トップ » 親向け » サッカー合宿の準備、子ども天候別持ち物ガイド

サッカー合宿の準備、子ども天候別持ち物ガイド

カテゴリ:

合宿は「いつもの練習」を数日分まとめて体験できる絶好のチャンス。けれど、忘れ物や天候の読み違いがあると、実力を出し切る前に体力を削ってしまいます。本ガイドでは、天候を起点にした持ち物選びと、子ども自身でも運用できる仕組み作りをわかりやすく整理。晴れ・猛暑・雨・風・寒さ・荒天まで、状況別に必要なものと考え方をまとめました。印刷してチェックリストとしても使える構成です。

導入:サッカー合宿の準備は“天候”から逆算する

合宿の目的と持ち物の関係(安全・パフォーマンス・自立)

  • 安全:暑さ・寒さ・濡れから身体を守る。ケガ・熱中症・低体温のリスクを減らす。
  • パフォーマンス:汗冷えを防ぎ、足元のトラブル(マメ・靴擦れ)を避け、集中力を保つ。
  • 自立:子どもが“自分で出し入れ・交換・片付け”できる形にしておく。セット化やラベリングが鍵。

会場の気候・標高・風の情報を事前に集める

  • 開催地の市町村名で週間天気・気温・風速・UV指数をチェック。標高が高いと朝晩は冷えやすい。
  • グラウンドの種類(土・人工芝・天然芝)で、スパイクや洗濯の汚れ方が変わる。
  • 海沿い・山間部は風が強く、体感温度が下がりやすい。風速も要確認。

日程とトレーニング量を前提に必要数を割り出す

  • 目安:1日あたり練習2部制なら、試合用+練習用で「上下×2〜3、ソックス×3」。汗量が多い子はさらに1セット追加。
  • 「途中差し替え用セット(インナー+ソックス+小タオル)」を1日1〜2袋、個別に小分け。
  • 就寝・移動用は別枠で用意(濡らさない・泥を持ち込まない)。

チーム規定・持込禁止物の確認

  • スパイクの種類(ポイントの長さ・金属可否)、テーピングやサプリの扱い、アクセサリー禁止など。
  • 医薬品の持ち込みルール(自己管理かコーチ管理か)とアレルギー申告方法。

天候別持ち物チェックリスト(保存版)

晴天・初夏向け:汗・紫外線・砂埃への対策

  • 吸汗速乾インナー上下(半袖+ショーツ)
  • メッシュキャップ or 吸汗バンダナ(移動・観戦時)
  • UVカット長袖シャツ(移動・待機時の腕焼け防止)
  • 日焼け止め(SPF30以上・ウォータープルーフ・PA+++以上)
  • サングラス(UVカット・子どもは軽量タイプ)
  • 汗拭きタオル2〜3枚、フェイスタオルは速乾素材
  • ソックス多め(1日2〜3足)と足用制汗パウダー
  • マウスピースケース(使用者のみ)に名前

猛暑・真夏向け:熱中症対策を最優先

  • 大型保冷ボトル(1.0〜1.5L)+予備ボトル、氷を入れ替えるための保冷バッグ
  • 電解質タブレット or パウダー(表示に従って使用)
  • クーリングタオル、氷嚢(首・脇・鼠径部に当てやすい形)
  • 通気性の良い練習シャツ(濃色は熱吸収しやすいので注意)
  • 帽子(待機・移動時)と日陰を作る折りたたみ傘
  • 塩分入りゼリーや梅干しなど、食べやすい補給
  • 汗疹対策のボディシート&保湿ローション

雨天・梅雨時期:濡れ・冷え・擦れの予防

  • 防水ジャケット(後述の耐水圧・透湿を参照)、フード調整可
  • 防水キャップ or ツバ広めのキャップ+撥水スプレー
  • 替えソックス多め(1日3〜4足)と新聞紙(シューズ乾燥用)
  • ドライバッグ(濡れ物と乾いた物の明確分離)
  • ワセリン(太もも・脇・足指の擦れ予防)
  • 小型折りたたみ傘とレインパンツ(待機・移動用)

風が強い・肌寒い日:風冷え対策の要点

  • 防風シェル(薄手でもOK、裾がバタつかない調整付き)
  • ネックゲイター(汗を吸っても冷えにくい素材)
  • 薄手のインナー手袋(待機時)
  • ウィンドブレーカーパンツ(ベンチレーション付き)

