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サッカー ユニフォーム 下着色 ルール:アンダーシャツ/タイツ規定

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寒い季節の試合やナイトゲームでは、アンダーシャツやタイツ(インナー)なしで戦うのは厳しいですよね。ただし、サッカーの公式戦ではインナーの色にハッキリとしたルールがあります。この記事では、競技規則(Law 4)を根拠に、現場で迷わない色選びの基準、OK/NGの具体例、防寒とルールを両立する実務のコツまでをわかりやすく整理しました。今日からチーム全員が同じ基準で準備できるよう、チェックリストや購入戦略もあわせてどうぞ。

まず結論:アンダーシャツ/タイツの色はこう選ぶ

アンダーシャツ(長袖/半袖)の色基準

・シャツ袖と同じ「メインカラー」に合わせるのが原則。
・単色が基本。ロゴやステッチが目立ちすぎるもの、柄や切替が強いものは避ける。
・半袖ユニフォーム+長袖アンダーはOK。ただし、見えている袖の色がユニの袖色と同じであること。

アンダーショーツ/タイツ(ロング/3分/7分)の色基準

・ショーツ(短パン)の「主色」と同色が原則。丈はロングでも3/4(七分)でも可。
・ソックスの色に合わせるのではなく、ショーツの主色に合わせる。
・3/4タイツでソックスにかかる場合でも基準はショーツ。色の段差が目立つなら、内側に折り込むなどの工夫を。

チーム内統一の原則と例外の考え方

・同じ種類のインナーを着用する選手は、チーム内で同色に統一するのがスタンダード。
・統一できない場合、主審の判断で着用中止やテープでの応急対応を求められることがある。
・例外運用(ケガの保護など)は大会規定や主審の裁量に左右されるため、事前申請・確認が安心。

ホーム/アウェーで色が変わるときの運用

・ユニフォームの袖色・ショーツ色に合わせてインナーも切り替える。
・遠征時は「ホーム用」「アウェー用」をまとめて携行。キットチェック前に全員で確認する。
・迷ったら白/黒/チームカラー(袖色)の3色を持参しておくと対応しやすい。

公式ルールの根拠:競技規則(Law 4)を読み解く

競技者の用具に関する基本原則

・競技規則(Law 4)では安全性と識別性を重視。
・インナーは任意だが、着用するなら定められた色基準に従う必要がある。

アンダーシャツの『メインカラー』の解釈

・「メインカラー」とは袖を見たときに優勢な色。
・袖がツートーンやグラデでも、主に見える色に合わせる。
・迷う時は袖の面積が大きい方、または審判に事前確認。

アンダーショーツ/タイツの『ショーツ主色』の解釈

・ショーツで最も面積が大きい色=主色。
・側面ラインやパイピングは主色とはみなされにくい。
・上下で色の濃淡が僅かに違う場合は、全員でできるだけ近いトーンに統一する。

チーム全員の統一要件と審判の裁量

・同種類のインナーはチームで統一するのが原則的運用。
・微妙な色差や柄の扱いは主審の裁量。キックオフ前のキットチェックで判断される。
・主審が識別性の妨げと判断すれば、着用中止や交換が求められる。

国内大会規定(主催者規程)で強化される点

・国内の大会では独自の細則(ロゴサイズ、テープ色、ロングタイツ可否の明記など)が加わることがある。
・事前に主催者の「大会要項」「競技規程」「通達」を確認するのが確実。

OK/NGを一目で把握:よくあるケーススタディ

半袖ユニ×長袖アンダーシャツ:袖の色が違うケース

・OK:ユニ袖=青、アンダー袖=青(単色)。
・NG:ユニ袖=青、アンダー袖=黒/白/柄物。
・注意:袖口だけ別色は目立てばNG判断リスク。単色推奨。

黒ショーツ×白タイツ:ありがちなNG例

・黒ショーツに白タイツは原則NG。タイツはショーツの主色=黒に合わせる。
・冬の白ロングタイツは便利だが、黒ショーツのチームでは使えないので注意。

柄・切替・グラデーションのアンダー:どこまで許容?

・競技規則は単色を求める。うっすらした織柄程度は許容されることもあるが、コントラストの強い柄や切替はNGになりやすい。
・迷うデザインは避け、無地単色を選ぶのが安全。

同系色だが色味が微妙に違う:許容/非許容の境界

・同系で僅かなトーン差は実務上許容されることが多い。
・ただし、選手ごとに色差がバラつくと指摘されやすい。チームで型番を揃えると安心。

チームで色がバラバラ:現場で起きるトラブル

・キックオフ前に着用不可→選手が慌てて脱ぐ/重ねる→パフォーマンス低下。
・主審や相手との不要な交渉で時間ロス。
・予備を1~2枚用意し、ロッカールームで全員チェックが最善策。

冬場の防寒とルール両立:実務ガイド

ロングタイツを使うときの色・丈の考え方

・色はショーツ主色に固定。
・ロングでもOK。裾はソックス内に収めるとスッキリ見え、判定トラブルも少ない。

七分タイツやカーフスリーブの扱い

・七分(3/4)タイツもショーツ色に合わせる。
・カーフスリーブ(ふくらはぎ用)を使う場合、ソックス内に完全に隠れるか、見える部分がソックスと同色になるよう配慮。テープも同色に。

