き出せます。
身体全体をリラックスさせて、お尻の下に重心を乗せるイメージ。
最初のタッチではボールと一緒に体重を外側へ乗せ、二度目は一気に逆へシフト。
ディフェンスの動きも意識して、相手の反応を見ながら左右に重心をズラせる感覚を身につけましょう。

視線とフェイントの意識

相手DFに「動く」「仕掛ける」ことを予感させる視線と姿勢も重要なポイント。
敢えてボールとは逆方向を一瞬チラ見する「アイコンタクトのフェイク」や、上半身をやや大きくひねって「行くぞ」と見せる動きも有効です。
フェイントの意識が加わることで、単純なボールコントロール以上に優位に立てます。

足元以外の活用(上半身・腕の使い方)

実は「腕」の自然な振りや「体幹」の使い方がダブルタッチには隠れた重要ポイント。
腕を広げたり肩を張るだけでも、相手との接触を避けやすくなり、適切なバランスが取れるようになります。
特に、高校生以上の男子プレイヤーは、フィジカルの強さも活かしながら、上半身全体を柔軟に使ってみることがさらなる上達に繋がります。

シーン別:試合で使えるダブルタッチの実践例

サイドでの1対1を突破する場合

ピッチのサイドライン付近で、サイドバックやウイングの選手が相手DFと向かい合った場面。
ここでのダブルタッチは、外→内への動きや内→外への切り返しで相手の裏を狙えます。
タッチの幅はサイドなら大きめ、角度は小さめでコースを作れるのが利点。
スペースを読み、ワンツーの起点やクロスへの動き出しにも活かせます。

中央でプレッシャーを受けている場合

ボランチやトップ下の選手が中央でプレッシャーを受けた時、ダブルタッチは狭いスペースを打開する必殺技。
素早く左右にボールを動かすことで、プレスをかわし、ひと呼吸分のスペースと時間を創出できます。
奪われそうなら、「引く」選択肢も含めて冷静さを忘れずに使い分けてみましょう。

ゴール前でのエグい使い方

ゴール前、CBとGKが迫る一瞬の駆け引き、ここでのダブルタッチは特に威力を発揮します。
シュートと見せかけてダブルタッチを入れることで、相手DFやGKのタイミングをズラし、決定的なシュートチャンスが生まれます。
リスクも大きいですが、決まった時の爽快感は格別です。

ミスを減らす!よくある失敗とその改善方法

タッチが大き過ぎてボールを失うパターン

ありがちな失敗例が、「最初のタッチが強すぎてボールが遠くへ転がりDFに奪われてしまう」ケース。
改善のコツは、自分の歩幅と腕の広がり程度を目安に、最初は小さめのタッチから慣れること。
ボールが離れる距離やスピードを動画や鏡で確認し、無理にスピードアップしないようしましょう。

相手に読まれやすい原因

いつも同じパターンでダブルタッチを仕掛けていませんか?
読まれやすさの原因は「予備動作」や「タッチの間」がワンパターンだから。
解決策は
・左右(内外)のバリエーションを増やす
・時々ダブルタッチを仕掛ける「フリ」をしてみる(抜かないフェイク)
・1回目タッチを押し出しすぎない
など工夫しながらチャレンジしてみましょう。

身体に力が入りすぎて動きが固い場合の対策

緊張したり意識過剰になると、腕や上半身がガチガチになってタッチもギクシャクしがちです。
柔らかい膝や足首を意識し、「深呼吸」や「あくび」の動作で適度に力みをリセットするのも有効な方法です。
またBGMを流しながらリズム良くステップを刻むなども、脱・ガチガチの一助になります。

家でもできる!初心者・上級者向けトレーニングメニュー

初心者向け:基礎タッチ反復練習

狭いスペースや屋内でもできる基礎的な反復練習です。
1. 直線状にボールをセット。
2. 左右の足裏orインサイドで一回ずつ交互にタッチし、同じリズムで繰り返します。
3. 慣れてきたら、速さや幅を調整しながら行いましょう。
数分だけでも毎日繰り返すことで「タッチの感覚」「姿勢の安定」が身につきます。

上級者向け:実戦想定トレーニング

1m間隔でペットボトルやコーンを2つ置き、その間を「ダブルタッチで抜く」イメージで往復します。
タイミングや重心移動、フェイントを混ぜながら、最初のタッチ→二度目のタッチ→ダッシュ(加速)まで一連で行うのがポイント。
さらにレベルアップを目指すなら、家族に「DF役」になってもらい身体を入れてもらうと、リアルな対人感覚も磨けます。

毎日のトレーニングで工夫できるポイント

「今日はどちらの足で始めよう」「幅やリズムを毎日少しずつ変えてみよう」など、ルーティンを固定せずに変化を取り入れることが、上級者への近道です。
また、疲れている日も3回だけでも続けること、動画を自撮りしてセルフチェックすることが上達の秘訣です。

プロ選手から学ぶ!ダブルタッチの参考動画・お手本分析

世界のプロが魅せるダブルタッチ集

ダブルタッチを究極まで突き詰めているプロ選手たちは、まさにお手本の宝庫です。
例えばリオネル・メッシ選手やヴィニシウス・ジュニオール選手、国内なら三笘薫選手のダブルタッチは非常に参考になります。
動画サイトで「プロ ダブルタッチ集」などと検索してみると、多様なシチュエーションでの使い方が見られます。

参考になるプレーのポイント解説

お手本となるプロのダブルタッチプレーを見ると、
・ボールの動きに無駄がない
・重心の移動と同時に、相手を「騙す」タイミングが絶妙
・抜け出した瞬間の加速が速い
といった要素が際立ちます。
「なぜその場面で使ったのか?」観察してみると、状況判断のヒントにもなります。

自身に活かすための視点

動画を漫然と見るのではなく、
「足のどこを使っている?」「どの瞬間に相手が崩れている?」
「顔や体の向きはどうなっている?」
などに注目して、自分のプレーに映し出してみることが大切です。
自分の特徴(利き足、スピード、体格など)と照らし合わせて取り入れてみましょう。

ダブルタッチ習得がもたらすメリットとスキルアップへの展望

ダブルタッチから広がる攻撃の選択肢

一度ダブルタッチが武器になると、1対1突破はもちろん、パスやシュート、クロスといったその先の選択肢がぐっと広がります。
「ダブルタッチ→一気に加速」「ダブルタッチ→シュートフェイク」「ダブルタッチ→パス」など、多様な展開の起点になる点が最大の強みです。

今後レベルアップのために意識したいこと

ダブルタッチはあくまで「通過点」の一つ。
大切なのは、
・相手DFを観察しながらの即時判断力
・使い方のバリエーション増加
・シンプルな動作でもしっかり抜ける「体のしなやかさ」
を日常のトレーニングの中で意識することです。
焦らず、けれども諦めずに続けていくことで、あなたならではのオリジナルな「ダブルタッチ」が身につくはずです。

まとめ:あなたのピッチを彩る「ダブルタッチ」を目指して

シンプルだけど奥深いダブルタッチ。
今回紹介した基本のコツ、成功のためのポイント、トレーニング方法をぜひ今日から試してみてください。
ピッチで思いきり仕掛け、自信を持ってプレーする喜びを、ダブルタッチがきっとサポートしてくれるはずです。
継続は力なり——今日の一歩を、これからの成長につなげていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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