寒冷・冬季:体幹の保温と末端冷え対策

  • 起毛インナー上下(吸汗速乾+保温)
  • ミッドレイヤー(薄フリース or 中綿ライトジャケット)
  • 防風防水アウター(裾・袖口の冷気侵入を防げる設計)
  • 厚手ソックス+薄手インナーソックスの重ね履き
  • ニット帽、イヤーウォーマー、ネックゲイター
  • カイロ(低温やけど防止のため直接肌に当てない)

台風・荒天が想定される場合:安全第一の備え

  • 高耐水のレインウェア上下、止水ジッパー
  • ヘッドライト or 小型ライト(停電・夜間移動用)
  • モバイルバッテリー(防水ケース)、連絡網の紙控え
  • 非常用の軽食・飲料(個包装)
  • 運営の中止・延期基準の再確認、無理な移動はしない

気温・湿度・紫外線の“見える化”と判断基準

週間予報と当日予報の読み方(気温・体感温度・風速)

  • 最高・最低気温だけでなく「体感温度」「風速」をチェック。風速5m/sで体感は数度下がることも。
  • 朝夕は冷えやすいので、時間別予報を確認。特に山間部。
  • 降水確率50%超なら、防水対策を「マスト」に格上げ。

WBGT(暑さ指数)の目安と対策アイテム

  • 目安:21〜25注意/25〜28警戒/28〜31厳重警戒/31以上危険。
  • 厳重警戒以上では、保冷ボトル+氷嚢+日陰確保をセットで準備。休憩頻度を増やす前提。
  • 簡易WBGT計 or アプリで現場の数値を確認できると判断しやすい。

紫外線指数(UV指数)に応じた日焼け対策

  • UV指数3〜5:SPF30以上を2〜3時間おきに塗り直し。
  • 6〜7以上:PA+++以上、つば広キャップ、長袖の活用、待機は日陰。
  • 8以上:ウォータープルーフタイプ、首・耳・手の甲も忘れずに。

ウェアとレイヤリング戦略(乾く・守る・動ける)

ベースレイヤー:吸汗速乾インナーの選び方

  • ポイント:ポリエステル主体、肌離れが良く、縫い目がフラット。
  • 夏は薄手・通気重視、冬は起毛で汗冷えを抑えるタイプ。

ミッドレイヤー:体温調整用の薄手トップス

  • 練習間の待機や朝夕の移動で“着てすぐ脱げる”薄手フリースやジャージ。
  • 脇・背中にベンチレーションがあると蒸れにくい。

アウター:防水・防風シェルの条件

  • 軽量でコンパクトになること。フードの調整と前傾姿勢でも視界を妨げない設計。
  • 泥はねがつきやすい裾は撥水が効くとメンテしやすい。

予備ウェアの枚数と交換サイクル

  • 「練習ごとに必ずインナーとソックスを交換」できる枚数が基準。
  • 汗量が多い子は午前中に1度“途中差し替え”を前提に+1セット。

夜間・就寝時の衣類(冷え対策・快眠)

  • 綿100%のパジャマは汗を吸いやすいが乾きにくい。速乾のルームウェアが便利。
  • 冷房下では薄手の羽織りと靴下で末端冷えを予防。

足元とソックス・シューズケア

スパイクの土・人工芝・天然芝対応の違い

  • 土:スタッドが多めでグリップと耐久性重視(HG)。
  • 人工芝:摩耗が早いのでAG対応や人工芝推奨モデルを。スタッド短めで分散タイプ。
  • 天然芝(ドライ):FGでOK。濡れた芝やぬかるみはSGが必要なことも(会場規定を必ず確認)。

ランニングシューズ・サンダルの使い分け

  • ランシュー:アップ・移動・観光用。クッション性重視で1足。
  • シャワーサンダル:風呂・プール・濡れ場用に1足。滑りにくい素材を。

靴擦れ・マメ予防(テーピング・ワセリン・ソックス)

  • 摩擦が出る足指・踵・土踏まずに薄くワセリン。長時間時は貼るテーピングを併用。
  • ソックスはかかと位置が合うサイズを。二重編みや補強入りがマメ予防に有効。

乾燥・消臭・保管(型崩れ防止と翌日の快適性)