コンプレッションインナーの選び方(生地・厚み・伸縮)

・動きを妨げない中~高伸縮。
・厚手は保温性○だが発汗時の冷え戻りに注意。裏起毛でも通気パネルがあるモデルが快適。
・縫い目が目立つ配色ステッチは避ける(色違いに見える場合がある)。

寒冷地/ナイトゲームでのレイヤリング術

・上半身:吸汗速乾インナー+コンプレッション(色基準適合)+ユニ。
・下半身:コンプレッションショーツ+タイツ(色基準適合)+ショーツ。
・ウォームアップ時はピステ/ジャージ、試合直前に外す。体幹を冷やさない準備が大切。

柄・ロゴ・テープ:見落としがちな細部の規定

単色要件と『メインカラー』の扱い

・アンダーは基本単色。メランジや霜降りは濃淡が強いとNGになりやすい。
・迷う時は無地を選択。

メーカーロゴやマークの露出とサイズ感

・ロゴの扱いは大会規程(主催者規程)で定められることが多い。過度に大きい、複数配置、反射素材などは避ける。
・ロゴが目立って色違いに見える場合、主審判断で指摘されることも。

ソックスのテープやアンダーラップ色の合わせ方

・テープやアンダーラップは「巻く部分のソックスと同色」。
・ツートーンのソックスは、当該部分に合わせる(例:足首が白なら白テープ)。

ステッチ/パネル切替が目立つ場合の対応

・同色ステッチのモデルを選ぶ。
・切替パネルが別色に見えるデザインは避ける。どうしても使う場合はできるだけ隠れるサイズに。

色の選び方の実務:ユニフォーム一式の整合性

ホーム/アウェー/サードの全体設計

・袖色とショーツ色を起点に、アンダーの色を決めておく。
・サードを用意しているチームは、最小枚数で全キットをカバーできるインナー色の組合せを事前設計。

GKとの色被りを避ける思考法

・GKは他の選手や審判と識別できる色が必要。
・GKもアンダーは自身のシャツ袖/ショーツに合わせる。FPとインナー色が近すぎて識別性を下げないよう配慮。

遠征・連戦で迷わないインナー色セット

・上半身:白/黒/袖色(ホーム基調)の3色。
・下半身:白/黒(ショーツに合わせて)。
・収納時は「上半身・下半身・テープ」を色別に小分け袋へ。ロッカーで一目で分かる。

色あせ・洗濯によるトーン変化への対策

・同型番で定期補充。日焼け・経年でトーン差が出たら入替え。
・乾燥機高温は退色を招きやすいので避ける。

部活・クラブでの運用:チームポリシーの作り方

チーム内での色ルールを文書化する

・「アンダーシャツ=袖色」「タイツ=ショーツ主色」「テープ=ソックス当該部同色」を明文化。
・画像例の代わりに、色コードや型番で具体化するとブレにくい。

学年横断での統一:保護者への周知テンプレ

・配布文書に「購入先・推奨型番・サイズ目安・予算レンジ」を明記。
・年度初めのフィッティング会を実施するとミスマッチが減る。

新入部員向けの購入ガイドと推奨アイテム

・無地単色・同色ステッチ・ロゴ控えめのモデルを推奨。
・まずは上半身2枚(長袖/半袖)、下半身1~2枚(季節に応じて)を目安に。

大会別の追加ルールを一覧化する方法

・クラブ内共有ドキュメントに「大会名/主催者/ロゴ規定/ロングタイツ可否/備考」を一覧管理。
・毎年更新の担当を決め、通達が出たら即反映。

試合前チェック:主審・相手チームとのコミュニケーション

キットチェック時に確認すべきポイント

・袖とアンダー袖の色一致。
・ショーツ主色とタイツ色の一致。
・テープ/アンダーラップの色一致。
・チーム内統一(同種類は同色)。

色の解釈が割れるときの穏当な解決手順

・主審の判断を仰ぎ、代替案を提示(別色に交換、テープで隠す、着用中止)。
・対戦相手とも共有し、混乱のない落とし所を早めに見つける。

控えインナーの持参と現場での代替案

・白/黒の汎用色を1~2枚持参。
・袖が合わないときは長袖→半袖に変更し、素肌でプレーする選択肢も用意。

指摘を受けた際の即時対応(テープ/交換/着用中止)

・ソックスの色不一致は同色テープで即対応。
・インナーの色不一致は交換または着用中止。
・時間短縮のため、ベンチにサイズ別の予備を常備。

購入・コスパ戦略:最小枚数で最大カバー

『まず揃える3色』とその根拠

・上半身:白/黒/チーム袖色(ホーム基調)=ほぼ全試合をカバー。
・下半身:白/黒=多くのショーツ主色に適合。

サイズ/丈(半袖・長袖・3分/7分/ロング)の選択基準

・上半身:半袖1+長袖1(寒冷地は長袖2)。
・下半身:ロング1+3/4 1(寒さと可動のバランス)。
・伸縮が高いモデルはサイズダウンしすぎない(血行・可動を阻害)。