  • 練習後すぐインソールを外し、新聞紙を詰める→就寝前に交換。
  • 消臭スプレーは表示に従って使用。通気の良い場所で保管。

防水・防寒アイテムの選び方(耐水圧・透湿・防風)

耐水圧の目安と用途(小雨〜豪雨)

  • 目安:5,000mm(小雨・短時間)/10,000mm(雨天の練習)/20,000mm(強雨・座り込み有)。
  • 数字は生地の目安。縫い目やファスナー処理も重要。

透湿性とムレ対策(汗冷えを防ぐ)

  • 8,000〜10,000g/m²/24h:一般的な合宿で快適。
  • 15,000g/m²/24h以上:蒸れやすい子・長時間雨天時に有利。

シームテープ・止水ジッパー・裾設計

  • シームテープが全ての縫い目に貼られているか。
  • 止水ジッパーとフラップの有無。裾・袖口の調整で浸水を減らす。

サイズ感と動作性(キッズでも動きやすく)

  • 大きすぎるとバタついてプレーに支障。屈伸・ダッシュで試着チェック。

パッキング術と忘れ物防止

防水パッキング(ドライバッグ・二重袋化)

  • 濡れ物用にロールトップのドライバッグ1つ。
  • 衣類はジップ袋で二重化。濡れても最低限死守する「翌日の勝負セット」は別に。

ジップ袋の色分け・カテゴリ分けのコツ

  • 赤:緊急・雨対策/青:着替えセット/緑:衛生・救急/黄:補食。
  • 袋ごとに「中身メモ」を差し込み、使ったらチェック。

ネームラベル・持ち物タグで管理を簡単に

  • 全てに名前。内側タグ+外側ワッペンで二重化。

バッグの使い分け(バックパック/ボストン/キャリー)

  • ボストン:メイン荷物。底板があると濡れ物と分けやすい。
  • バックパック:日中の持ち歩き。補食・ボトル・レインを即取り出せる構成に。
  • キャリー:長距離移動や飛行機遠征に。段差の多い会場は不向きな場合も。

洗濯ネットの活用と“脱いだら即分類”動線

  • 「汚れ物ネット」を1人1つ。帰宿後は直行で投入→洗濯へ。

水分補給・補食の実践(猛暑・長時間対応)

ボトル容量と氷運用(保冷・衛生管理)

  • 1.0〜1.5Lの保冷ボトル+氷用ソフトクーラー。補充しやすい導線を確保。
  • 飲み口の定期洗浄、ブラシ持参。毎晩しっかり乾かす。

電解質・塩分補給のタイミングと注意点

  • 長時間・汗が多い日:電解質飲料やタブレットを適量で。表示に従う。
  • 水だけ大量摂取はバランスを崩す場合があるため、適度な電解質を。

糖質・たんぱく質の補食プラン(試合/練習)

  • 前後半の合間:バナナ、エナジージェル、カステラなど消化に優しい物。
  • 練習後30〜60分以内:糖質+たんぱく質(おにぎり+ヨーグルト、ココア牛乳、プロテイン10〜20gなど)。
  • 個人差あり。合宿前から家で試して「合う物」を持参。

アレルギー・原材料表示の確認ポイント

  • ナッツ・乳・小麦など、必ず原材料表示をチェック。代替食も用意。
  • チームにアレルギー情報を事前共有。緊急時の対応を明確に。

衛生・救急・アレルギー対応

汗・皮膚トラブル対策(汗拭き・保湿・日焼け後)

  • 汗拭きシート、ボディソープは低刺激。練習後すぐ汗を落とす。
  • 日焼け後は保湿ジェルでクールダウン。

すり傷・打撲・捻挫の初期対応セット

  • 消毒用シート、滅菌ガーゼ、テーピング、伸縮包帯、冷却パック。
  • 重い症状は無理をせず、コーチと相談して受診へ。

目・鼻・喉のケア(花粉・粉塵・乾燥)

  • 目薬(防腐剤なしタイプなど、本人に合うもの)、マスク、のど飴。

虫対策(蚊・ブヨ・蜂)と刺された後の処置

  • 肌に合う虫よけ(表示の年齢・使用回数を守る)。露出部はこまめに塗り直し。
  • 刺されたら洗浄→冷却→必要に応じてかゆみ止め。症状が強い時は早めに相談。

常備薬・保険証(コピー)・同意書の管理

  • 解熱鎮痛薬、整腸薬、持病薬は小分けケースに名前。使用ルールをチームと共有。
  • 保険証コピー、緊急連絡先、同意書は防水ポーチにまとめる。

睡眠・リカバリーとコンディショニング

枕・タオルで首の高さ調整(宿の環境差に対応)

  • タオルで高さを微調整。合わない枕で首肩を固めない。

入浴ルーティンとストレッチのセット化

  • 風呂→軽い補食→ストレッチ10分→保湿→就寝、の流れを固定。

睡眠環境(耳栓・アイマスク・室温調整)

  • 部屋が明るい・騒がしい場合に備え、耳栓とアイマスクを。

リカバリーウェア・着圧ソックスの使いどころ

  • 移動・就寝時に活用。きつすぎないサイズを選択。

1日の時間帯別:持ち物運用フロー

出発前:最終詰め直しと天候再チェック

  • 当日朝の降水・体感温度・風速を再確認。雨装備を手前に移動。

練習前:準備エリアの作り方と配置

  • シートを敷き、「濡れ物」「替えセット」「補食・水分」「救急」を四隅に置く。

トレーニング中:途中差し替え用セット

  • 小分け袋1つに「インナー+ソックス+小タオル」を。休憩で一気に交換。

練習後:冷却・着替え・補食を素早く

  • クールダウン→氷嚢で要所を冷やす→乾いた服に→糖質+水分→軽いストレッチ。

夜:洗濯・乾燥・翌日の再パッキング

  • 濡れ物は即洗い→干す。翌日の「朝イチセット」を手前へ。

年代別・体格別の微調整ポイント

小学生:扱いやすさとラベリング重視

  • 色分け袋と大きめタグ。チャックが固くないもの。

中学生:自立度を上げるセット運用

  • タイムテーブルと連動した「午前・午後・予備」パックを自分で管理。

高校生:パフォーマンス優先の選定

  • インナー・ソックス・シューズケアに投資。水分・補食の回し方を最適化。

体格差・発汗量の個人差への対応

  • 汗量が多い子は替えを+1セット。小柄な子は軽量化を優先。

移動手段別の工夫(バス・電車・車・飛行機)

チームバス:即取り出せる“車内ポーチ”

  • 車内用にミニポーチ(飴・タブレット・小ボトル・アイマスク・マスク)。

電車・公共交通:コンパクト化と濡れ対策

  • バックパックは縦長配置で出し入れ簡単に。レインカバーはすぐに取り出せる位置。

自家用車:クーラーボックス・保冷の活用

  • 氷の補充が容易。濡れ物は車内に持ち込む前にしっかり絞る。

飛行機遠征:機内持込と受託手荷物の分散

  • 翌日分のウェア・スパイク・必需品は機内持ち込みへ。ロストバゲージ対策に分散。

洗濯・乾燥・ニオイ対策

宿舎設備の確認(洗濯機・乾燥機・物干し)

  • 事前に有無・使用時間・両替方法を確認。洗濯ネットと小銭を準備。

手洗い・速乾テクニック(夜干しのコツ)

  • ぬるま湯+中性洗剤→タオルで挟んで脱水→風が通る場所に間隔を空けて干す。

乾かない日の代替策(扇風機・新聞紙・消臭)

  • 扇風機で風を当てる/靴は新聞紙で吸水→入れ替え。消臭スプレーは素材に合うものを。

保護者・コーチとの連絡と必要書類

健康チェック表・アレルギー情報の共有

  • 平熱・既往歴・服用中の薬を簡潔に。コピーを2部。

緊急連絡網の確認と端末の充電計画

  • モバイルバッテリー満充電。ケーブルは予備含め2本。

保険・同意書・医療情報の保管方法

  • 防水ポーチにまとめて「バッグ最上段」。関係者がすぐ取り出せる位置に。

貴重品管理ルールと紛失時の連絡手順

  • 現金は封筒に名前・金額。紛失時は即座に大人へ報告。

持ち物の優先度と予算配分

マスト/ベター/あると便利の整理

  • マスト:替えウェア・ソックス・水分補給・防水袋・救急・日焼け止め。
  • ベター:クーリングタオル・氷嚢・リカバリーウェア。
  • あると便利:ヘッドライト・折りたたみスツール・衣類圧縮袋。

コスパ重視の買い方(季節外・型落ち)