汎用性の高い単色モデルの見極め方

・ロゴ小さめ、同色ステッチ、艶控えめ。
・複数年継続販売モデル=買い足しやすくチーム統一に有利。

長期運用でコストを下げる洗濯・保管術

・洗濯ネット使用、漂白剤・高温乾燥を避ける。
・汗抜き後に陰干し。直射日光は退色の原因。
・シーズンオフは色別に収納し、来季に備えて不足サイズをメモ。

年代・カテゴリー別の注意点

高校・大学・社会人で起こりがちな相違点

・社会人の地域リーグは主催者通達が細かい場合あり。
・大学・高校は学校単位で統一購入が多く、型番固定で運用しやすい。

スクール/ジュニア世代の実務上の配慮

・成長を見越してサイズを少し余裕に。ただしダボつくと寒い&動きにくいので注意。
・保護者向けに「色基準の早見表」を配布すると購入ミスが減る。

地域リーグ/トーナメントでのローカルルール確認

・ロングタイツ可否やロゴ規定は大会により差がある。
・登録時または組み合わせ発表時に必ず確認し、疑義は主催者にメールで残す。

女子チーム/混成チームでの配慮事項(参考)

・防寒と快適性重視。肌が透けにくい生地を選ぶと安心。
・サイズ展開(ユニセックス/ウィメンズ)を確認し、同色で統一。

最新動向とアップデートへの備え

競技規則の更新サイクルと確認方法

・競技規則は毎シーズン更新されうる。開幕前に最新版のLaw 4を確認。
・変更点は主に通達で共有されるため、主催者の公式情報に目を通す。

国内主催者の通達・通告の読み方

・「インナー」「アンダーシャツ」「タイツ」「テープ」などキーワードで検索。
・適用開始日、対象カテゴリー、例外規定の有無をチェック。

メーカー新作の色設計トレンドと注意点

・メランジ/グラデのスポーツインナーが増加傾向。公式戦用は「無地単色」モデルを軸に。
・定番色(黒/白/紺/赤/青)の在庫安定モデルを選ぶとチームで揃えやすい。

トラブル事例から学ぶ:現場のリアル

遠征先でインナー色が合わず出場不可になりかけた例

・原因:アウェーで袖色が想定外、全員分の該当色が不足。
・対策:遠征チェックリストに「上半身3色、下半身2色」を常備化。

雨天でユニが透けて色不一致と判断された例

・原因:濡れて透け、インナーの柄が強調。
・対策:雨予報日は無地インナー限定で運用。予備を持参。

色の解釈相違でキックオフが遅れた例

・原因:袖メインカラーの解釈が割れた。
・対策:主審到着後すぐに提示・確認。代替案を準備しておく。

事前共有と控え準備で回避できた成功例

・クラブで「色見本・型番・着用写真」を共有。
・シーズン通して指摘ゼロ、準備時間短縮でアップの質が向上。

よくある質問(FAQ)

半袖ユニに長袖アンダーは可能?色はどこに合わせる?

・可能。ユニフォームの袖のメインカラーに合わせる。

ショーツがツートーンの場合の『主色』の決め方は?

・面積が大きい方、遠目に見て優勢な色が主色。サイドラインは主色になりにくい。

3/4タイツとソックスの重なりはどう扱う?

・タイツはショーツ主色基準。ソックスにかぶる部分が見えても基準は変わらない。段差が目立つなら内側に収める。

同系色だけど濃淡が違うときは許容される?

・小さな濃淡差は許容されることもあるが、チーム内で統一しないと指摘リスクが上がる。

チームで複数色を同時に着ても良い?

・同種類のインナーは原則統一。複数色の混在は避ける。

当日使える最終チェックリスト

アンダーシャツ色チェック

  • 袖のメインカラーと一致している
  • 無地単色で、目立つ柄や切替がない
  • チーム内で同色に統一できている

アンダーショーツ/タイツ色チェック

  • ショーツの主色と一致している
  • 丈は自由だが、見え方が整っている
  • 目立つロゴ・ステッチがない

チーム内統一チェック

  • 同種類のインナーは同色
  • 色味のバラつきが少ない(型番を揃える)

予備アイテム(テープ/替えインナー)チェック

  • テープ/アンダーラップはソックス当該部と同色
  • 上半身(白/黒/袖色)、下半身(白/黒)の予備を携行
  • 雨天時の無地インナーを確保

まとめ:パフォーマンスを落とさずルールも守る

色合わせの原則を“簡単な基準”に落とし込む

・アンダーシャツ=袖色、タイツ=ショーツ主色、テープ=ソックス当該部同色。まずはこれで迷わない。

チーム運用の型化で迷いとトラブルを減らす

・型番統一・色セット常備・キットチェックのルーティン化。主審とのコミュニケーションも早めに。

毎シーズン更新の習慣化でリスクをゼロに

・競技規則(Law 4)と主催者通達を開幕前に確認。最新のルールに沿った準備で、プレーに集中できる環境を整えましょう。

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