  • 型落ちモデルは機能十分で価格が安いことが多い。セール期を活用。

レンタル・共同利用できるもの

  • ボール・ポンプ・クーラーボックス・洗濯洗剤はチームで共有できる場合も。

買い替えタイミング(サイズ・機能劣化)

  • スパイクのアウトソール割れ、スタッド摩耗、ウェアの撥水低下は買い替えサイン。

天候別テンプレート持ち物リスト

2泊3日・夏晴天モデル

  • 練習シャツ×4、ショーツ×3、インナー×4、ソックス×6
  • 途中差し替えセット×2日分、帽子、サングラス、日焼け止め
  • 保冷ボトル1.5L×1+予備0.7L、クーリングタオル、氷嚢
  • 補食(バナナ系・ゼリー・塩飴)、タオル×3、ドライバッグ

2泊3日・梅雨雨天モデル

  • 防水ジャケット、レインパンツ、キャップ+撥水スプレー
  • 練習シャツ×4、インナー×4、ソックス×7、新聞紙、替えインソール
  • 防水パック、折りたたみ傘、ワセリン、シューズ用消臭スプレー

1泊2日・冬モデル

  • 起毛インナー上下×2、ミッドレイヤー×1、防風アウター×1
  • 厚手ソックス×3、ネックゲイター、手袋、ニット帽
  • 保温ボトル、カイロ、リカバリーウェア、就寝用ルームウェア

日帰り・変わりやすい天気モデル

  • 薄手レインジャケット、ウィンドブレーカー、途中差し替えセット×1
  • 保冷・保温両対応ボトル、補食2〜3個、救急セットミニ

出発前〜帰宅後のステップ別チェックリスト

出発48時間前:購入・受取・ネーム入れ

  • 不足品の買い出し、各アイテムに名前、書類のコピーを2部作成。

前日夜:天気最終確認とパッキング固定

  • 降水・風・気温を再確認。雨装備を手前に、翌朝に入れる物リストをメモ。

当日朝:ボトル・保冷・常備薬の最終投入

  • 氷・冷たい飲料をボトルへ、常備薬・保険証コピーを防水ポーチへ。

帰宅後:点検・洗浄・補充と振り返り

  • 汚れ物は即洗濯。消耗品の補充。良かった点・改善点をメモして次回に生かす。

よくある失敗とリスク管理

雨でビブスが透ける・冷える問題

  • 濡れても保温するインナーと軽量レインで対策。替えを必ず持参。

予備ソックス不足によるマメ・臭い

  • 1日最低2〜3足を基準に。濡れたら即交換。

ボトルの衛生管理(カビ・ぬめり)

  • 毎晩分解洗浄→しっかり乾燥。週末のつけ置き洗いも有効。

スマホ・モバイルバッテリー切れ

  • 充電ケーブルは2本、機内モードや低電力モードを活用。

保険証コピー・同意書の不備

  • 出発前にダブルチェック。予備を別バッグにも1部。

環境配慮と合宿マナー

ゴミの分別・持ち帰りと再利用

  • 補食の包みはジップ袋にまとめて持ち帰る。ペットボトルはラベル・キャップも分別。

補給食の個包装と回収ルール

  • 小袋は飛ばされないよう重しを。フィールドにゴミを残さない。

洗剤・柔軟剤の選び方(環境・肌)

  • 低刺激・少量でよく落ちるタイプ。柔軟剤は使い過ぎに注意。

宿舎・近隣への配慮(音・靴・整列)

  • 夜は静かに移動。靴は所定位置に並べる。共有スペースは譲り合い。

まとめ:合宿成功のための3つのコア原則

安全最優先(天候と体調を起点にする)

  • 気温・風・WBGT・UVを“見える化”。無理をしない判断材料を持つ。

即応性(濡れ・冷え・暑さに“すぐ替えられる”)

  • 途中差し替えセット、ドライバッグ、防水・保冷ギアを手の届く場所に。

自立(子ども自身が準備・運用できる仕組み)

  • 色分け袋・ラベル・運用フローで“自分で回せる”環境を。合宿後の振り返りで精度を上げる。

合宿は準備の質で快適さとパフォーマンスが大きく変わります。天候から逆算して持ち物を選び、子ども自身が使いこなせる形に落とし込む。これだけで、現地での判断がぐっと楽になり、練習に集中できます。次の合宿は、今日作った自分専用リストでスマートに臨みましょう。

サッカーIQを育む

RSS